mix_berry

テレビっ子のひとり突っ込み

『華麗なる玉子様〜スイート・リベンジ』

2022-04-23 23:52:21 | 台湾ドラマ
  
2016年 台湾

◆おすすめ度
★★★☆☆


◆キャスト
ジー・ウェンカイ(紀文凱):アーロン
チョン・ユータン(鍾雨棠):ジョアンヌ・ツァン
ワン・ズーユー(王子譽):ジャック・リー


◆感想

これも2年以上前に見たドラマです。

アーロン主演の台湾ドラマ。
台湾ドラマは、なんか必ずと言っていいほど教訓じみた主題があって、けっこう見てるのが疲れます。
ただただアーロンが見たくて見たドラマ。


ヒロインのチョン・ユータンは、高校時代“満点女王”と呼ばれる優等生だったが、10年経った現在はただただ無難に仕事を
こなすだけの毎日。
そんなある日、ユータンが勤める会社、ティエンシーグループにアメリが帰りの新しいCEOが就任。
それは、ユータンの高校時代の同級生かつ、いつもテストが0点でユータンが“タマゴ君”とバカにしていたジー・ウェンカイ
だった。

ウェンカイがCEO就任と同時に、ユータンは秘書室からやる気をなくしたダメ社員たちの吹き溜まりである営業3課にとばされ
ちゃいます。



そんな再開を経て、二人は犬猿の仲、と思いきや・・・


昔の同級生、かつ因縁の相手がデキル男になって登場。再開した男主人公は権力を行使してヒロインをいじめる。ヒロインは
男主人公を敵視して、その悔しさをバネに仕事に打ち込み、才能が開花。

実は男主人公はずっとヒロインに片思いしてて、ヒロインに充実した日々を送って欲しくてわざと冷たく当たって彼女を鼓舞し、
ヒロインが頑張る。そして、要所要所に現れては意外にもピンチを救ってくれる男主人公にヒロインがドキドキしたりして、
だんだんと恋が芽生えていく・・・



っていうタイプのよくあるお話です。

まぁ、ヒロインに待ち受ける困難と、それを乗り越えるエピソードが多少違う、みたいな感じですかねー。

あと、なんだかんだいってユータンとウェンカイの二人は高校生の時から意外とすごく仲が良くて、傍から見ると恋人同士
みたい。

タマゴ君て言われるウェンカイは、実はユータンも知らなかった卵の黄身アレルギーかなんかで、食堂を営むユータンの実家
とユータンの母親が泣くなったときの真相が後々ウェンカイの卵アレルギーと関係してたりして、ちょっとだけ複雑さを醸し
だしてたりします。

そして、0点の0のタマゴ君、っていうのと、タイトルの"華麗なる玉子様"っていう王子と玉子っていうなんかひっかけみたいな
似た漢字を持ってきてかけてるとこが、あんまりスマートではないけど意外に秀逸なタイトルかも、って思いました。

なんだかんだ、ユータンを冷遇してるように見えつつ陰で支えてたウェンカイの気持ちがようやくユータンに伝わって、晴れて
二人は交際を始めますが、お決まりの会社のみんなには内緒のお付き合い。
けど、それが職場の仲間にバレかけて、潔くカミングアウトしちゃう場面がけっこう好きです。(実はつきあってました、だけ
じゃなく、元同級生で初恋の相手です、って言ってみんなに驚かれるのとか恥ずかしいけど気持ちよさそう!)



教訓じみた主題があって疲れることが多い台湾ドラマではありますが、このドラマはその教訓が各話ごとに"ハンパ社員の心得"
みたいな感じでテロップが出てくるのでむしろ潔い感じもします。


主人公についてまわるなかなか切り離せない幼馴染や従妹みたいな存在の悪女もいないし、家柄の差とかで交際を反対される
っていうような状況もないし(たしかそうだった気が・・・)そういう意味でのストレスはなく見れる作品でした。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『恋にオチて!俺×オレ』

2021-08-19 23:51:09 | 台湾ドラマ


2014年|台湾


◆おススメ度
★★★☆☆


◆キャスト
ルー・ティエンシン/シャオルー:アーロン
タオ・ロースー:ティア・リー
レオ:ジャック・リー
ミャウミャウ:キャサリン・ワン
ランス:ガオ・インシュエン
リー・ホワンホワン:ファン・ジーヨウ(ベアトリーチェ・ファン)

台湾俳優では一番の推しメン、アーロン主演作品です。
このねー、アーロンのねー、シャオルーがたまらない!!メガネ君。
そんでもって、この時期アーロン様はめっちゃダイエットして体を作ったらしく、それを見せたいがための上半身裸シーン!
確かに、腹筋が凄い!!
数々の韓国ドラマでもいろいろな腹筋拝見しましたが、このドラマのこのアーロンの腹筋具合が一番好きかも。
うん、ウォーターボーイズの子たちを超えたな。


◆感想と概要

これもけっこう前にみたドラマなので、忘れちゃったところもありますが、大筋、スクリューガールに話が似てるとこがあります。

まず、主人公とヒロインが最悪な出会いをする。
そして、二人は同じ会社で働き始め、(ただし、財界、広告業界で有名人の主人公は、身分を隠して変装してヒロインの会社に就職。)やがて二人は恋仲になる。

身分を隠して二重生活を送る主人公が、いつヒロインにカミングアウトするか葛藤したり、ヒロインの兄の事故死問題とかなんだかんだ色々あるけど、それを
乗り越え、問題が片付いて幸せな日々を送るようになる。

けれども、それまでは軽くあしらわれながらも主人公に付きまとっててウザイ、くらいだった幼馴染(幼少期に両親を亡くした主人公を支援して育ててくれた人の娘)
のホワンホワンが、本気出してきて、色々邪魔をされることに。

そして、そのホワンホワンが、ヒロインと一緒に崖から落ちそうになって後遺症が残る怪我を負い、娘の親が恩義と、をかさに着て娘との結婚を迫り、ヒロインが
身を引こうとする、っていう・・・。



妹みたいな存在として、完全に冷たくはできないホワンホワンに好かれちゃって、しかも、その母親が、経営者目線で自分の息子よりも素質のあるティエンシンを
自分の後継者にしようという目論見もあってホワンホワンと結婚させようとする際の圧がめっちゃすごい。

おかげで、ずっとお世話係だったじぃも外されちゃうし、ロースーの会社も潰されそうになって、まさに四面楚歌。あとちょっとでラストっていう感じなのに、
その部分が辛くてなかなか進めなくて大変でした。

(台湾ドラマ、この障害部分が大きすぎるのが多くてけっこうストレスなんだけど・・・)

ホワンホワンの兄のランス役の人が、並べると似てないと思うんだけど、どうもサバンナ高橋に見える。ランスって名前もなんなんだろうね。モンハンに出てくる
槍見たいな武器を連想してしまう。


ヒロインは、スクリューガールでヒロインの親友役だったティア・リー。
スクリューガールでは、失明したフリをするビビアン(パフ・クオ)を疑ってたのにねー。似たような被害が今度は自分にふりかかっちゃいますねー。

でも、ティア・リーは、ティファニー・タンからロイ・チウを奪ったという噂のある、ちょっと私の中では好感度が低い女優さんです。


まー、でもアーロンのシャオルーだけでもめっちゃ見てほしいドラマではあります。



コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『とんだロマンス』あらすじ・感想(ネタバレ注意)

2021-07-31 02:25:08 | 台湾ドラマ
          
2014年 台湾・中国

◆おススメ度
★★★★☆


◆キャスト
ファンジャン・ユー(無限大投資会社の御曹司):マイク・ハー
ワン・マンリン(物語のヒロイン、養豚場を経営):アン・アン
ホー・ウェイチョン(マンリンの幼馴染でヤーズーの元カレ):信(Shin)
リー・ヤーズー(ファンジャン・ユーの恋人でウェイチョンの元カノ):シェンズ
チャン・カイジエ(農業委員会の主任委員):フー・シンボー


◆あらすじ・感想(ネタバレ含む)

まず、タイトルから。
「とんだロマンス」。最初のイメージでは、「翔んだロマンス」ってどっかで聞いたような感じだなー、とか思ってたら、ドラマ見たら違った。
ヒロインが養豚場経営者の一人娘で成金っていう設定。これ、漢字にすると、「豚だロマンス」ですよ・・・。

原題は「上流俗女」らしい・・・。微妙。「王子様の条件」の原題「拝金女王」に似たタイトルの命名センスな気がするけど、この時期の台湾ではそういう
のが流行ってたのかな?邦題の方が、ちょっとしたダジェレ的なひねりがあってよいかも。


原題の「上流俗女」というように、ヒロインマンリンは養豚場経営でお金はあるが、怒るとすぐに暴力をふるってしまう教養と品のない女(という設定)。
友人の結婚式に出席したマンリンは、ブーケトスで花嫁のブーケを受け取る(手に入れる)が、他の友人たちから(友人の結婚式でブーケを奪い取るのは)
もう3回目だとブーイングが。ブーケを受け取ったのならさっさと結婚しろと文句を言われる。

それを聞いたマンリンは、付き合って3ヶ月のピーターに結婚の意思を確認しようとみんなの前で仄めかすが、マンリンの財産目当てで付き合い始めたピーター
は、マンリンの暴力的な性格にもう耐えられないと、酷い言葉を投げかけてマンリンを振ってしまう。
公開処刑のような状況に追いやられたマンリンは、売り言葉に買い言葉で、「1年以内にセレブになって、お金持ちのイケメンと結婚する」と宣言。

そこから、マンリンの婚活が本格的に始まるが・・・。

一方で、無限大投資会社の御曹司ファンジャン・ユーは、「呼吸するたびに自分の資産は増えていく」と、調子に乗ってろくに仕事もせずに金を使い放題。
しかし、それでいてどこに行っても何をしても父親の影響から逃れられないことに苦しんでいた。
ある時に、父親が「息子の投資だけには失敗した」という言葉を聞き、酷く傷つく。


そんな二人が、ひょんなことからマンリンの婚活のお見合いの場でお互い別の相手との勘違いで出会う。
第一印象が最悪だった二人だったが、なんだかんだあってマンリンはファンジャン・ユーにセレブになるための手ほどきを受けることに。
         
そうやって、友人として少しずつ近づいていく二人。

ファンジャン・ユーには、リー・ヤーズーという服飾系の会社を経営する恋人がいて、そして、マンリンには子供の頃から兄妹のように育った仲の良い、
今ではイケメンの医者に成長したホー・ウェイチョンという幼馴染がいた。

実はリー・ヤーズーとホー・ウェイチョンは元恋人同士。

マンリンとファンジャン・ユーとの交流が深まることにより、二人は再会。微妙な四角関係へと発展する。

しかし、そこで物語は終わらない。
リー・ヤーズーとホー・ウェイチョンの再会でなんやかんやあって、そこで一度目の山場を越えると、今まで調子に乗ってたファンジャン・ユーに災難が降り
かかる。

冒頭で、「呼吸するたびに自分の資産は増えていく」と豪語していた彼だが、毎度、道徳的主題を入れてくる台湾ドラマで、努力もせずにうまい人生が続く
わけもなく、ファンジャン・ユーはある日セレブ生活から転落。無一文になってしまう。
               
そこから、無一文になったファンジャン・ユーを助けるマンリンとマンリン一家。俺様でおぼちゃま気質なファンジャン・ユーの更生生活が始まり、仕事に
誇りを持って働くマンリンは、下品で教養のない暴力的だったはずなのに一転、仕事に一生懸命で頭がよく、人情味あふれる女性という印象に。(元からそんな
感じで仕事していたはずなんだけども。)

そうやってセレブだったファンジャン・ユーが、汗をかき、泥だらけになって働いてお金を稼ぐことを知り、二人は本当の恋仲になっていくっていう
ラブコメディです。

      

主演のマイク・ハーですが、最近のドラマ紹介雑誌とかに載ってる宣材写真だと、なんか演歌歌手みたいなオジサンにぽいのに、ドラマの中で見るとちょっと
藤木直人似のイケメンなのでイメージ変わります。(韓国ドラマに慣れていると、ちょっと髭剃り跡が気になりますが。)
過去作品見ると、日本の少女漫画原作のドラマにもよく出ているっぽいので、若い頃はアイドル的な扱いの俳優さんだったのかも?

ヒロインの名前のマンリン。字面的に"マリリン"かと思いきや、なんとなく日本人には馴染みのないマンリンという名前。どーでもいいけど、そこがちょっと
何かがのどにつかえる感覚がある。

そしてそのワン・マンリン役のアン・アンですが、「独孤伽羅 ~皇后の誓い~」の独孤伽羅の一番上の姉を見た時に、どっかで見たことあるんだけどどこ
だっけなーって思ってたら、このドラマのヒロインでした。
イメージが全く違ってびっくりします。

ファンジャン・ユーの父親役は、「スクリューガール」でビビアン(パフ・クオ)の父親役やってた人です。
ワン・マンリンの叔母さん(?)は、「王子様の条件」でジアハオ(ヴァネス・ウー)のお姉さん役だった人でした。

リー・ヤーズー役の人も、どっかで見たことある気がする顔なんだけど、思い出せない・・・。(ライバル女性によくありがちな顔立ちなのかも。)

あとは、幼馴染役の信(Shin)。台湾では歌手としてめっちゃ有名な人らしい。


このドラマで印象に残ったセリフは、勘違いでマンリンとファンジャン・ユーが出会ったカフェでファンジャン・ユーが言った言葉、

「コーヒーに砂糖は入れるな。成分が変化して口臭になる。」

でした。

なんか、セレブってほんとにそんな理由に縛られてコーヒーブラックで飲むの?っていう疑問と共に、あー、だから甘い缶コーヒー飲む人たちって
息がクサイのかーっていう納得感もあるセリフでした。

(どっちかっていうと、口臭気にするより、コーヒー本来の味と香りを楽しむためにブラックで飲む、とかならわかるんだけども・・・。でも本場イタリア
のエスプレッソはめっちゃお砂糖入れたりして飲むって言うけどね。そして、紅茶か?って思うくらい色の薄いコーヒーだなと思った。)

まーでも、私的には"養豚場経営するヒロイン"ていうそそられない設定のドラマの割に楽しめた、まぁまぁお薦めなドラマです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『運命のイタズラ~私たちは友達になれない』あらすじ・感想(ネタバレ注意)

2021-07-23 23:39:10 | 台湾ドラマ
          
2019年 台湾

◆おススメ度
★★★★☆

◆キャスト
・チュー・コーファン:リウ・イーハオ
・ジョウ・ウェイウェイ:パフ・クオ
・リー・ハオイー:スティーブン・スン
・ヅ―ユエン:ニータ・レイ
・ハン・コーフェイ:ユアン・アイフェイ
・リウ・ダーウェイ:レオ・リー
・ガオ・ヅーティン:チェン・ユー


◆あらすじ(ネタバレあり)

大手証券会社に勤めるエーストレーダーでエリート証券マンのチュー・コーファン。
指先一つで大金を稼ぐ彼は、ある日タクシーに乗り込もうとした際に入れ違いで降りてきた女性が風に飛ばされた105元の領収書を必死に追う姿に興味を
惹かれちゃいます。

乗ったタクシーには、彼女が置き忘れたと見るシステム手帳が。
中を見ると、彼女が毎日どれだけ節約して暮らしているか、そして、節約して貯めたお金で彼と家を買う計画などが事細かく記されていて。
ますます彼女に興味を持ったコーファンは、手帳の持ち主ジョウ・ウェイウェイの会社へ手帳を届ける口実で彼女へ会い行きます。

手帳を失くして困っていたウェイウェイは、手帳が戻ったことを喜びますが、コーファンに手帳の内容について問われ、彼が勝手に中身を見たことに激怒。

でも、コーファンてば、イケメンで仕事できてお金持ってるからって自信があるのか、何度もめげずに電話したりして、その度に怒ったウェイウェイに
一方的に電話を切られちゃう。
外でばったり会っただけなのにストーカー認定されて気持ち悪いと言われたり・・・。
      
そうこうしてる間にもコーファンは仕事で成果を出して、勤務先の証券会社の系列会社国信キャピタルのCEO就任が決まります。

ヒロインのジョウ・ウェイウェイは、ルームメイトのハン・コーフェイと二人暮らし。
ハン・コーフェイは、ウェイウェイの同僚でもあり親友。
けれども、ウェイウェイはそんな親友のコーフェイにも内緒で、同じ会社のシステム開発部のリー・ハオイーと3年も交際を続けています。
(よくある中国ドラマと違って、肉体関係ありのお付き合いみたいです。)

ウェイウェイたちの勤める会社は、社長が社内恋愛を嫌っているため、社内恋愛禁止の規則があり、ウェイウェイとハオイーは誰にも内緒で交際を続けて
います。
ウェイウェイが、開発部のダーウェイから嫌がらせを受けていると、こっそり助け舟を出してくれるハオイーではありますが、規則や決まり事を優先させる
ストイックなところがあり、ちょっと冷たくも見えます。

一方、お堅い倹約家のウェイウェイと違って、コーフェイはいつも違う男と遊んでは寝坊してタクシーで会社に行ったりする生活。

コーファンは、自分の部下を使ってコーフェイを通してウェイウェイをCEOの就任パーティに誘い出し、ゲームを利用してウェイウェイと一夜を共にする
権利を得ますが、一時ウェイウェイを拘束するも結局何もしないまま解放。

ウェイウェイに逃げられ、一人になり、ふと携帯を見るとおびただしい数の着信が。
実はコーファンには、10年付き合って一緒に暮らしている彼女がいて、彼女の束縛や、「あなたのため」といいつつコーファンのカードで大量の買い物をしたり
する彼女に嫌気がさしているのでした。

コーファンからの強引な誘惑に、怒りを覚えながらも、おそらく少しだけ心が揺れちゃったんでしょう、ウェイウェイは、無性にハオイーに会いたくなり、
彼の部屋を訪ねます。
「平日は会わない」という約束を破って会いに来た彼女を諫めながらも、仕方なく家に泊めるハオイー。
胸の内に芽生えた不安を打ち消すかのようにハオイーを求めるウェイウェイですが、「一つ規則を破れば見境がなくなる。」(ちょっとちゃんとしたセリフは
忘れちゃったけど意味的にはそんな感じの言葉)と諭され、同じベッドで何もせずに一緒に眠るウェイウェイとハオイー。(みていてちょっと心がざわつく最初
の場面ですね。)

コーファンはウェイウェイに何度も拒絶され、作戦を替えたのかほんとに諦めたのか、cocobarにいた彼女に君のことを忘れるからと「額のリセットボタンを
押して記憶をリセットしよう」と、そうすればもう自分たちは知らない他人同士だって感じの訳の分からないことを言って、コーファンのペースに巻き込まれ
るのを嫌がるウェイウェイに無理やり額の(見えない)ボタンを押させます。
そうして、急に冷たくなった感じで去っていくコーファン。(これがコーファンの後引きテクなのかは不明。。。)

後日、大学時代の友人と久しぶりに夕食を共にするウェイウェイ。そこには、同じく大学時代の知り合い、ガオ・ヅ―ユエンも同席。ヅ―ユエンとはそこまで
親しくなかったウェイウェイですが、とりあえずみんな久しぶりなので表面上は楽しく会話。美味しそうな食事が運ばれてきて手を付けようとするウェイウェイ
ですが、ヅ―ユエンと友人はSNSアップ用の写真を撮るのが優先。そんな二人と心の距離を感じるウェイウェイ。

一応楽しい食事会が終わってお会計しようとすると、自分の彼氏に払わせるからというヅ―ユエン。これから迎えに来るからと。

そうして、ヅ―ユエンを迎えに現れたのは、二度と会わないハズのコーファンでした。

あんなに拒絶していたはずなのに、コーファンを見て少し動揺するウェイウェイと、ウェイウェイがヅ―ユエンの知り合いだったことを知り、同じく動揺する
コーファン。
送っていこうかと上から目線で話すヅ―ユエンを断り、自分も彼氏が迎えに来るからと、バイクで迎えに来たハオイーと一緒に帰るウェイウェイ。
そんなウェイウェイの気持ちも知らず、コーファンの車を見て、羨ましがるハオイー。


そうこうしている間にも、ウェイウェイとハオイーは二人の将来設計の第一歩として、休みの日に時間を作っては、二人で住む家を探します。
でも、なかなか条件に合う家が見つからない。そんな中、ようやくぎりぎり許容範囲の部屋が見つかりますが、なんとなくウェイウェイは乗り気になれません。
(純粋に、家の問題なのか、気持ちの問題なのかは分かりませんが。)早く部屋を決めて計画を先に進めたいハオイーは、契約しようと言いますが、ふと、ウェイ
ウェイが床に落としたものが(リンゴだっけ?)が止まらずに壁まで転がっていったことで、不動産屋が契約を急がせようとするその物件が、床が傾いている
欠陥住宅だったことが分かります。
そんな物件を終の棲家にするなんてとんでもないと考えるウェイウェイと、それでも他の物件よりはマシだったと、契約してしまおうとするハオイー。
ハオイーは気付いていませんが、なんとなーく、少しずつ二人の間に距離が芽生えてきます。

結局なんだかんだ、二人の家を探すのに消極的になってくるウェイウェイ。
そんな中で、ハオイーは到底二人には手を出せなそうな物件を見つけてきます。二人の予算では、手が出ないと内検に消極的なウェイウェイをハオイーがなんとか
説得して、物件を見に来た二人ですが、なんと、そこにいたのはヅ―ユエン。
そう、そこは、ヅ―ユエンとコーファンが二人で暮らす部屋でした。

ヅ―ユエンとウェイウェイが大学時代の友人だったことを知り、価格交渉で値段を下げてもらえるんじゃないかと喜ぶハオイーですが、逆に一刻も早く帰りたい
ウェイウェイ。しかし、ヅ―ユエンとハオイーが意気投合しているところに、何も知らないコーファンが帰ってきちゃいます。

自分の家にウェイウェイたちがいることに驚き、また、CEOになったらもっと広い部屋に引っ越さなきゃと言ってはいたけど、同意もしていないうちに勝手に
部屋を売りに出そうとしていたヅ―ユエンに顔には出さずに憤るコーファン。

けれど、すぐに気持ちを切り替え、ヅ―ユエンとハオイーがマンションの共用設備を見学に行っている間に、強引にウェイウェイに迫るコーファン。
       
ウェイウェイの気も知らず、すっかりコーファンのマンションが気に入って、ヅ―ユエンに友人価格で交渉できないかとウェイウェイに提案するハオイー。
身の丈に合った家を探そうと、それまでは賃貸で暮らすのもいいんじゃないかと話すウェイウェイだったが、ハオイーは諦められない様子。

そんなウェイウェイに、一晩付き合えば800万の値下げに応じると話を持ち掛けるコーファン。
父親の仕事の都合で、幼い頃転校を繰り返し、親しい友人がいなかったため、安心して暮らせる家が欲しいと話していたハオイーのことを考え、ウェイウェイは
彼の夢をかなえるためと、コーファンの誘いに応じちゃいます。
コーファンに誘われてグランピングに行った先で、ささいなことが原因でウェイウェイはコーファンと口論になり、結局何もせずに帰ることに。
      
しかし、後日指輪を買いに来たハオイーと偶然会ったコーファンは、部屋を800万安く売ると約束します。
そんないきさつがあって、結局コーファンの家を購入した二人でしたが、コーファンは、家を売るのはウェイウェイのため、「出会うのが遅かったが、君を愛
し追いかけることが出来て幸せだった」と話し、ウェイウェイと偶然会っても避けるようになります。

何も知らないハオイーは、家を安く譲ってくれたコーファンとヅ―ユエンへの感謝のために、新居に二人を招待します。

ウェイウェイを諦めようとしていたコーファンでしたが、ウェイウェイに再会して気持ちが揺らいだのか、ハオイーとヅ―ユエンが管理人への挨拶に行っている
間にウェイウェイに強引にキスをして、二人で何もかも捨てて逃げようと懇願します。そんな強引なキスをなんだかんだ受け入れてしまうウェイウェイは、
コーファンの切実な思いに心が揺れてしまいますが、そこに外出していた二人が帰ってきちゃいます。

ハオイーとウェイウェイが二人でいるところを見たくないし、ヅ―ユエンと一緒のところも見られたくないコーファンは帰ろうとしますが、ハオイーは二人の
前でウェイウェイにサプライズでプロポーズしちゃいます。
気持ちが揺らいだばかりのウェイウェイは、返事にためらいますが、何かを察知したヅ―ユエンは、わざとコーファンの手を取り、強引に恋人繋ぎをして
いちゃついて見せます。
そして、まんまとその様子を見たウェイウェイは、嫉妬の入り混じった感情と、ハオイーとヅ―ユエンに作られた断りづらい状況から、プロポーズをOKして
しまいます。

目の前でウェイウェイがプロポーズに応じたことにショックを受け、かつ、ヅ―ユエンの勝手な行動に我慢できなくなったコーファンは、帰り道、ヅ―ユエンに
別れを切り出します。けれど、簡単には別れを受け入れられないヅ―ユエン。(ちょっとずつ彼女のメンヘラ女感がエスカレートしていきます。)

週明け、会社に行くと開発部のダーウェイにハオイーの離職のことで酷く責められるウェイウェイ。状況が何も分からないウェイウェイですが、ハオイーが
ウェイウェイと結婚すると言って退職願いを出したとのこと。ハオイーから何も聞いていなかったウェイウェイは、驚きと怒りでハオイーに問い詰めますが、
ハオイーは、他の会社に転職が決まったからとウェイウェイに報告します。
これから結婚するというのに、何の相談もなくハオイーが転職を決め、さらに会社に自分との結婚が理由で辞めると言ってしまったことに、酷くショックを
受けるウェイウェイ。これから開発部と何かあるたびに、ハオイーが辞めたことを責められ続け、ウェイウェイが働きずらくなることも想像してくれなかった
のかと思いますが、悪びれることもなく、転職して収入も上がるからウェイウェイが働かなくてもよいと言っちゃいます。

二人の将来設計のはずが、自分に何の相談もなく変更されていくことに不安を覚えるウェイウェイとの間に、だんだんと心の距離ができていきますが、
ウェイウェイにプロポーズを受け入れてもらい、転職も決まって収入と役職も上がって頭の中お花畑のハオイーは、そのことに全く気付かず・・・。

さてさて、ウェイウェイとハオイーは無事に結婚できるのか。
そして、コーファンは無事にヅ―ユエンと別れることができるのか。
ウェイウェイとコーファンに、進展はあるのか・・・・。


◆感想

リウ・イーハオとパフ・クオと言えば、「恋するおひとり様」ですが、リウ・イーハオがその時よりもちょっと大人な男って感じになってます。
「恋するおひとり様」のリウ・イーハオは、若かりし頃の妻夫木聡風だったけど、今回は少し大人の玉木宏風、みたいな。
(いや、玉木宏って言っても妻夫木繋がりのウォータボーイズの頃ではなく。多分、その頃の玉木宏を連想する人はいないと思うけど念のため言っときます。)

でも、物語前半の、意地っ張りで頑ななパフ・クオをリウ・イーハオが追いかけるっていう構図は変わらない。(パフ・クオの、こういう怒って怒鳴って
ばかりの演技がちょっと苦手。)

そしてそして、物語の後半、ウェイウェイとコーファンの仲を勝手に邪推したヅ―ユエンに、色々嫌がらせをされちゃったりするウェイウェイですが、
男にはもう気持ちがないっていうのに、男が好きな相手を執拗に責めるって話、どっかで見たなーって思ったら、「スクリューガール」でパフ・クオが
やってたやつ。因果応報、って感じですか。今度はやられちゃう側になっちゃいましたね。
          
ヅ―ユエンのコーファンに対する執着が激しすぎて、見ていてすごう不快になるんですが、ヅーユエンの妹のヅーティンがけっこう自立した常識人で、
ちゃんとお姉ちゃんを諫めていてちょっとほっとします。ちゃんとまともな人がいたなーって。
彼女以外、ちゃんとヅ―ユエンの何が悪いのかっていうのと、コーファンとの現状の関係性がどうなってるかってことを冷静にヅーユエンに教えてくれる人が
いないので。

全体的には、ドラマ自体さほど長い話ではないのに、ウェイウェイとコーファンの関係がなかなか進まなくてイライラします。うーん、もしかしたら今まで
見たドラマの中では1位、2位を争うかも・・・?


あとは、台湾ドラマってばCM多いなー、っていう。CM用のミニオープニングみたいなのがあるので、ちょいちょいドラマが中断されてちょっとイライラ。

その他、今回気になったのは、電話ボックス型のカラオケが、ちょっとした通りにある。(イメージ的には、新宿のサザンテラスの真ん中にどどんとある感じ?)
台湾ドラマでは必ずと言っていいほど出てくるカラオケボックスですが、それが進化していてびっくりした。コインカラオケ、みたいな。

あと、ウェイウェイとコーファンが焼き肉店に行って、魚の顎肉とサンマを頼んでいるのにびっくりした。なかなか日本では見かけないメニューの取り合わせ
だなと。

ウェイウェイとコーフェイが家でお酒飲んでるシーン。何飲んでるのかなと思ったら、「ほろ酔い」!!
   

しかし、台湾ドラマの邦題に"イタズラ"を入れるの好きだね。「イタズラなKiss」から流れを汲んでるのかな?

サブタイトルの"私たちは友達になれない"っていう語感が、「イタズラな恋愛白書」の日本リメイク版のタイトル「僕はまだ君を愛さないことができる」に似てる
なーって思ったら、「イタズラな恋愛白書」の方が、日本人が日本向けに付けたっぽいタイトルで、原題は「我可能不会愛你」だったので、リメイク版のタイトル
の方が、直訳だったっぽい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『スクリューガール 一発逆転婚!!』あらすじ・感想(ネタバレ注意)

2021-06-16 23:59:14 | 台湾ドラマ
                          
2012年台湾

◆おススメ度
★★☆☆☆


◆キャスト
ロイ・チウ
メーガン・ライ
・チャオ・ジュンヤー
・ティア・リー
パフ・クオ



「恋にオチて!俺×オレ」のヒロインティア・リーと「王子様をオトせ!」のヒロインパフ・クオが出てます。
なんかこれだけで、アーロンを取り合うドロドロ妄想が勃発してコワい。(まー、実際このドラマにはアーロン出てないんですけどねー。)

ティア・リーは、「恋にオチて!俺×オレ」よりちょい可愛く見える。
逆にパフ・クオは「王子様をオトせ!」よりちょいブス。(悪女メイクがすごく・・・。個人的には「恋するおひとり様」の時が一番かわいいかも。)

ちなみに、今回のヒロインのメーガン・ライのお母さん役の人は、「王子様をオトせ!」では、パフ・クオのお母さんをやってる人と同じっぽい。

でも、2作品ともこっちのドラマよりちょっとだけ新しい作品みたいです。

この作品のヒロインメーガン・ライは、ぱっと見、芦名星(どっちかっていうとヒロインのライバル的な役が多くて笑顔が思い出せないけど好きな女優さんでした。)
にちょっと似てる綺麗な女優さんです。でも、笑い顔は足立梨花にも似ていて、角度によっては山田裕貴にも似ていて、ちょっと泣いて気を抜くと表情によっては
トムブラウンの布川を連想させる・・・。

あ、あと専務役で「王子様の条件」でチュマンのマネージャーで友人役だったナー・ウェイシュンが出てました。

                        

◆感想・あらすじ

お話的にはよくある、才能、地位、財産のある男と、平凡な女性とのラブストーリー。

第一印象最悪な出会いをした主人公ガオ・チョンクァンとルオ・スーイーの二人が、その後運命のように偶然の遭遇を繰り返し、チョンクァンがスーイーの働く会社へ
出向となり、副社長に就任することで、二人の距離がぐっと縮んで行き、いつしか恋仲になっていく。

しかし、チョンクァンには父親が亡くなった後に母親と自分を支援してくれた社長の娘、ビビアンという婚約者がいた。
男手一つで甘やかされて育ったビビアンは、自分第一のわがままでヒステリックな女。自分の都合でチョンクァンを呼び出しては、父親の運転手であったチョンクァン
など、自分がいなければ何も残らない男のくせにと、常に上から目線。

一方、6年前にルオ・スーイーをだまして捨てた元恋人のタン・イーズンがLEDの開発分野でアメリカで成功を収め帰ってくる。何も知らず、会社の開発部門にタン・イーズン
をスカウトしようとするチョンクァン。
イーズンは、未だに心の傷を引きずったルオ・スーイーに謝罪し、もう一度やり直そうと求婚する。

愛のない婚約を解消して、ルオ・スーイーと共に生きようとするチョンクァンと、父親や権力にかしずく社員を使って阻止しようとするビビアン。

色々な人の思惑が絡み合い、翻弄されながら最終的に自分の幸せ、愛する人の幸せとは何かとスーイー、そしてビビアンの出した結論は・・・。


王子様設定の男と、平凡女性のラブストーリーは、日本の少女マンガ原作が多かった台湾ドラマではありがちな設定な気がする。

そして、恩義のある人から突き付けられる娘と結婚しろという難題。しかもその娘が事故で失明したっていう嘘。(「私のキライな翻訳官」にもちょっと似てるかも。)
ティア・リーちゃん、他人事のように心配してるけど、これ、「恋にオチて!俺×オレ」であなたも似たような経験しますよ、っていう・・・。

台湾ドラマってやっぱ、「人として正しいの道は?」っていうちょっと説教クサイ部分があって、ヒロインがこれでいいのか、ってうだうだ悩んでなかなか話が進まないところが
ちょっとイライラします。
                        
まぁでも、このドラマはチョンクァンがルオ・スーイーを好きだっていう気持ちに気付いて素直に行動に移すのが思ったより早かったのがよかった。
あと、メインの主人公たちだけでなく、親友同士もカップルになっていくっていう設定も嫌いじゃない。

とりあえず、スーイーの同僚で、何かとスーイーを陥れようとしてくるティンユエンがこのドラマで一番やな人だった。
最終的にこの人がどうなったのかがちょっと気になった。
というか、ビビアンもティンユエンも、けっこうルオ・スーイーに犯罪まがいの嫌がらせをしてるのに、それがあまり咎められないとこも、ヒロインが優しすぎて糾弾しないとこも
ちょっとイライラ。。。
あと、ルオ・スーイーを好きなことと関係なく、ビビアン自身に問題があって結婚したくないこと、自分が今の地位を築き上げたのはビビアンの父親である江(ジャン)社長の力
だけではなく、チョンクァン自身の努力と能力あってのことでもあるし、自分を縛り付けるジャン社長から離れたい、っていうことをもっとはっきり言って欲しかったなー。

それからチョンクァンの母親が、今までにいなかったタイプ。
人当たりがよく、めっちゃ優しい母親なんだけど、ビビアン支持っていう、なんか、真綿で締め付けてくるような絶妙な役どころでした。

タイトルだけ聞くと、破天荒なヒロインをイメージしてしまうけど、最終的には可憐で優しい、って表現がしっくりくるような女性でした。

あとはー、エンディングが、本編とは別のショートストーリー形式になってるのがちょっと珍しいなと思いました。
                        
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

『王子様の条件』 あらすじ・感想(ネタバレ注意!)

2020-10-12 01:08:00 | 台湾ドラマ
                              
2011年|台湾

◆おススメ度
★★☆☆☆

◆キャスト
ヴァネス・ウー
・リン・ホン
ナー・ウェイシュン

◆あらすじ

幼い頃、貧しい暮らしに耐えられなくなった母親に捨てられ、孤児院で育ったヒロインのリン・チュマンは、金持ちと結婚するのが夢の拝金主義の台湾トップモデル。

撮影のためにパリに滞在中、恋人のワン会長がチュマンの元を訪れ、婚約をする。ある日、チュマンはベッドで眠る中年の醜いワン会長に嫌気が差し、夜中に抜け出しバーに行く。そこでバイオリンを弾く青年に出会い、雰囲気に流されキスをする。

後日、バイオリンの青年がお金持ちのウィリアム・ノーマンだと知ったチュマンは、彼に近づくが、実はその青年はウィリアム・ノーマンの影武者として雇われたパリの音楽院に通う貧しい台湾留学生のツァイ・ジアハオだった。そうとも知らず、ウィリアムとの距離を縮めるチュマンは、ある日、ウィリアムの誘拐現場に遭遇してしまう。怪しい車に連れ去られたウィリアムを助けようと追いかけたチュマンだったが、事件解決をきっかけにウィリアムの正体を知るとともに、婚約中だったワン会長にも浮気がバレ、またその様子が台湾でも報道されたことにより、一夜にして金持ちの婚約者とトップモデルの地位を失ってしまう。

一方本物の愛を手に入れたと思っていたジアハオは、自分がお金持ちではないことを知った途端に離れていったチュマンに失望する。またワン会長にパリ音楽院に通報されたことにより音楽院を退学処分となる。

それぞれ、失意の元台湾に戻った二人は、ジアハオの姉が自宅に隣接する市場一角を改装して貸し出したことがきっかけで再会する。二人は市場の人たちの情に触れ、少しずつ距離を縮めていく。そんなある日、チュマンの元に、次のターゲット(恋人候補)の情報が舞い込み、ジアハオは、不本意ながらもその計画に協力する羽目になってしまう。ジアハオの協力が功を奏し、チュマンはイェン・カイミンに近づくことに成功する。
チュマンはカイミンに朝南市場の立ち退きに協力してほしいと依頼され、スパイとして立ち回る。その一方で、窮地に立たされた朝南市場を救うために市場の改装によるイメージアップと野菜をテーマにしたファッションショーを陰で提案し協力。取材メディアの力もあって、朝南市場は立ち退きをまぬかれることになる。

一方で、そんなチュマンの行為を知りつつもイェン・カイミンは少しずつチュマンに心惹かれ、「君を逃したくない」と告白する。

朝南市場でのチュマンの送別会の日、ジアハオはチュマンに想いを伝えるが、「貧乏人より富豪が好きだ」と相手にしてもらえないまま、チュマンはカイミンが用意した高級マンションへ引っ越しをしてしまう。

イェン・カイミンと交際を始めたチュマンだが、カイミンの仕事が忙しく、プレゼントはたくさん届くが、なかなか会えない生活だった。チュマンの誕生日に久しぶりにカイミンと食事をするも、仕事の呼び出しで一人置き去りにされてしまうチュマン。そんな様子を目撃したジアハオは、チュマンを海へと連れ出す。そうして二人は海へと潜り、1年に1度だけという珍しいサンゴの産卵に遭遇する。チュマンを諦めきれないジアハオは、もう一度チュマンに告白しキスをするが、セレブ生活を捨てられないチュマンは、撮られることを気にして怒って帰ってしまう。

チュマンの誕生日にジアハオと会ってキスしていたことを報告されたカイミンは、チュマンの心が自分にないことを知ってジアハオに嫉妬する。ジアハオの腕を一生使えなくすることも可能なのだと脅されたチュマンは、ジアハオとは何も関係ないことを証明するために、ジアハオと二人で話をし、プレゼントだと言って腕時計をつけてあげるが、カイミンがそばに来た後で、その時計をジアハオが盗んだと言い出す。
何も知らないジアハオは、訳も分からずチュマンに陥れられたことにショックを受けるが、それをきっかけに次第にチュマンを憎むようになる。

カイミンとの交際を続けるも、ジアハオが気になるチュマン。ジアハオが尊敬する世界的バイオリニスト、ユージンが台湾に来ると聞いてカイミンの制止も聞かず、嘘をついてホテルにいるユージンにジアハオを売り込みに行こうとする。しかし、ジアハオに嫉妬し、チュマンの心を掴めないと知ったカイミンは、美女好きのユージンに、裏で、夜の相手としてチュマンを紹介するとしてチュマンを罠にハメる。
何も知らずにユージンに会いに行くチュマンだが、そういう目でしかチュマンを見てくれないユージン。そこに、ジアハオの幼馴染でユージンの付き人をするイーシェンもまた、ユージンにジアハオを合わせようと連れて来たために、鉢合わせてしまう。

チュマンがイェン・カイミンのために体を使ってユージンの機嫌を取ろうとホテルに来たと誤解するジアハオ。
また、そこにはカイミンがあらかじめ呼んでいた記者たちもおり、チュマンはユージンとカイミンを天秤にかけた女として報道され、当然カイミンとも破局してしまう。

一方、ジアハオはある人物に才能を見込まれ、何もかもを忘れパリに行く決心をする。
自分の気持ちにようやく気付いたチュマンは、出発しようとするジアハオに自分の気持ちを伝えに行くが、チュマンを誤解したままのジアハオはチュマンを冷たく突き放す。

2年後、ジアハオは、バイオリニストジャスティンとして有名になり、帰国する。ジアハオの幼馴染で何年も彼に想いを寄せていたイーシェンは、ジアハオのマネージャとなり、公私ともにジアハオのパートナーとなっていた。

三流モデルとしてどん底生活をしていたチュマンは、ジアハオの帰国を知り、どうにかしてジアハオの誤解を解こうと接触を試みるが、うまくいかない。
親友のピーターの協力で、モデルのサシャの付き人としてシャスティンのPV撮影に参加するチュマン。そこでもジアハオと会話する機会を伺うが、なかなかうまくいかない。そんな中、サシャのスタントをする予定だったスタッフが来れなくなり、代役を申し出るチュマンだったが、初めてのスタントをうまくできるハズもなく、痛々しいチュマンを見ていられなくなったジアハオは撮影を終了させてしまう。

ジアハオの親友でジャスティンのPV撮影監督のキャメロンは、愛し合う切ない二人をテーマにした撮影素材を見ながら、演者であるサシャとジャスティンを見てどうしても納得がいかないでいた。そうしてTVの生放送で初披露されたジャスティンのプPVには、なんと、切ない表情でお互いを気にしあうジアハオとチュマンの愛の様子が映し出されていた。
それに怒ったジャスティンは、イーシェンのことを気遣い、その場でイーシェンにプロポーズする。

テレビで放送されたPVを見ていたチュマンは、ジアハオに会いに行く。そこで、再度ジアハオに気持ちを伝えるも、きっぱりと別れを告げられてしまう。
生きる気力を失ったチュマンは、ある橋の上で川に飛び込もうとするが、そばで同じように橋の欄干に登ろうとする一人の老人を助けようとする。

チュマンが助けようとしていた老人は、KEGグループの会長で世界的富豪のゲン・タッキーだった。
会長に気に入られたチュマンは、妻を亡くし、寂しく生きていた会長のそばで世話をする、特別秘書となり、憧れだったセレブ生活を取り戻す。
そうした流れでチュマンはゲン会長と正式に交際することになる。
会長と一緒に生活し、畑仕事や読書、絵を描くといった今までなかった経験をし、だんだんとその楽しみを覚えていくチュマンだったが、同時に、自由に遊びに出かけられないことに窮屈さも感じていた。

ある日、会長が長期出張で外出中に、飲みに出かけたチュマンは、そこで一人で飲みに来たジアハオにばったり会ってしまう。
結婚を目前に控えているはずのジアハオが、公開プロポーズの翌日にイーシェンが出て行って帰ってこないことで落ち込んでいる様子に戸惑うチュマン。

するとそこで、堂々と他の女と浮気するサシャの婚約者とそれを諫めるサシャの義母で自分の実の母親の姿を目撃してしまう。母親は、サシャの婚約者と言い争いになり、突き飛ばされ倒れたまま意識を失ってしまう。その場に居合わせたチュマンとジアハオは、母親を病院に搬送し、サシャに連絡する。

母親が倒れた原因が急性肝不全で、48時間以内に肝臓移植しないと助からないことを聞いてしまうチュマンとジアハオ。
親族には血のつながりがないと絶望するサシャ。チュマンは、サシャに内緒で自分がドナーになることを決意する。

ドナーになることは、生体肝移植中に命を落とす危険も、移植が無事成功しても後遺症が残る可能性もあるということに不安を感じるチュマン。そんなチュマンをそばで励まし、移植手術後も献身的に看病するジアハオ。そうして、二人はまだ自分がそれぞれお互いを想っていることを再認識する。

そんな中、ゲン会長が出張から戻り、チュマンにプロポーズする。事前に、チュマンの幸せのために応援してほしいと頼まれていたジアハオは、二人の結婚を祝うふりをしてしまう。そんなジアハオの言葉に傷ついたチュマンは、ゲン会長のプロポーズを受け、二人は結婚することに。

会長職引退に向け忙しいゲン会長に代わり、結婚式の準備のサポートを任されたジアハオは、チュマンのそばでチュマンへの想いを募らせていく。一方のチュマンも、ゲン会長に亡くなった妻の名前に改名するよう言われ、セレブ生活を手に入れる代わりに自分を失くしてしまうことに葛藤を抱きながらも、結婚式の準備は着々と進んでいく

そうして迎えた結婚式当日、式に参列しようとしていたジアハオは、イーシェンに連れ出され、2年前のユージンとの事件が誤解だったことを伝えられる。チュマンはあの日、何も持っていなかった貧しい自分を選んだために誤解を受け、何もかもを失ってしまったこと、それなのに自分はチュマンを信じられずチュマンを置き去りにしたことを知り、深く後悔する。

急ぎ式場に向かうジアハオは、耐えきれずに式場から逃げてきたチュマンと思い出の公園で再会する。
そこで、ジアハオはチュマンへの愛する想いを伝え、二人で生きていくことを誓いあう。

チュマンのアパートで暮らし始めた二人だったが、チュマンが式を放棄したことで激怒したゲン会長は、ジアハオが仕事ができなくなるよう手をまわしてしまう。それでも、自分が働けば問題ないし、二人でいられればそれで幸せだと思うチュマンと、自分のせいでチュマンに苦労を強いていることにストレスを感じてしまうジアハオとの間でだんだんと溝ができてしまう。

そんなとき、チュマンは栄養不足と過労がたたり、倒れてしまう。
チュマンが倒れたことを聞きつけ、病院に駆けつけたゲン会長は、こんなことでチュマンを幸せにできるのかとジアハオを一喝する。
そして、ジアハオと別れることを条件に何もかも水に流すと言って、チュマンに再度結婚を申し出るが、しかし、チュマンは辛いことがあったとしても「自分が愛する人と一緒に苦労していきたい」と会長の申し出をきっぱりと断る。

チュマンのその言葉を聞き、ジアハオはその場でチュマンにプロポーズをし、チュアンは快諾。

その様子を見たゲン会長と会長秘書のモスは拍手をして喜ぶ。実は、2年前のジアハオへのパリ留学への支援からチュマンのゲン会長との出会いから二人への試練まで、亡くなったゲン会長の妻の遺言によるものだった。

ゲン会長の亡き妻シャオフェイは、亡くなる直前ゲン会長とパリに旅行にでかけ、そこでチュマンとジアハオに出会っていた。初々しい恋人同士に見えたチュマンとジアハオに幸せになってほしいと夢を託し、二人の行く末を見守るようゲン会長にお願いしていたとのこと。二人は、その試練に無事合格したとのことだった。



◆感想

「王女未央」に拓跋余(南安王)役で出てたヴァネス・ウーがちょっと気になって見てみた作品。

とりえず、「王女未央」で私の中で悪いイメージのついてたヴァネス・ウーの好感度は上がりました。
ヴァネス・ウー、全然知らなかったけど、F4の人だったんだね。F4自体は、名前と結成された経緯は知ってたけど、実際そのアイドル4人が誰なのかっていうのは全く知らなかったので・・・。ヴァネス・ウーについては、画像検索するとかなりの玉石混交といいますか、めっちゃカッコよく見える時もあれば、うーん、って感じのも。ドラマでもそうで、まぁ、よく言えば、お金もく甲斐性もない貧相な青年をうまく表現できているのかな?そこはキムタクと違って、リアリティを求めてるんだってことにしときます。メガネフェチなので、メガネかけてるとちょっとカッコよく見えます。あと、顔の骨格のせいかちょっとロンブーの淳に似ている気がする・・・。

ヴァネス・ウーの公称身長が180cmってなってるんだけど、このドラマ見ると全然そんな身長あるように見えなくて、なんでだろうと調べたら、チュマン役の女優リン・ホンさんという方の身長がなんと179cmで、そのせいだってことが分かりました。

とりあえず、ラストのオチは「はぁ?」って感じでしたが、(ゲン会長が実はチュマンのお父さん方のおじいちゃんとかいうオチも予想してドキドキしてたのに)まー、最後まで見てみればまぁまぁ面白かったかな。ただ、ちょっと長すぎるなと・・・。ジアハオの親友のキャメロンの個人的なエピソードなんてほぼ皆無に近いんだから、イーシェンの後半の失踪エピソード、必要だったの?って感じ。イーシェンの相手役の人をスポンサーか誰かが大人の事情でねじ込んで無理に作ったエピソードなんじゃないか疑っちゃうくらい・・。

邦題は「王子様の条件」ってタイトルでキレイな感じでまとめてるけど、ドラマ1話の中に何度か出てくるCMのタイミングっぽい扉カット?的なやつに「拝金女王」ってロゴが出てくるので、ああ、原題はコレなんだなと。ちょっとそそられないタイトルだよねー。「王子様の条件」にして正解かも。裏を返せば同じ意味なんだけどね。

台湾ドラマって、そんなに数見てないからもしかしたら一部だけなのかもしれないけど、(ほんとは日本の少女漫画原作のドラマも多いし)ドラマの主題がちょっと教訓じみていて最後まで見るのが疲れます。(途中、色んなドラマに浮気して、全部見るのにけっこう時間がかかった・・・。)
中国ドラマが、愛のために二人でいろんな困難を乗り越えなんとかハッピーエンド、みたいなのが多いのに対し、主人公がいろんな経験を積んで、最後改心する、みたいなストーリーが多くない?なので、ほんとに話の展開が面白いか、よっぽど演者が好きじゃないと最後まで見れない・・・。でも、台湾ではそういうのがウケるのかな?それこそ「拝金女王」っていうタイトル付けちゃうあたりとか。

最近、ちょっと中国ドラマの中国語と台湾ドラマの中国語を聞き分けられるようになってきた。確かに中国ドラマは吹替なだけあって、耳障りがいい。台湾ドラマの中国語はちょっとザラついた感じ?でも台湾の方が、日常の言葉に英語とか日本語をフツウに取り入れて話しているのね。

あ、あと、韓国、中国、台湾ドラマって、本気か?って思うほどベッドシーンがないというか、結婚するまで貞節を守る、そうでなくても当て馬的な登場人物に体を汚されない、ましてや雑魚キャラなんて・・・って感じだったのに、このドラマのヒロインは(まあ、そういうところが拝金女王と言われてスキャンダルで干される原因なのかもだけど)今までの定説を覆すほどのビッチぶりでちょっとだけ驚きました。

それから、CM明けカットみたいなので、ジアハオとチュマンがパリっぽいところで幸せそうにダンスをするシーンがちょいちょい流れていて、きっと最後ハッピーエンドでこういうシーンが出てくるんだろうなーって思ってたら、スタッフロールの裏でそのシーンがさらっと流れて終わってしまったのが残念だった。そのシーンが可愛くて好きだったのに・・・。

このドラマに関しては、だいたいそんな感じです。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする