一昨年、昨年と2年続けて、”ソフトバンク優勝 ベイスターズは・・・”、というタイトルの記事を書きました。でも、今年はそのようなことはもうないと思っていました。ベイスターズには最下位を脱して欲しいですし、それ以上に、ソフトバンクの優勝はないと思っていたのです。
リードオフマンの川崎がマリナーズに行ってしまったのはともかくとして、計43勝をあげた主力3投手(ホールトン19勝6敗、和田16勝5敗、杉内8勝7敗)が抜けたのです。昨年のホークスは、88勝46敗で、貯金44という脅威的な貯金で優勝しましたが、勝ち星も貯金も、およそ半分はこの3人が稼いだものです。3人の誰も引き止められなかったのは、完全に球団の失敗です。補強した、大リーグで最多勝の経験もあるブラッド・ペニーは、初めから日本でプレーする気などなかったようで、1試合投げただけで帰国していまいました。西武からFAで補強した帆足も、1試合投げただけです。
さらに、クローザーの馬原が故障、その代役を務めていたファンケルボーグも途中で故障です。昨年18勝4敗で優勝を決定づけた交流戦が、今年は8勝13敗と、DeNAより下の11位です。野手も、松中が肉離れ、松田が骨折で今期絶望、多村、内川といった主力も次々と故障して離脱しました。これで優勝したら奇跡ですが、もしかしたら奇跡を起こしてくれるかも知れません。
さらに8月14日、長くホークスの主砲だった小久保が今期限りの引退を表明しました。ところが、その日から昨日まで8勝2敗、首位に2.ゲーム差まで迫ってきました。この間に、多村が復帰して活躍、内川とファンケルボーグの復帰も近いようです。
一方のベイスターズは、また苦しい闘いを強いられており、今年もまた”ソフトバンク優勝 ベイスターズは・・・”という記事を書く可能性が出てきました。