竹ノ塚の深夜の砦「一峰」でシメの一杯を
眠らない街、足立区竹ノ塚。フィリピンパブが林立しリトルマニラとも呼ばれるこの街で、夜8時から朝8時まで営業する呑んだシメにぴったりのラーメン屋がある。赤山街道沿いの「濃厚とんこつラーメン 一峰」だ。元々は2023年3月16日に赤山街道の一本南の路地にオープンしたが、2024年6月4日に現在の場所にプチ移転した。
店内は2箇所のカウンター席とボックス席で計25席ほど。ツマミメニューも多数用意されている上、各所にテレビが設置されていて喫煙も可能。居酒屋寄りのスペックなので長居するグループ客も多いようだ。さて麺メニューだが、豚骨白湯の「ラーメン」を主軸に、家系ラーメン、月替わりの限定「まぜそば」も提供している。
それぞれチャーシュー、味玉、海苔、キクラゲ、青ネギ、白髪ネギ、辛子明太子、ワンタン、コーン、バター、大盛もやしなどを追加トッピング可能で替え玉もある。なお券売機では未だ「準備中」だが、醤油、塩、味噌の3種のラーメンに加え、冷麺のボタンも見える。今後、オールマイティー系にシフトする予定のようだ。
一方の飯モノにはライスに加え、ネギチャ丼、チャーシュー丼、明太子丼、韓国風明太子丼、チャーハン、カレーなどを取り揃えている。また移転後はツマミメニューも充実。唐揚げ、ポテトフライ、ナゲット、春巻きといった揚げ物、肉野菜やレバニラ、生姜焼きなどの炒め物、そして餃子など様々ラインナップ。酒類も豊富である。
今回は全部盛りにあたる「一峰ラーメン(1200円)」を注文することに。なお「一蘭」同様に、食券購入後にオーダー表に好みを書き込んでスタッフに渡すスタイルだ。味の濃さは「基本」、油の量は「基本」、ニンニクは「2」、赤タレは「3」、麺の硬さは「普通」、ネギとキクラゲとチャーシューは全て「あり」でお願いした。
着丼までは5分ほど。白濁したスープはサラリとした飲み口でマイルドな仕上がりだ。獣臭もカエシの塩味も控えめで個性は強くないが、その分嫌われないバランスである。合わせる麺は定番の低加水細ストレート。歯切れはザクっというほど良くはないが、スープとの相性は悪くない。チャーシューはバラ肉3枚と肩ロースが2枚。
ほか黄身ネットリの味玉、海苔2枚、キクラゲ、細ネギ、赤タレが乗る。卓上には酢、胡椒、一味、白胡麻、カエシに加え、カレー粉、魚粉、辛辛魚粉があるので味変が楽しい。空腹の方はぜひ替え玉(150円)を。システムだけでなく味も「一蘭」ライクな一杯、あっという間に完食した。個性は強くないが呑んだシメには良いだろう。
<店舗データ>
【店名】 濃厚とんこつラーメン一峰(いちみね)
【住所】 東京都足立区竹の塚1-28-16
【最寄】 東武スカイツリー線「竹ノ塚駅」東口徒歩3分