食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ニース

2016-07-16 05:13:41 | 日記
  巨大国家ローマを本家とするイタリアは、中世以降いくつかの国に分断され、気が付くと19世紀、ヨーロッパで最も遅れた劣等国になっていました。そのなかのサルデーニャ王国がイタリア統一に向かい立ち上がり、念願だった統一をはたします。「母をたずねて三千里」というテレビ番組がありましたが、まさにそのイタリア統一運動を時代背景にしております。 ニースは、当時イタリアのモノでしたが、イタリア独立運動の際、カブールという指導者がイタリア王国の成立を承認してもらうのと引き換えにフランスに譲渡したのです。 
ニースにおける今回の事件で、フランスはますます民族における排他的風潮が強まるでしょう。イギリス同様、EUからの脱退を主張する勢力が勢いを増すと思います。その先に見えてくるものは、ハンチントンの著「文明の衝突」が示すような、第三次世界大戦なのでしょうか? 宇宙から帰還した飛行士が異口同音に話す「 高度に文明化された星は必ず滅びて無くなる 」という言葉が強く脳裏をかすめました。