食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

不育症

2011-12-27 06:03:55 | 日記
 医療にたずさわる身でありながら、「 不育症 」という言葉を、恥ずかしながらつい最近に知った。


 最初、この言葉を新聞で目にしたとき、育児放棄に関連する症状かと思った。


 不育症、、、、、、、、


 2回以上の流産や死産、早期新生児死亡の経験がある場合を指し、カップルの染色体や免疫異常などが原因とされているが、わからないことが多数存在するようだ。



 治療の多くは健康保険がきかず、費用が高くて諦める人もいる。


 不育症に対して、助成を行っている自治体は、全国でもほんの僅かであるが、例を挙げると、妊娠から出産(流産も含む)までに受けた保険外治療費の半分を、30万円まで支給する、などしているようだ。


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 このような、高額医療費の問題を目にするたびに思うことなのだが、、、


 今後、医療、介護の費用は間違いなく持続的増加を示していく。


 自己負担率の引き上げなど、医療の需要面の抑制ばかりを俎上に載せるが、供給面(医師側)の課題への対応を先送りし続けるなら、いくら、社会保障費を増やしても、根本的解決には結びつかないと思う。


 オランダでは、患者の9割を、家庭医の初期治療で対応し、病院は高度医療に専念しているようだ。


 病院と診療所、家庭医の活用で、医療の供給面を効率化できるように思える。


 医療の面においても、無駄を省く。 


 これが、医療の質を向上させつつ、全体の費用を抑制していくためのカギになるような気がする。