間借り営業で看板もなし「中華蕎麦 こかげ」
東京メトロ銀座線「上野広小路駅」と千代田線「湯島駅」から、ともに歩いて3分ほど。春日通りと不忍池の間に広がる飲み屋街の一角に、2022年11月19日にオープンした「中華蕎麦 こかげ」へ。こちらは「Bar Buzz」を昼のみ間借りして営業中。ご主人は上野「鴨to葱」や西麻布「楽観 NISHIAZABU GOLD」で修業し独立した。
間借り営業で、なおかつ看板を全く出していないので、訪れる際は住所検索をするか「Bar Buzz」を見つけるべし。店舗は2階にあるので、階段を上がって左手の扉を開ける。店内はバーカウンターに5席のみ。メニューは「中華そば」の1本勝負で、麺大盛、たまご、海苔を追加可能。ビールと日本酒も提供している。
今回は「中華そば(900円)」に「たまご(100円)」をトッピングし注文した。着丼までは待つこと4分ほど。白い切立丼に「黄金湯」と称された澄んだスープが映える。節出汁とシジミの貝出汁を合わせた清湯に、白醤油ベースのカエシと、親鶏・若鶏をブレンドして作った鶏油を重ねている。多層的な旨味が口に広がり絶品だ。
そこに合わせるのは中細のストレート麺。麺肌はツルリとしてコシもありスープとの相性も抜群だ。こりゃ、箸もレンゲも止まらない。チャーシューは低温調理の豚肩ロース肉が1枚と鶏が2枚。どちらも厚切りで、肉の旨味を存分に楽しめる仕上がりに。繊細なスープを濁さぬよう薄味のたまごは、黄身がネットリして旨い。
ほか、穂先メンマ、白髪ネギ、三つ葉、柚子皮がトッピングされる。非常に完成度の高い一杯で、あっという間に完食してしまった。このクオリティなら、看板が無くとも早晩人気店になるだろう。なお、基本的には日曜・月曜が定休で、昼11時半から夕方5時まで(スープ切れ終了)営業しているとの事。お近くに寄られた際は是非!
<店舗データ>
【店名】 中華蕎麦 こかげ
【住所】 東京都台東区上野2-3-7
【最寄】 東京メトロ銀座線「上野広小路駅」徒歩3分
★2022年12月27日に同じ上野2丁目内で移転
★台東区上野2-2-6「Alvino」を間借りし営業中