あごう ひろゆきの「集志貫徹」 ブログ

生まれ育った「大田市」をこよなく愛し、責任世代の一人として、先頭に立ちがんばっています。皆様との意見交換の場です。

「集志貫徹」

やっぱりおおだ!

次世代が担える産業の振興について

2010年01月25日 00時08分30秒 | 想・有・独・言
産業の振興は地域が活力を持つことの根幹です。
産業を振興し地元企業が発展することにより、市場が活性化して購買力が高まり、税収の安定化につながります。これにより文化や教育の振興が図られ、地元で暮らす人々が活き活きと活動する地域力の向上に寄与します。これは多くの方が考えられていることでしょう。
これと同時に、次の世代に引き継ぐことのできる産業も確立しなければなりません。
大田市の企業規模とそれを支えるいろいろな要因(労働力・立地条件・資金力等)から次世代が担える産業の方向性を示したいと思います。

大田市の大部分の企業は「中小企業であり、経営規模は小さい」「資金調達力には限界があり大きな設備投資はできない」「流通面に関しても不利な立地条件にある」この三つの要素が大田市の企業の現状です。
こういう状況下において目指す企業の姿とは「ニッチ市場への参入」だと確信します。
「ニッチ市場」とは「ある程度のニーズ(需要)はあるものの、その規模が小さいため、商品やサービスの供給・提供が十分に行われていない市場」いわば隙間産業を示します。
具体的には
① 大企業が参入するほどではない適度な大きさの市場への参入
② 他社が真似できない独自の技術・ビジネスモデルを有する
③ 高い市場占有率の達成
ということになります。

ニッチトップ企業の強みは、「市場規模が小さくても、市場シェアを確保するので収益を得ることができる」「市場規模が小さいために、企業の規模自体もそれほど拡大せず、従業員も少数精鋭で成り立つ」
「高い市場占有率を達成しているため、顧客に対して価格決定力を有し、利益率も高い」ということです。

理想はいい事ばかりですが、課題もたくさんあります。
「技術人材の確保・育成と運用体制の構築」「技術の新規性とその技術を活かした製品の市場に関する調査」「性能が他よりも秀でていることの証明」等の隙間産業を活かして行く上でのハードルは高いものがあります。

しかし、この市場へ参入し、成功することこそがこの地域において最もやらなければならない事ですし、それが、次世代が担える産業の創出になってくると思います。
そのために行政は「生産体制の整備に必要な資金の確保」「知財の知識を有する人材の育成」「販路開拓のための情報と行動」には最大限にサポートする体制を整えるべきです。
そして「技術開発力が高い」「価格決定力がある」「収益率が高い」「機動力がある」「ブランド力があり、特定業界内での存在感が高い」企業を育て上げるべきです。

そういう意味で、特化した企業の支援と既存の企業が特化した分野への参入は、この大田市において生き残れる条件だと思います。
このことは、一般の商店にも通じることですし、今こそ詳細な企業や商店の診断を行い、この分野の可能性を探ることが今一番にやらなければいけないことだと強く感じます。

私は、こういうことに尽くしたいと思います。