10月1日、映画の日、ユナイテッド・シネマ入間で「 許されざる者 」を観た。開演待ちの10分ほど、ロビーでぼんやり視線を泳がせていると、何となく見覚えのある顔が視界に入った。患者さんだった。若い女の子。ここの売店で働かれてるよう。根拠のない羞恥心に苛まれ、攻めは最大の防御とばかりに「 歯医者の野村です 」とこちらから声をかけ、ダイエット中にもかかわらず、食べたくもないホットドックを注文した。美味しかった。何年振りだろう、、、ホットドックを口にしたのは。。。。。。。「 許されざる者 」、、、ハリウッド映画のリメイクである。同名のオリジナルは、クリント・イーストウッドが監督、主演した、最後の西部劇として名高い。確か、何部門かアカデミー賞を受賞したんじゃなかったかな。イーストウッド役を渡辺謙が、モーガン・フリーマン役を柄本明が演じている。実は、このキャスティングの素晴らしさに締め付けられ、映画館に出向いたのである。渋い、みごとというほかない。内容に関しては割愛するが、オリジナルよりも人を殺すことの重さを強調し、曖昧だった部分をわかりやすい言葉で解説されていたように思う。イーストウッドが終始、苦虫を噛み潰したような顔でとことん寡黙に自身の心中をみせなかったのに対し、渡辺謙は苦悩や逡巡を表情で語り感情をほとばしらせていたように感じた。。。文化の違いを、曖昧さと明確さで区分し、よく我が国とアメリカを対比させるが、それで論じるなら、「 許されざる者 」は、オリジナルがより日本的、リメイク版はよりアメリカ的であるように思われる。。。。。アメリカ西部の乾いた風に代わり、北海道の寒々しくも美しい情景に雪が舞う。。。情緒的な美しい日本映画だった。