食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

スペインから~

2011-11-22 05:52:28 | 日記
 闘牛、カルメン、フラメンコ、、、、そんなイメージだけで語れるほどスペインは単純な国ではない。


 歴史的・民族的に複雑で、EUのどの国よりも陰影に富んでいる国がスペインである。


 6世紀ごろ、北アフリカから侵入したイスラム教徒は、瞬く間に、イベリア半島を席捲する。


 その後、キリスト教徒がこの地を奪い返す ( レコンキスタ )。


 それから、無敵艦隊がイギリスに敗れるまで、スペインの黄金時代は続く。


 それ以降は、戦争をやっては国庫を使い果たし、窮乏するという繰り返し。 ヨーロッパでも遅れた国になっていった。


 20世紀に入ってからは、フランコの独裁政権が長期に渡って続く ( 内戦を描いたものに、ピカソのゲルニカや、小説・映画「 誰がために鐘は鳴る 」 がある )。


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 そして現在。。。


 総選挙で、最大野党の国民党が勝利し、7年半ぶりに政権交代となった。


 ユーロで最高の22%を超える失業率。25歳未満では48%と実に2人に1人が失業者。


 国債の利回りも、6%後半と、デフォルトぎりぎりの数値。


 特に誰もふれていないようだが、、、、、、


 スペインは、自治権の拡大を叫びテロ組織ができているほどに州の独立性・帰属性が強い。


 州間の貧富の差から、内乱のような型に発展しないよう願うばかりだ。


 そして、スペインの容態は我が国の未来像に対してあるサジェストをくれてるように思える。


 アジア近隣諸国がアジア連邦のような形体になった場合、我が国で地方完全分権型道州制をとった場合に生じる可能性のある問題を。。。。。


 まずは、スペイン。 財政再建を柱に失った信用を回復しなければいけない。