昨日は高校入試、都立一般入試問題の過去問を使って
中学3年生の特訓クラスは国語のテストをしました
20年付近の漢字問題はビックリするほど簡単で小学生でも6割は取れるのでは?
と思う常用漢字です
自校作成校ではそこまで簡単ではありませんが
近年の漢字問題から見たらやはり易しかったと言えます
漢字の読み書きは積み重ねですし、本を読む、新聞を読む等で常に目にしておく事で
漢字を忘れないように意識を持つ事も大切ですね
小説文では選択問題はできたものの、主人公について書く記述問題では
全く意味の異なる内容での解答にビックリします
選択問題で内容が理解できているかのように見えますが
記述を見ると、全く「文章の意図」を把握していない事がわかります
文章の意図、つまり筆者の主張や筆者が伝えたい事ですが
これらを読み解くのが苦手だと学習全体に影響します
例えば数学の文章題
新指導になった事で算数から文章中心の問題が出題されるようになり
文章から式を立てる事が苦手なお子さんにとっては計算が速い・得意なだけでは
伸び幅が狭く、結果苦手意識を持つようになるでしょう
数学でも問題文が3〜5行になったとたん、「出来ない」となる事も珍しくないんですね
しかし、それは数学が出来ないのではなく
文章を読む事、理解する事へ拒否感や苦手意識から来る事も多いです
昨日、国語の点数が思わしくない生徒さんには
お昼の休憩時間を使って、問題文を読む上での基礎中の基礎を説明しました
「接続詞」と「抽象と具体」「主語・述語」です
指示語については実際殆どの問題がそれに類似するので
今回は三つについて説明しました
生徒さんが文章を理解するのに苦労している理由
文章を読んでいる けれど、理解したり感じ取ったりしながらは読んでいないんです
これまで多くの生徒さんがそうなのですが
これらの説明をすると確実に国語力が上がります
私はこれらは「標識」だとよく話します
方向指示表示であったり、山や川があるという標識です
文章を読む上で、接続詞ほど明確な標識はありませんが
それを無視したり、意味を違えてしまえば
目標地点に辿り着くはずもありませんよね
今回のテストでトップをとった生徒さんは
実は小学生の時に接続詞を意識する事や主語・述語を使った文章理解
そして抽象と具体からなる言葉の構成に付いて説明をし
その頃からこうした練習を積んできました
もちろん、本人が向上心を持って取組んで来た成果です
文章を得意とする事で、数学も英語も理科も社会も
全てに対して苦手意識が薄れるはずです
「何を学べばよいのか?」「何を解けば良いのか?」が直に理解できるからですね
小学生の頃から本当の国語力を養う事は、その先にある学びを支えます
もう8月、あっという間に新学期が始まります
この夏はぜひ、国語力の育成に力を入れてみて下さい!