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テレビっ子のひとり突っ込み

『彼女はキレイだった』日本版 感想

2021-10-16 23:31:42 | 日本のドラマ
           
2021年 日本

◆おススメ度
★★☆☆☆


◆キャスト
長谷部宗介:中島健人
佐藤愛:小芝風花
樋口拓也/楠瀬凛:赤楚衛二
桐山梨沙:佐久間由衣
岡島唯子:片瀬那奈
里中純一:髙橋優斗
須田絵里花:宇垣美里
宮城文太:本多力


◆感想(ネタバレ注意)

彼女はキレイだった(韓国版)」の日本リメイクドラマです。ちなみに、私は中国でリメイクされた「逆転のシンデレラ~彼女はキレイだった~」を一番先にみて
しまっていて、それが一番好きです。

そのうえで、日本版の今回のドラマの感想。

うーん、ドラマ序盤の方は違和感ありありだったけど、後半、編集部で働く佐藤愛が幼馴染の愛だったってことが宗介にバレてからは割と原作意識せずフツウに
日本のドラマとして楽しめたかも。

なんていうか、前半は小芝風花がオリジナル版意識しすぎた演技で空回りしてる感があった気がする。小芝風花って、演技派女優なんだと思ってたんだけどなー。
「マッサージ探偵ジョー」とか「トクサツガガガ」とか、「美食探偵 明智五郎」なんかでは割とキャラが確立してカメレオン俳優的な感じになってきたのかなと、
けっこう好きで見てたけど今回のドラマでは、「魔女の宅急便」の頃から結局あんまり演技が変わってなかったなって感じてしまった。とりあえず言われたことは
なんでも全力で頑張る優等生演技、みたいなのが透けて見えるというか、あんまり自分としての演技プランがなかったのかなーと。

逆に、中島健人は若干「オリジナル?そんなの超えてやりますよ。」みたいな声が聞こえてきそうな、オリジナル意識しながらも一生懸命自分の色を出そうと
頑張ってる感を感じた。

      

それに比べると、赤楚衛二の演技がめっちゃ自然体でよかった。オリジナルのシウォンの振り切った演技も良かったけど、中国版のチャン・ビンビンの何でも
分かっちゃってるおちゃらけ見守り男子もめちゃめちゃかっこよくて、日本版でこの役誰ができんだよ、って思ってたらまさかの「ちぇりまほ」君の赤楚衛二!?
そっからの今回の樋口拓也役。オリジナルを意識せずに一番日本のドラマとしてしっくりくるキャラとして馴染んでてすごくよかったと思います。
彼は、「わたし旦那をシェアしてた」の陰のあるちょっと暗い役から「30歳まで童貞だと魔法使いになれるらしい」の子犬君みたいな役、そして今回のこの役
しか見てないんだけど、見るたびに全く違うキャラを演じ分けててなかなか力のある役者さんだと思いました。

ヒロインもそうなんだけど、樋口の役もオリジナル版みたいなテンションで生活してる人、なかなか日本にいないしね。

あとは、今までイケてなかったヒロインが、メイクとファッションを徹底的に勉強してある日を境に急に美人に変貌するとこ。正直・・・あんまり差がなかった
というか。。ちょっと小芝風花は垢ぬけた美人キャラではないというか・・・。ここは、「ラブリラン」の中村アンの変貌の方がしっくりくる気がした。
やっぱ、容姿とか韓国版を意識しすぎだったんじゃないだろうか。

あとは、小芝風花があんまりカジュアルが似合う顔じゃないっていうのもあるかも・・・。そばかすと髪型がオリジナルに縛られ過ぎて、そこが小芝風花に
マッチしないし、日本ていうとこに持ってきたときにちょっと浮いちゃってた気がします。

         

でも、勢いのある逆ポロポーズの壁ドンはよかった。

         

それから、宗介の用意してたプロポーズが意外に地味で笑えた。思い出のタマネギのとんがりに指輪ひっかけて出しとくとか。でも嫌いじゃない。

         

ちなみに、今までテレビでみたプロポーズ、またはそのシチュエーションを考える番組で一番印象に残っててコレいいなって思ったのは、かなり前にやってた
V6のキスマイBUSAIKUみたいな番組でミヤケンが提案してた、いきなりボウリングのマイボウルをプレゼントして、「指入れてみて」って言ってボウリングの
球に指を入れて出してみたら薬指に指輪がハマってるってやつ。めっちゃ笑えるけど同時にキャーってなりました。そして、メンバーみんなからの総ツッコミ。
「それ、フツウの人だと右利きだから右手の薬指にハマっちゃうから。」っていうのから、「女子って意外とボウリングの球に指入れる時、間違えて親指と
人差し指と、"中指"入れてる人多いから気を付けないと」って。

あー!それ私だわと。ボウリング始めたての頃、三番目の穴に入れる指が薬指だと知らなくて、中指を入れてた私。ボウリングやった後、必ずと言っていいほど
中指の爪が割れてた。そしてボウルもまっすぐ転がらない。あんまり気にしてなかったけど、あるとき中指じゃなくて薬指を入れるってことを初めて知って、
ストライクがバンバンでるようになった。そして爪も割れなくなったっていう・・・・。

まぁ、このミヤケンプロデュースのプロポーズが好きだと人に話しても、今まで誰の共感も得たことはありませんが・・・。


話が脱線しましたが、さすがにそこは日本に合わせて来たなって思ったところ。

・宗介が車通勤じゃないとこ。韓国とか中国ドラマだとちょっと地位のある人はすぐ車通勤になるけど、東京の都心じゃ車通勤してる人なんてほぼいないし。
(それだけ、中国韓国の貧富の差が激しいのかなーってちょっと思っちゃいますが。)

・それからヒロインの親友桐山梨沙がホテルじゃなく、レストランのマネージャーだってとこ。まー、主演でもない役のためにホテル押さえてロケするのとか
大変だろうなっていうのもあるけど、ちょっと日本じゃそこらのちょっとしたお金持ちが格式高そうなホテルのコネ入社の支配人(?)て設定が無理な気がする。

・後は、ヒロインと副編集長が出張先で無銭飲食しかけて対価労働させられるっていう場面がカットというか。日本じゃ、「財布忘れました。ごめんなさい。
後から振込させてください。」って謝ってる身なりがちゃんとしてるような人を悪い人だと決めつけてそのまま逃げられるんじゃないかって思って労働させる
ってないような気がする・・・。それが田舎であればあるほど、東京から来たのに財布忘れたなら帰るのにも困るでしょって、逆に困ってるだろうってお金貸して
くれちゃったりしそうだもんね。

・後は、編集部に編集長の甥っ子がいると知って玉の輿に乗ろうとする女子役に宇垣美里が出ていてびっくり。(サンジャポで女子アナ辞めて女優とかやりたい、
とか言ってた時は、ネタかなんかだと思ってたけどマジだったとは。)そして、オリジナルも中国版も会社の会長だったか社長だったかと同じ苗字の人が3人いて、
その候補に目をつけるって設定だったのに、"佐藤"をヒロインに使っちゃってるけど?って思ってたらまさかの苗字被り設定なし・・・。そこはちょっとえ?
って感じでした。

・一番ショックだったのは、最後の最後に宗介がMOSTに戻って編集長として仕事してる場面がなくなってたってとこ!名刺だけでオワリ。ここ、結婚式の
招待状を配ってみんなにびっくりされる、私の一番大好きな場面なんですけど!!!!!これがまるっとカットされててたまらなく悲しかった!

それから、子役の宗介と愛。愛ちゃんはどの国版でも可愛いし美少女なんだけど、日本版の宗介の子供の頃の役の子が・・・。この子、ほんとに子供では
あるんだよね?なんか、デフォルメしすぎというか、この男の子がでかすぎて別れのシーンで走って戻ってきてチューしていくシーンとか、見ていてちょっと
恐ろしかった。体格差がありすぎて、なんかちょっとした事案みたいにみえるというか。。。(この場面を実際に見られてたら通報されちゃうんじゃないかなと。)

        

あとはー、うーんそうだなー。せっかく国籍も性別も不明で世界的に売れてる覆面作家って設定なのに名前が「楠瀬凛」。え、ここはだったらリンとかでよく
ない?それなら英語圏の人か或いは中国人か、でも日本人だったらいいなーってなるじゃない?「楠瀬凛」て、めちゃくちゃ日本人じゃん。この設定の意味が
まじで良く分からなかった。


と、いうことで、全体的にはまぁまぁでした。そもそも私が好きなの、オリジナルではなく中国版だし。

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