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◆おススメ度
★★★★☆
◆キャスト
イ・フォン(世子、のちに王様):キム・スヒョン/ヨ・ジング
ホ・ヨヌ/ウォル(イ・フォンの初恋の相手、巫女):ハン・ガイン/キム・ユジョン
ヤンミョングン(陽明君)(イ・フォンの異母兄):チョン・イル/イ・ミノ
ホ・ヨム(ヨヌの兄):ソン・ジェヒ/イム・シワン
ユン・ボギョン(世子嬪→王妃):キム・ミンソ/キム・ソヒョン
キム・ジュウン(イ・フォンの側近):ソン・ジェリム
大王大妃(テワンテビ)ユン氏:キム・ヨンエ
成祖(ソンジョ)(イ・フォンたちの父):アン・ネサン
シン氏(ヨヌの母):ヤン・ミギョン
ホ・ヨンジェ(ホ・ヨヌの父、弘文館大提学):ソヌ・ジェドク
チャン・ノギョン(星宿庁の国巫):チョン・ミソン
アリ(処刑された星宿庁の巫女):チャン・ヨンナム
◆感想・あらすじ(ネタバレ注意) ③
星宿庁(ソンスチョン)
巫女(ムニョ)
(②の続きです。)
大王大妃ユン氏の依頼を遂行したノギョンはユン氏に、本来禁忌である呪術によって体力と霊力が尽きたため、しばらく星宿庁を離れて自然の中で力を取り戻すと
言って、皇宮を去ります。
ノギョンは記憶を失ったヨヌを霊力のない巫女として山奥に隠しひっそりと暮らしますますが、ノギョンがたまたま昭格署(ソギョクソ)の師匠的な人に呼ばれて
留守にしたその日に、やっぱりそういう運命なのか、病気の療養に来ていたフォンと再会してしまいます。(けれどもヨヌが記憶を失っていたおかげで、フォンは
それがヨヌと気づいたわけではありません。)
父王が亡くなり、王となったフォンは、ユン・デヒョンの娘ユン・ボギョンを妃に迎えますが、8年もの間その日になると体調不良だなんだとのらりくらりと
子作りの儀を避けていました。(理由は、ヨヌを忘れられない的なことではなく、王妃との間に後継者を成してしまえば、政敵である王妃の父が自分を暗殺して
王妃の子を世子にし自分が後ろ盾となり実験を握り、そうしたら世の中がもっと酷いことになってしまうだろうって考えからだとは思いますが・・・。)
どうにか、世のため人のための政治を行おうと、甘い汁ばかり啜っているような憎たらしい老大臣たちと戦うフォンですが、報告書や証拠文書は偽造だらけで
悉く民のための頑張ろうとする政策は潰されてしまいます。
一方、自分たちの懐を温めることしか考えない老大臣たちは、クリーンな政治を目指す王が邪魔で仕方がありません。ユン・デヒョンに至っては、いつまでも子を
成さないどころか、肝心な時にだけ元気になる王に業を煮やし、アリの処刑に加わった星宿庁の元国巫を呼び戻し、うまくいけば国巫にもどしてやると、フォンの
寝所に呪符を貼り、呪いをかけさせます。
そのせいで、どんどん体調を崩していくフォン。心配した大王大妃ユン氏は、ノギョンを戻してフォンの体調管理をさせようとしますが、ヨヌを隠しておきたい
ノギョンはこれを固辞。しかし、大王大妃の命を受けている観象監(クァンサンガム)の者たちはそれならば身代わりにとヨヌを攫ってしまいます。
そうして皇宮に攫われてきたヨヌは、人間呪符(厄除け巫女)とされ、睡眠導入効果のあるお茶を飲まされて眠った後の王の寝所に目隠しをされたまま入ります。
目隠しを解かれ、人間呪符だと言って連れていかれた先で王が寝ている姿を見て驚くヨヌですが、苦しそうにヨヌの名前を呼びうなされ涙する姿に、自分の名前
とも気づかず少しでもフォンの苦しみを解放してあげたい気持ちから、フォンの額に手を置くヨヌ。すると不思議とフォンは穏やかな眠りにつき、そんな厄除け
巫女やヨヌの存在に気付かないフォンは、体が軽くなったと喜び、ご機嫌で宮女たちにまで声をかけるありさま。
そうしてヨヌは、厄除け巫女として、王が寝入ってから王の寝所に入り、王が目覚める前に退出するという生活を繰り返す中で、フォンの苦しみを取り除き、癒し
てあげることに喜びを感じていきます。
しかし、ある日就寝前に飲むお茶にむせ、摂取量が足りなかったせいか夜中に目覚めてしまうフォン。自分の体に障るヨヌを間者と思い込み、捕えてしまいます。
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そうやって運命的な再会を果たし、強く引き寄せられるにも関わらずヨヌが記憶を失くしたことが原因ですれ違ってしまう二人です。
しかし、なんだかんだあってやっぱりお互い気になる二人は、やがてヨヌが記憶を少しずつ取り戻すことにより・・・。
◇◆
王様って、絶対君主なイメージでしたが、この時代の特に朝鮮の王様はなんだかんだ重臣たちが実質的な政務を担っていて、あれこれ指示を出しても思い通り
言うことを聞かなかったりで、見ていてすごく重い足枷を嵌められているような息苦しさを感じます。(このドラマでは出てきませんが、実際は朝鮮王朝って、
中国の明とか清とかの属国だったりして、内外からの圧力があってほんと大変そうで・・・)
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まーでも、なんだかんだ両想いの二人は再会を喜び合って、ちょっとだけラブコメちっくな場面もあったりして結局最後は上手くいく、勧善懲悪な形にはなって
います。(その陰で一部悲劇のような陽明君のストーリーや、ワガママで自分のことしか考えずいつまでも精神年齢が低い王妃にとばっちりを受けるヨヌの兄など、
ちょっと辛くて重い部分もありますが。)
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ということで、このドラマ、色々な困難を乗り越えて結ばれるフォンとウォルのラブストーリーでもありますが、実はもう一人の主人公、何も持たない王子陽明君の
悲劇の片想いの物語でもあります。
あらすじではご紹介できませんでしたが、フォンとヨヌが恋心を温めていくと同時に、ヨムやキム・ジュウンと幼馴染として育った陽明君は、幼い頃よりヨヌに
想いを抱き、色々とアプローチをしますが、ヨヌはその思いに全く気付かずけっこうな塩対応。
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結局、親友のジュウンもフォンにフォンの側近として奪われ、ヨヌの心もフォンに奪われ、それでいていつも謀反を疑われないように清廉潔白な行動に勤め、けれ
ども朝廷に謀反を企てようとする人々にはそのリーダーとして狙われ、散々な人生を歩む陽明君。
陽明君の子役を演じたイ・ミノにも、大人になった陽明君のチョン・イルにも興味がなかったのでさほど気にしていませんでしたが、最後の最後に陽明君の涙なし
には見れない見せ場があり、改めて見直すとすごく切ないストーリーでもありました。
(でも、やっぱり私にとってこのドラマのイケメン君はイム・シワンとソン・ジェリム。)
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韓国宮廷ドラマのバイブルとして、是非見るべきドラマかと思います。
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