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テレビっ子のひとり突っ込み

『君は僕の談判官』

2021-04-30 00:28:04 | ┗ 君は僕の談判官
『君は僕の談判官』

★キャスト
トン・ウェイ:ヤン・ミー
シエ・シャオフェイ:ファン・ズータオ
チン・ティエンユー:ディラン・クォ
シエ・シャオティエン:ライ・イー
シャン・ビーチェン:ジュー・シューダン



『君は僕の談判官』 あらすじ・感想1(ネタバレ注意)

『君は僕の談判官』 あらすじ・感想2(ネタバレ注意)
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『君は僕の談判官』 あらすじ・感想2(ネタバレ注意)

2020-09-26 23:14:01 | ┗ 君は僕の談判官

(つづきです。こっちは主に感想)
2018年 中国

◆キャスト
トン・ウェイ:ヤン・ミー
シエ・シャオフェイ:ファン・ズータオ
チン・ティエンユー:ディラン・クォ
シエ・シャオティエン:ライ・イー
シャン・ビーチェン:ジュー・シューダン

ヒロインは「永遠の桃花~三生三世~」「扶揺(フーヤオ)~伝説の皇后~」に出てたヤン・ミー。

主演は元EXOのファン・ズータオ。このドラマで知りました。私が見に行った2015年味スタのa-nationにも出てたのかなーって調べてみたら、残念ながらその1週間くらい前にEXO脱退してました。

そして、ファン・ズータオの弟役に、ヤン・ミードラマでお馴染みのライ・イー。出てきたときには、お、今回は主演のお兄ちゃん役か、って思ったら弟役。あれ?そんな年齢だっけ?って思ってちょっと調べたらやっぱライ・イーの方が3コくらい年上でした。

そしてそして、トン・ウェイに思いを寄せるチン・ティエンユーを一途に思う後輩シャン・ビーチェン役にジュー・シューダン。「永遠の桃花」で、めちゃめちゃ嫌な女役の玄女を演じてましたが、「スウィート・ドリィームズ」では、初めこそ邪魔なヒロインのライバルでしたが、最終的には他の同僚とくっついていい人になる役。そして今回は最初っから最後までめっちゃ健気でいい娘役だったので、きっとここで好感度上がって、そろそろヒロインを演じる日も近いんじゃないでしょうか。

あとは、シャオフェイに思いを寄せるチェンシーを好きなヤン・シャオ役に、「マイ・サンシャイン」でイーチェンの同僚弁護士役だった趙楚侖(この人
名前読めない。チャオ・チュールンて書いてたり、ジャオ・チューグァンて書いてたり?)。この方、「花千骨」とか「扶揺」とか、ちょいちょい見かけるんですが、「マイ・サンシャイン」以外可哀そうなくらいやな人の役。「マイ・サンシャイン」はけっこう出番の多い主要メンバーに入ってたけど、人物相関に絡んでこないので紹介されない。そういった意味だと、「扶揺」では相関に絡んでる役だったのに、「扶揺」自体に登場人物多すぎて、紹介としてはスポットが当たらないっていうね。まぁ、私的にも推しメンにはならない人なので仕方ないか。

あ、あともう一人。シャオフェイの親友でレストラン経営してるルオ・ビン(リー・ドンホン)も、「永遠の桃花」で夜華の叔父さん役やってた人だね。


◆感想
このドラマ、ちょっと主人公たちの置かれた環境が自分と違いすぎるためか、中国人との気質の違いのためなのか、何かとストレスのたまるドラマです。
主人公のシャオフェイが堪え性がなくすぐキレちゃうのもそうだし、(まぁ、今まで何不自由なく暮らしてきた富豪からいきなり庶民になった格差を表現するためとは思いますが)やり手の談判官であるはずのトン・ウェイが、私生活のことになるとなかなかにコミュニケーション能力が低下する。(家族に好印象を持つよう恋人を紹介できないし、恋人の父親との関係もうまいこと解決できないし・・)
まー、でも若いうちの間違った決断は、何度でもやり直しがきくし、取り返しのつかないものはない、っていうのが主題のひとつなんでしょうか。

そして、中国ドラマで往々にして多いのが、友達の余計な発言。シャオフェイの親友だって言ってるルオ・ビンは、シャオフェイはトン・ウェイしか愛せないって言ってるのに常にチェンシーとの間を取り持とうと余計なことをしてくるし、トン・ウェイの親友っていうシャンシャンも、トン・ウェイが絶対に好きになることはないっていうのにティエンユーをグイグイ勧めてきて、挙句、酔ったエロい日本人に絡まれたところをシャオフェイに助けられたくせに、シャオフェイがチェンシーと抱き合ってたとか、嘘の証言をするし。
実際、この二人がいなかったら、このドラマ半分くらいの話数でスッキリできる気がする。
だいたい、シャオフェイが苦境に立たされる原因の5割は、チェンシーがシャオフェイを好きな気持ちを諦めずにそれを周りが察知して嫌がらせをしたり、シャオフェイとくっつけようとしたりするせいだったりするし。ヤン・ミーほどじゃないけど、チェンシー役の女優さん、実年齢がファン・ズータオより5歳年上で、化粧も濃いからなんかときどきオバサンに見えちゃのもちょっと・・・って感じで最後まで好きになれなかった。

また、ちょっと思ったのが、中国での職業に対する差別的な考えが酷くない?っていうこと。レストランの配達員て、そんなに恥ずかしい仕事なのか?ウーバーイーツ全否定?
昔、中華料理店で中国人と一緒にバイトしてた時に、中国人の友達に皿洗いの当番が回ってきたので知らせに行ったら、「中国では皿洗いは一番身分が低い人のやる仕事。だからほんとはやりたくない。」ってブツブツ言っていた。(まぁ、なんだかんだ割り当てられた仕事をするんだから悪い子ではなかったけども)むしろ、面倒な客相手に接客をやりたくなかった私は「日本では、職業に貴賤はない、って言葉があって、どんな職業も尊重されるものだよ」って言って代わってあげたんだけど、ちょっとそういう文化の違いにびっくりました。(まぁ、日本でも皿洗いは何もできない下っ端がやる作業って認識はあるけど、それでも下積みっていう感じだし、忙しいレストランとかでは、食器洗い専門の人がいて、誰かがす代わりにやっても同じクウォリティで仕事はできないようなノウハウがあったりもするよね。)それがまだ根強く残ってるんだなー。
日本のドラマでは、ちょっと前の瀬戸康史あたりがチャラいけどそれでいてある種のプライドも持った感じで配達員の役、やってそうだよね。

このドラマの解せないことのもう一つが、登場人物の名前の法則性。
主人公のシャオフェイの父親がティエンヨウで、その弟である叔父の名前がティエンチョン。なるほど父親の兄弟の名前はティエン〇〇シリーズかと思いきやトン・ウェイに想いを寄せる弁護士の名前が、ティエンユー。
で、シャオフェイに弟のシャオティエンときて、チェンシーに想い寄せる科万(コーワン)の社長の名前がヤン・シャオ。
漢字だと全く違う文字なのかも知れないけど、カタカナ字幕だけ追っていると、なかなか登場人物の名前が覚えきれない・・・。

あとは、キスシーン。シャオフェイからトン・ウェイに対する、いちゃいちゃしながらのデコチューがけっこう多いんだけども、口と口とのキスが2回しかなかったような?しかも接触時間がめっちゃ短い。えってくらいの。キスシーンが好きですごく見たいってわけではないんだけど、なんかそこに注目しちゃうくらい不自然になかった。ファン・ズータオがまだアイドルに片足突っ込んでて、ファン離れが心配で嫌がったんだろうか?(若かりし宮崎あおいがNANA2の出演を断ったように)考えすぎ?ただただ、デコチューが流行ってるだけ?

それから疑問点が一つ。
シャンシャンが臨月間際に、バスルームで転んじゃってそのまま亡くなっちゃうところ。そんな派手な転び方じゃなかった気がするけど、この時期に転んじゃうとそんな簡単に死んじゃうものなの?そしてそして、自分ですぐに救急車呼んでたっぽいのになぜトン・ウェイは、「あのときあと5分早く駆けつけられてたら、シャオフェイに止められてなかったらシャンシャンは死んでなかったかも」っていう発想になるのか?ニューヨークから上海まで飛行機で15、6時間かかるんじゃないの?とっくに病院に運ばれてたはずなのに、トン・ウェイがちょっと早く着いたからって、最後の時をもう少し長く一緒に過ごせたくらいで、命は左右されなかったでしょ。
ついでに、シャンシャンの彼がなぜちょうど亡くなった後に来たのかが謎。今朝、式場予約したのにって、式場予約してる暇あったらもっと早く駆けつけられただろうに、なぜこのタイミングなのか?病院に運ばれた直後には誰も連絡してあげなかったってこと?トン・ウェイも、ニューヨークで飛行機待つ間とかに連絡してやれよ、って感じです。

あと、最後ちょっとあっさり終わりすぎ?私的にはもうちょいラブラブ感に浸って終わってほしかった。
だいたい、ハワイに行く必要ってあったのだろうか?ハワイを一緒に生きる決断をする地にして、最後にまたそこで終わるっていううまいことまとめてるけど、きっと旅行会社がスポンサーに入ってて、その旅行会社がこのドラマ制作中に推してたのがハワイ旅行だったんでしょう。ドラマがうまいこと跳ねれば聖地巡礼じゃないけど、行きたくなるしね。とりあえずこのドラマ見てもハワイに行きたいとは思えなかったけど。もうちょいちゃんとしたアロハシャツ着るとか、ムームー的なものでもいいから真剣に現地の衣装着て、フラダンスをちょっと踊るくらいして欲しかったなー。(なんとなくですが。)

一番よかったのは、ビーチェンの存在。ビーチェンがティエンユーに近づけば近づくほど感じる安心感。しかも、どこまでもいい子だし。
いい子度合いでは、ティエンティエンが無事に付き合えた彼もそう。この二人は素直で人格と情緒が安定していて、ほんとに見ていて癒される。

でもまぁ、ちょっと冗長的な部分が多くて長すぎる感はあったけど、ちゃんと期待を裏切らない相手となんだかんだ困難を乗り越えてハッピーエンドで終わったので全体的にはよかったかな。

あ、あと1コ忘れてたけど、「談判官」って何だろうって思ってたら、企業同士の提携とか行う際に橋渡し役的な、交渉をする職業みたいです。
あー、そういえば「交渉人」とかいうドラマあったなーって思ったけど、日本で言う交渉人は、警察側からみた犯人との交渉をする人でしたね。なんだろ?日本で言うとコンサルタントとかがそれに当たるのかなー?それとも企業弁護士かな?でもそれティエンユーの仕事だしね。ここ10年くらいの間にできた中国の新しい隙間産業だろうか?よく分かりません。
と思って調べたら、このドラマで作られた架空の職業でした・・・。


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『君は僕の談判官』 あらすじ・感想1(ネタバレ注意)

2020-09-26 20:05:55 | ┗ 君は僕の談判官
2018年 中国

◆おススメ度
★★★☆☆

ヤン・ミーの現代ドラマも見てみようと見始めたものです。
元々は「私のキライな翻訳官」のあらすじだけ見て、ざっくり
「第一印象最悪な出会いをした相手のせいで職かなんか失って、その後近しい関係者として再開して好きになっちゃうようなドラマ」
っていう印象だけ持って、しばらく見てなかったんだけど、そういえばあのドラマ見てみよう、と思い立って見たのが始まりでした。でも見て見たら、あれ?
初対面がそれほど最悪でもない?って思って気づいたら、全く持って別のドラマでしたっていう・・・。
(今度こそざっくりしたあらすじにしようって思ったのに長くなったので、2回に分けます。)

◆あらすじ
100年前にアメリカに渡った中国の富豪一族(華僑)の長男のシエ・シャオフェイは、自分の決められた人生に生きる意味を見出せず、また、寝たきりで植物状態の母親を
助けることもできない無力感の中で自暴自棄になり、放蕩息子を演じていた。

そんな中、シエ・シャオフェイは一族の悲願である100年目の中国帰還プロジェクトの提携候補の企業である科万(コーワン)との交渉を任され、ニューヨークから
上海へと渡る。そこで、交渉時の協力機関であるCAEAの談判官トン・ウェイと出会う。

ある日、シエ・シャオフェイは、自分の車の前に飛び出してきたところで倒れてしまった老人を、病院に搬送する。老人の意識が戻らないまま、老人の家族に
責められるシエ・シャオフェイ。自分は轢いていないと主張するも、
誰も信じてくれない中、トン・ウェイだけが信じると言ってくれ、そこからシャオフェイはトン・ウェイに急速に惹かれていく。自分に見向きもしないトン・ウェイを
あの手この手で振り向かせようとするシャオフェイ。
年下で顧客で生意気なシャオフェイに興味もなかったトン・ウェイもまた、シャオフェイの母親の故郷に対する夢を聞いたことがきっかけで、シャオフェイに
次第に惹かれていき、二人はいつしか恋仲となる。

しかし、CAEAには、顧客と交際してはいけないという鉄の掟があった。
顧客との交際がバレればクビになってしまうと分かっていながら、こっそり交際を続けるトン・ウェイとシャオフェイだったが、ある時CAEA支部長に呼び出され、
別れて仕事を続けるか、交際を続けて会社を辞めるかの選択を迫られてしまう。
幼い頃に不正の嫌疑をかけられ自殺した両親を持つトン・ウェイは、仕事で出世し、CAEAに関わるある人物に会いいつの日か父親の無実証明するという夢があった。
トン・ウェイは、葛藤の末シャオフェイとの別れを決意する。

そうした中、科万(コーワン)との3度目の交渉の日、提携の条件として突き付けられたのは、科万(コーワン)の会長の娘であり、科万(コーワン)側のプロジェクトの
責任者であるチェンシーとシャオフェイとの結婚だった。
条件を聞いてトン・ウェイが動揺する中、自分を捨てたトン・ウェイへの仕返しとして、チェンシーとの結婚を承諾しながらも生涯愛するのはトン・ウェイだけだと
宣言してしまうシャオフェイ。

CAEAの上層部にクライアントとの交際がバレてしまったトン・ウェイは、それでも支部長の尽力により、一時的な停職処分となる。
自分の母親とトン・ウェイを重ね、自分たちの未来が明るいものではないことを悟ったシャオフェイは、トン・ウェイを諦めるため、最後の思い出作りにトン・ウェイを
無理やりハワイ旅行へと連れていく。

無理やりハワイに連れてこられ、怒るトン・ウェイだが、シャオフェイの決意を聞かされ、3日間だけ幸せな恋人として過ごすという提案を受け入れる。
3日後の永遠の別れを前提に、楽しい時を過ごす二人だったが、別れの決意とは裏腹に、お互いを想う気持ちが大きくなっていく二人。
離れたくない気持ちを確かめ合った二人は、シエグループに立ち向かう決意をする。
                       
二人がそんな決意をした矢先、グループ会長へと下克上を狙うシャオフェイの叔父に唆された義理の弟シャオティエンの水面下での協力の元、会長の所持数を上回る株を
手に入れた叔父が、シャオフェイの父であるティエンヨウから会長の座を剥奪し、シャオフェイとティエンヨウの財産が凍結されてしまう。ティエンヨウはショックのため
発作で倒れ、トン・ウェイの勧めで、反発していた父親を見舞ったシャオフェイは、父のティエンヨウからある人物を探すよう託される。それは、シエグループの
謎の株主の一人であり、シャオフェイとティエンヨウそしてその株主の株を合わせれば、叔父の持ち株数を上回り、逆転も可能だという。

無一文になったシャオフェイは、トン・ウェイの家に居候するも、シャオフェイとトン・ウェイの交際は自分たちの得にならないと考えるトン・ウェイの叔父夫婦に冷遇される。

金も稼げず恋人に養ってもらうのは男の恥だとしてシャオフェイはトン・ウェイの従妹ティエンティエンの助けを借りてトン・ウェイの家を出、仕事を探すが、すでに著名な
企業には科万(コーワン)の手が回り全て不採用。
一方、トン・ウェイもまた、CAEAの大口クライアントであるシエグループの会長と敵対するシャオフェイの恋人であることはCAEAの社員として許されないと、シャオフェイ
との別れを迫られるが、シャオフェイと別れることはできないと、CAEAを辞めてしまう。

ティエンティエンに借りた金も底を尽きたシャオフェイは、ティエンティエンにまたも助けを求めるが、ティエンティエンは手ごろな安いアパートを探しシャオフェイに紹介する。
そこは、シャオフェイの恋敵でもあるチン・ティエンユーの後輩、シャン・ビーチェンの住むシェアハウスだった。
ティエンユーを恋い慕うビーチェンは、トン・ウェイの恋人ならばとシャオフェイとのルームシェアを了解する。
                       
就職先探しに四苦八苦するシャオフェイは、ビーチェンの手助けにより、ある外食レストランの部長として採用の連絡を受けたシャオフェイは、喜び勇んでレストランを訪ねるが、
部長とは名ばかりのデリバリー要員だった。
屈辱的な扱いに、軽く失望を覚えるシャオフェイだが、愛する恋人のためと頑張る。
ある日、配達先で倒れている老婦人のために救急車を呼んだシャオフェイは、後日、TV局のレポーターを連れて訪ねてきた老婦人のおかげで、本当の意味でのレストランでの
部長職を得ることに成功する。

そんな中、自分に対抗するために株主を探していることを知る叔父は、会社が面倒を見ている母親の医療費を継続して支払う代わりに、シャオフェイの持つ株を手放すよう、
交換条件で脅す。
母親を人質に取られたシャオフェイは、株を手放そうとするが、トン・ウェイに止められる。そして、高額なシャオフェイの母親の医療費を負担するために、トン・ウェイは
両親との思い出の詰まった家を売りに出し、
シャオフェイの住むシャアハウスで同居を始める。

家も売り、CAEAを辞めたトン・ウェイは、大学時代からの友人ティエンユーからの求めに応じて、ティエンユーの法律事務所で顧問として働き始める。
大きな企業のM&A後の内紛を両者winwinの関係でまとめたトン・ウェイは、TV番組からの取材を受け、その反響のためCAEAから復職を求められる。

復職に応じたトン・ウェイの元に、トン・ウェイがずっと会いたいと願っていた、両親の死の真相を知る人物である理事のツァイに会える唯一の機会である総会への招待状が届く。
トン・ウェイは喜びと期待を胸にツァイ理事長に会いに行くが、トン・ウェイに知らされたのは父が実際に不正に関わっていたという事実と、父の後を追って母親までが
自害したという事実だった。

大きなショックを受け、生きる希望を失ったトン・ウェイは、心を閉ざし、部屋に引きこもってしまうが、シャオフェイ、ビーチェンと、親友のシャンシャン、叔父夫婦の呼びかけに
少しずつ心を開いていく。

トン・ウェイに尽くし、今できる限りのことを精一杯頑張るシャオフェイの元に、ずっと探していた株主が見つかったとの情報がもたらされる。シャオフェイが早速会いに行くと
、探していた相手は、CAEAのツァイ理事長だった。

親友の娘だったトン・ウェイのために、親代わりとして何でもしてあげたいが、ビジネスとしては力になれないと断られてしまうシャオフェイ。
しかし、後日、互いに内緒で、別々に相手のためのお願いをしにツァイ理事長の元を訪ねたシャオフェイとトン・ウェイに、ツァイ理事長は根負けし、力になることを約束する。
                       
そして、ツァイ理事長の協力の元、トン・ウェイと二人、ニューヨークに戻ったシャオフェイは、ついに叔父の手からシエグループを奪還することに成功する。
トン・ウェイは憧れだったCAEA本部で働き始め、シャオフェイはシエグループの会長の座に収まり、ついにハッピーエンドを迎えたかのように思えた二人だったが、シャオフェイと
トン・ウェイの結婚を快く思わない
シャオフェイの父ティエンヨウは、一族の会議のために集まったトン・ウェイに二人きりで話がしたいと申し出、頃合いを見計らってトン・ウェイが逆上したせいで心臓発作を
起こしたかのような演技でトン・ウェイを陥れ、
シャオフェイと別れさせようと画策する。

トン・ウェイのおかげですでに父との和解ができていたシャオフェイは、父を疑うこともなく信じてしまう。自分を信じてくれないシャオフェイに不信感を持って抗議する
トン・ウェイを持て余すシャオフェイ。

そんな中、トン・ウェイの元に、臨月を迎える親友のシャンシャンから助けを求める電話が入る。
今すぐシャンシャンのために上海に戻るというトン・ウェイに、今上海に戻ったら逃げたと見做され、自分たちの結婚に不利になると考えるシャオフェイは、何とかトン・ウェイを
止めようとするが、ケンカになり、頭に血が上ったシャオフェイはつい、「シャンシャンなんて軽薄な女は悲惨な最期を迎えて当然だ!」と口走ってしまう。
その言葉に逆上するトン・ウェイ。そこに、今度はシャオフェイの母親が危篤との知らせの電話が。
シャオフェイは、トン・ウェイを義弟のシャオティエンに任せ、病院へと急ぐ。残されたトン・ウェイは、シャオティエンに懇願し、シャンシャンの待つ上海へと急ぐ。

トン・ウェイが急いで帰るのも空しく、トン・ウェイが病院に着いてしばらくしてシャンシャンはお腹の子と共に亡くなってしまう。

また、時同じくしてシャオフェイの母親も亡くなってしまう。母親を亡くし、ショックを抱えて帰宅するシャオフェイ。トン・ウェイが上海に帰国したことを知ると、
愛する人を二人同時に失ってしまったと嘆き悲しむ
シャオフェイ。

上海で、親の勧めを断れずに、会社の重役で大学の先輩でもあるヤン・シャオとの結婚を3日後に控えるチェンシーの元に、シャオフェイの親友ルオ・ビンから
シャオフェイの母親が亡くなってシャオフェイと連絡がつかなくなったとの知らせが入る。
シャオフェイへの気持ちを断ち切れないでいたチェンシーは、ヤン・シャオとの結婚の約束を反故にし、ニューヨークのシャオフェイの元へ駆けつける。

酒浸りで急性アルコール中毒寸前だったシャオフェイは、目覚めると、父親にチェンシーがシャオフェイのために結婚を破談にして駆けつけたこと、結婚破談により、
科万(コーワン)の会長から勘当されたこと、また母親が亡くなったというのにトン・ウェイからの連絡は一切ないどころか、トン・ウェイがティエンユーが購入した
トン・ウェイの元の家で一緒に暮らしていることなどを聞かされる。

トン・ウェイの近況を聞き失望したシャオフェイは、父親からの強要もあり、チェンシーの恩に報いるために彼女と婚約をすることに。

当初の目的であった、シエグループ100周年目の中国帰還プロジェクトの発表のため、上海に戻るシャオフェイ。
プロジェクトの記念式典のプロデュースをCAEAに依頼するが、トン・ウェイは長期休暇中だと知らされる。
トン・ウェイへの想いを諦め切れていないシャオフェイは、トン・ウェイの元へ会いに行くが、シャンシャンが亡くなった原因の一つはシャオフェイが自分を引き留めた
せいだと思うトン・ウェイは、シャオフェイの謝罪と愛情を簡単に受け入れることができず、拒絶してしまう。

一方、ティエンユーを諦め、会社のボスの紹介で知り合った男性との結婚を決めたビーチェン。ティエンユーに、交際相手の両親に会いに行くという理由で休暇を申請し、
片思いを終わりにするとの手紙を出す。
ティエンユーは動揺し、トン・ウェイにビーチェンを引き留めてもらうようお願いするが、失敗する。ビーチェンを失ってしまうことを実感し、ようやく自分の
ビーチェンに対する思いに気づいたティエンユーは、空港へと向かい、ビーチェンに素直な気持ちを伝えるのだった。

トン・ウェイを休暇から無理やり復帰させ、記念式典の担当をさせるシャオフェイ。
ビーチェンとの結婚の報告にCAEAを訪れたティエンユーがトン・ウェイと抱擁を交わしている場面を目撃し、二人が結婚するものと勘違いしてしまう。

シャオフェイの勘違いを知ったティエンユーは、二人の誤解を解くために一肌脱ごうと、シャオフェイに会いに行く。
トン・ウェイがティエンユーと関係なかったこと、シャンシャンが自分の母親と同じ日に亡くなっていたことを知ったシャオフェイは、もう一度トン・ウェイとの間の
誤解を解きに行く。

婚約発表を控えるシャオフェイの様子から、シャオフェイの心は自分にはないのではないかと疑いを持つチェンシーは、シャオフェイを二人の思い出の山に誘い、
「ここから頂上まで競争して、あなたが勝ったら婚約を破棄してもいいわ」と持ち掛ける。
それを聞いて振り返りもせずに全速力で石段を駆け上がっていくシャオフェイの後姿を見て、絶望するチェンシー。
さらに、頂上手前で諦めたようにチェンシーに勝ちを譲るシャオフェイに、私との結婚は彼からの施しだったと悟るチェンシーは、身を引く決意をし、姿を消す。

チェンシー不在で記念式典は始まり、シャオフェイの父ティエンヨウは、会社が利益を求める意義は、家族の幸せが原点だったと、息子であるシャオフェイが愛する
トン・ウェイの仲を自分の偽装工作によって壊し、シャオフェイとチェンシーに愛のない結婚を強いたことを反省していると、それもこれもチェンシーのおかげで
気づかされたと語りだす。

トン・ウェイとの間に何の障害もなくなったシャオフェイは、改めてトン・ウェイに会いに行くが、ここにはいないと知らされる。ティエンティエンに、
置手紙を見せてもらったシャオフェイは、二人の思い出の地、ハワイへ急ぎ旅立つ。

ハワイの地で再会したシャオフェイは、トン・ウェイに改めてプロポーズするのだった。


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