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テレビっ子のひとり突っ込み

『ジョーカーゲーム』感想

2022-03-31 23:59:36 | 日本の映画


2015年 日本


◆おススメ度
★★☆☆☆


◆キャスト
・青年/嘉藤次郎 : 亀梨和也
・リン : 深田恭子
・結城中佐 : 伊勢谷友介
・三好 :小出恵介
・小田切 : 山本浩司
・実井 : 渋川清彦


◆感想

柳広司の「ジョーカー・ゲーム」が原作の映画です。

原作の小説が好きで、それが映画化される!しかも主演は亀梨!!そして深きょんまで!!!
ってなったら見ない訳には行かないでしょ!

って思ってたけど、結局ずーっと映画館で見損ねて以降見れてなかった作品。

これ、ほんと好きなシリーズの小説なので、映画もシリーズ化して欲しいなって思ってたんだけど、今回見ようと思った時にふと出演
俳優陣を見て愕然とした・・・。

結城中佐が伊勢谷友介だし!
小出恵介も出てるし。

そして、これ、深田恭子と亀梨和也がラブラブだった時の映画だし!!!!

みたいな。

もう、続編はないな、ってがっかりしながら見たんですけども・・・。



ちょーっとねー、いや、カナーリ微妙でした。

原作をはっきり覚えてるかって言われると自信がないんですが、まず、深田恭子の役みたいなヒロインいないから。
で、このお話って、なるべく痕跡を残さず消えるっていうのを教え込まれているD機関のメンバーが活躍するハナシなのに、主演の
嘉藤次郎(亀梨)がハニートラップなんかにひかかってたりなんだりして、台無し。

原作はオムニバス形式な短編集的な感じなので仕方ないっちゃあ仕方ないんだろうけど、色んな話を組み合わせてる感じでちょっと
結果的にまとまりがなくなっちゃってるなーと。

で、ストーリーもあってないような感じな映画になっちゃってた気がします。
(原作に忠実なアニメの方が面白かったかも。)


一応概要の紹介。

舞台は第二次世界大戦に突入するかしないかくらいの時代の日本。陸軍の結城中佐は、スパイ組織・D機関を創設。

そして、ここに軍の規律を破ったために銃殺刑が執行されようとしていた士官兵の青年(亀梨和也)が結城中佐にスカウトされ、D機関
訓練生となるところから物語が始まります。



D機関では、青年がそれまで陸軍で受けた教育がすべて覆され、「死ぬな、殺すな」の精神を叩きこまれます。

訓練生たちは互いの素性を知らないまま様々な訓練(ピン一つで錠前を解錠する方法、一瞬見ただけで机の上に載ったものを正確に
記憶することなど様々)を受け、やがて嘉藤も優秀なスパイへと成長していきます。
(軍人は、軍人として体に叩き込まれた姿勢や歩き方などのクセなんかがつい出てしまうので、本来D機関のメンバーは民間から採用
されている人々だったりします。)

ある時、結城中佐は参謀本部に呼び出され、新型爆弾の製造法が書かれた極秘書類・ブラックノートの奪取を命じられます。
(そもそもこれが、結城中佐の部隊を快く思わない参謀本部などの軍幹部たちの結城中佐を潰すためのトラップだったりもするん
ですが。)

ブラックノートはアメリカ大使アーネスト・グラハムの手にあり、2週間後には帰国するというグラハムと共に、アメリカ本国へ
引き渡されることになっていました。

このノートの奪取を命じられた青年は嘉藤次郎という身分を与えられ、チェスの腕前を利用してグラハムに近づき、招かれる形で
グラハム邸への潜入に成功。

しかし、彼はそこで激しく叱責を受ける中国人メイドのリン(深田恭子)に遭遇します。

彼女がきになっちってしまう嘉藤は、その夜ブラックノートのありかを探すために再度グラハム邸を訪れますが、そこでグラハム
から性暴力を受けようとしているリンをコッソリ助けちゃってリンに顔バレしちゃいます。

その後、街でバッタリ会ったリンに声をかけ、自分が偽装で営んでいる写真館に誘い、写真撮ったりなんかしてちょっとだけ心
が通じてリンをグラハムの元から連れ出そうと誘いをかけちゃったりしちゃう嘉藤。
(ここで、リンは偽名で実際は日本人だっていうことが判明。)

グラハム退任パーティーに潜入し、そこでうまいことブラックノートが写る写真のネガを手に入れた嘉藤は、英国諜報機関の
キャンベルに見つかりちょっとした乱闘になるも、なんとか抜け出すことに成功。

その姿を見たリンは、嘉藤の後を追い、グラハムのところから抜け出して嘉藤と共に行くことを告げます。
それを聞いてテンション上がっちゃう嘉藤。
リンと見つめ合っていい感じになってキスして・・・なんか路地裏でその辺に干してあったシーツが絡まっちゃって牛小屋で
ラブシーンが始まっちゃいます。



しかし、隙を見せた嘉藤の上着から、ブラックノートのネガを奪い取ると、嘉藤を置いて逃げ出すリン。

実はリンはお金で動くスパイなのでした。

しかし、そこに英国諜報機関の追っ手が迫り・・・・




原作レイプって言葉をたまに聞きますが・・・もしかしてコレがそうかも?って思ってしまった作品でした。

原作に思い入れが強すぎるっていう訳じゃないと思うんですけどねー。「永遠の0」とか「図書館戦争」「大奥」(ニノが出てる方)
とか、原作読んで好きになってそっから映像化作品観たけど、フツウに楽しめたけどなー。

まぁ、でも結城中佐に伊勢谷友介の配役ははまり役と当時思ったんだけど、意外と結城中佐の妖艶な感じも全然出てないし、そも
そも本編に出てこないし、やっぱイマイチだったかなー。


ちょっとねー、なぜか高度な訓練を受けて仕上がってるはずの嘉藤が、そんな2、3回会っただけの女に骨抜きにされちゃうって
いう映画オリジナル設定っぽいとこに軽く失望しました。

まー、ヒロイン不在な原作を手っ取り早くエンターテイメントに仕上げるためにこうなったんだと思うんですが・・・

ちょっと、ルパンと不二子とその仲間たち、みたいなテイストになっちゃってました。
(ヘタに原作に拘らず、そういうやつだと思えば行けるのかも。)

もしかして、この映画のルパン三世感が後のルパンの娘の構想に繋がってたりするとか?



あ、それからラストの危機脱出劇部分、気の遠くなるような螺旋階段に穴の開いた火薬の袋引きずって導火線みたいな仕込みを
するんですが、その仕上げをする前に追っ手につかまっちゃって銃で撃たれて絶体絶命って時に英国諜報部のマークス中佐から
くすねたライターで命拾い、からのそのライターを適当に階段方面に投げ、ライターがあちこちにぶつかって着火スイッチ押さ
れた感じで火薬ラインに落下。で、いい感じに火がつくんだけど、ドミノ倒しの失敗みたいに火薬が途切れてる部分があって、
やばい!ってところにうまい具合に嘉藤が撮ったリンの写真がパサーっとかぶさっていい感じに途切れた火薬の橋渡し。

で、予定通りの爆発。

あり得ないだろー、っては思うけど、ここだけなんかコナンの劇場版の最後部分みたいで笑っちゃいました。

ずっとこの作品観てなかったのが心残りだったので、結果はどうあれ観れてよかった。










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