北関東のソウルフード「山田うどん」でラーメンを
黄色の看板に赤い案山子のマークが目印。ダウドンの愛称で知られる「山田うどん」へ。埼玉県所沢市に本社を置き、現在は埼玉のロードサイドを中心に関東1都6県に約170店舗を展開している大チェーンだ。その歴史は結構古く、1935年に創業者・山田量輔が所沢市日吉町に手打ちうどん専門店を開いたのが始まりである。
1966年には現在のダウドンの原形となるドライブイン型のうどん店を開店した。フランチャイズ化で一気に店舗数を拡大。また、ブルーカラーをターゲットに高コスパ・高カロリーのメニューを取り揃えたのが功を奏し、北関東を中心に確固たる地位を築き上げていった。ボリュームあるセットの数々を「カロリーのK点越え」と評するファンも。
更に2018年夏には、家族で楽しめる店舗にシフトし、屋号も「ファミリー食堂 山田うどん食堂」と改め各店舗のリニューアルを進めている。そんな「山田うどん」だが、ここ10年ほどはラーメンにも力を入れている。現在は所沢に「らーめん食堂かかし」を残すのみだが、かつては様々な実験店舗を展開したことも。
現在、店で啜れるラーメン類は、醤油清湯の「昔ながらのしょうゆラーメン」をはじめ、麻辣ラーメン、タンメン、ざるラーメンなどがある。さて、今回訪れたのは、北関東を東西に貫く国道354号線沿いにある、茨城県古河市内の「総和町店」だ。年中無休で朝6時から夜10時まで営業し、店前には十分な駐車スペースも完備している。
今回はシンプルな「昔ながらのしょうゆラーメン」に、山田うどんの名物であるモツ煮込み「パンチ」のミニサイズを追加しオーダーした。ちなみに丼や定食にプラス300円で、この「しょうゆラーメン」か「ざるラーメン」を付けることが出来るので、ガッツリ行きたい方にはセットメニューがオススメである。
最初に言っておくと、ラーメンは決して激旨というコトは無い。スープはうどん屋らしい和風出汁で、ほのかに甘い醤油のカエシが効いている。麺は多加水の中細縮れ麺で食感は良い。トッピングにはバラロールのチャーシューが2枚とメンマ、ワカメ、ナルト、ネギが乗る。これで単品450円なら上出来だろう。
昔、田舎のドライブインで啜ったような懐かしい味で、たしかに「昔ながら」である。そして名物の「パンチ」だが、こちらは豚モツの味噌煮込みで、メンマ、コンニャク、ネギも入っていてライスとの相性も抜群。この2品で740円は、さすがのコスパである。是非、北関東を車で移動する際はお試しあれ。
<店舗データ>
【店名】 ファミリー食堂 山田うどん食堂 総和町店
【住所】 茨城県古河市水海2254-1
【最寄】 JR東北本線「古河駅」より車で10分