食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

早朝~雑感

2019-08-26 06:43:21 | 日記
夏の終わりというか、秋のはじめというか、早朝の水道水に冷覚を刺激されるのに気づかされました。オレンジジュースより、みそ汁を飲みたい気分にさせられます。夏には夏の、秋には秋の季節感というものが、日本人の美意識の中に組み込まれているからでしょう。外に出ると、風の心地よさにからだを奪われ、しばしの間、ぼうっとしておりました。風に色がついている。1日の中で今、いちばんきれいな時間の中に佇んでいる、こんな時、柄にもなく旅に出かけたくなるものです。いつも思うのですが、旅の先々で出会った人々のことは、よく覚えております。それが、つかの間の別にどうということもなさそうな遭遇であっても、しっかり残っております。 ポーランドの旧都・クラクフのホテルフロントの女性、パリ・カルチェラタンのカフェのウエイトレス、正確に描写され脳裏に焼き付いているのです。( みんな女性でした~💦)やはり、旅が特別な日々だからでしょう。 そして、旅はいつも整理しきれない思い出を残して、つづきます。その時の想いのかけらが、たまり堆積していくのです。買っては読まずに押し入れに投げ込んでおく雑誌のように、山をなし、時に記憶の扉を開けようとすると、どっと崩れ出てしまう。うっとうしくはありますが、これもまた、自分が生きてきたことの証の一部ですからしかたがありません。 9月6、7日、新潟で開催される「摂食嚥下リハビリテーション学会」が、自分にとっては小さな旅になりそうです。