食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

ドストエフスキー駅

2010-12-25 05:43:50 | 日記
 モスクワの地下鉄開設75周年の今年6月、新しい路線に「 ドストエフスキー駅 」が開設されたそうだ。


 ドストエフスキー、、、、、罪と罰でしられるロシアの文豪である。


 新線がドストエフスキー博物館の近くを通るようになり、この駅がつくられたようだ。


 駅のホームには、「 罪と罰 」の主人公が高利貸の老婆の脳天に斧を振り下ろす、有名なシーンのデフォルメ画もあるようで、暗いイメージから、「 新駅で自殺者が多発するのでは 」との懸念まで出ていたみたいだが、そんな懸念も杞憂に終わったようで、実際は照明など周囲設備も非常に現代的で、他の地下鉄駅よりはるかに明るい雰囲気を醸し出しているという。


 変わりゆく現代ロシアを、文豪はこの駅からどう見ているのだろうか。


 、、、、、、、、話変わって、、、、、、


 最近、ある高名な作家の紀行文を読んだ。 年の頃は、60ぐらい、直木賞もとった誰でも知ってる人気作家である。


 文中「 ベネチアとベニスが同一都市であることをつい最近知った 」というくだりに出くわした。


 この前後の内容からして、まぎれもない正直な告白である。


 腕利きの歯科医が「 うしょく、と虫歯、が同じ意味だということを最近知ったよ 」と仰天発言するような、ショッキングな文章を見て、ある種の安堵感を抱いた。


 世の中、わからないことだらけである。 


 知らないことを知らないといえる勇気。


 これをもてれば、人生は広がっていくように思えるのだが、ついつい見栄を張り、知ったかぶりを露呈してしまう。。。。。

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