歴史好き歯医者のひとりごと~ スパイスの種類にクローブってありますね。身近なところではカレーに含まれているやつです。アーユルベーダというインド伝統医学には、歯痛の鎮痛剤として利用するようにとも述べられており、インド人は歯が痛くなるとクローブを歯に塗る習慣があるそうです。ところでスパイスの代表格がコショウであることに異論はありません。その昔、味付け風味付けはさることながら、防腐作用を有するコショウは、ヨーロッパ世界において非常に貴重で高価でした。手に入りませんでしたから。熱帯アジアで生産されたコショウは、イスラム商人を介して、ヨーロッパに流通しておりました。イスラム商人の寡占状態ですね。何とかして、彼らを排除してコショウを入手したい。ポルトガルのエンリケ航海王子(彼自身は船酔いがひどく、船にのれなかった)は、ヨーロッパからアフリカを迂回してアジアに至る航海のコースを発想します。その夢は、バスコダガマが、アフリカ最南端の希望峰を回り、インドに到達して達成されました。大航海時代の幕開けです。さらには、アフリカ、アジア、南アメリカを植民地とするヨーロッパ帝国主義時代の幕開けでもあります。 「コショウが世界史を変えた」とは、言いえて妙、間違ってはいないと思います。昨晩、買ったばかりのS&Bの白コショウを瓶半分ほどキッチンにぶちまけてしまい、思い出して書き込んでみました。あしからず。