近所の野菜直売所 ～続き～

先日開設した近所の野菜直売所は無農薬で一袋100円とあって結構人気です。我が家でも頻繁に利用し

ていますが、採れたて野菜はうまいっ！昨日も東南アジア系の彼と会って話をしましたが、なるべく品

切れしないようにコマメに補充しているとのこと。早い時には朝５時起きとは驚き！



手前が赤玉ねぎ、奥にズッキーニ、隣に胡瓜とミニトマト、その隣がナスです。人気があるのは胡瓜と

ミニトマト、ナスで、赤玉ねぎはあまり売れていないかも。馴染みが無いかもしれませんが赤玉ねぎは

本当にアートのようにキレイです。



この直売所を中心によくおしゃべりしているので、近所の人たちとも会うので楽しい時間を過ごすこと

が出来ています。この辺りはコロナとも無縁な感じで賑やかです。

令和を生きる 半藤一利 池上彰

「激動の昭和」と言われるように昭和は大きな出来事が沢山起こり、その歴史を振りかえる本は多数

出版されています。しかし「平成」を語る本は殆ど見ていない気がします。対談したのは半藤一利氏

と池上彰氏という情報源として、かなり信頼できる両氏によるものでお二人の体験談も交えた読み応

えのある本になっています。


平成元年には天安門事件、ベルリンの壁崩壊という世界情勢が一変する大事件が起こっている最中に

日本はバブル景気に浮かれていました。私もまだ若い会社員でしたが、今から思えばその恩恵には預

かっていたと思えます。仕事は拡大の一方で夜はあちこちに出かけていた記憶があり、政治にも無関

心でいたし、楽しい事ばかり追いかけていた時代です。バブルが崩壊した後も中小企業に勤めていた

ことで、かなり余韻は残っていました。


そしてリクルート事件が起きて小選挙区制が導入されました。この時に後の事態を想像することは出

来ませんでしたが結果、政治家は政党の言うことを聞かなければ当選が難しくなり、議論が成り立つ

政治は遠のきました。完全に人気取り合戦となり、薄っぺらい政治家ばかりが跋扈する事態に陥って

います。


本書でも取り上げていますが、私も小泉純一郎内閣での労働者派遣法改正が、今の厳しい雇用情勢に

繋がったと見ています。将来に対して不安が無く生活が出来ている国民は一部で、大多数は格差を意

識し貧困にあえいでいる層は確実に増えています。これは本人の努力の欠如というよりも政治の劣化

です。今の政治を変えていかなければ日本の未来は暗い。本書のようにキチンと歴史を検証して、次

の選挙に臨みたい。


令和を生きる　　　　　　　半藤一利　池上彰　　　　　　　　　　　　　　　幻冬舎新書

今日も雨

関東地方は梅雨入りしてから、不安定な天候が続いています。神奈川は今朝小雨混じりで肌寒い。コ

ロナが下げ止まりで明るいニュースが少ないですが、ワクチン接種が進んでいることは一つの希望に

なっています。何をするにもグダグダな政府ではなく、現場で懸命に働いている人たちのおかげで頭

が下がります。勿論ワクチン接種は個人の自由ですし、ワクチン接種が広がってコロナが収束すると

いう事でもないので油断は出来ません。（イギリスではワクチン接種がかなり進んでいるにも関わら

ずコロナが再拡大しているようです）


今の政府与党には全く期待できないので、日本人は確かな情報を自分で集め、判断をしていかなけれ

ばならない状況です。情報は氾濫していますが、玉石混交ですので気を付けて。


私は今日、午前中仕事です。昨日のファレルの「ハッピー」を思い浮かべながら気分を上げて行って

きま～す。

Pharrell Williams - Happy (Official Music Video)

昨日の神奈川は午前中に晴れ間が見えて、昼頃雨がザーっと降ったと思ったら、また晴れて、そし

てまた雨が降ってと目まぐるしく変わりました。雨に濡れてしまった人も結構いると思います。今

朝の神奈川は晴天！今日は貴重な梅雨の晴れ間となりそうですね。



Pharrell Williams - Happy (Official Music Video)



8億回を超える視聴数という驚異のPV！ファレルの大ヒット曲となりました。当時は各国で思い思

いのダンスを公開するブームが起きました。コロナで気分が沈みがちですが、この曲で気持ちを盛

り上げましょう！今日も仕事だ！

農ガール、農ライフ 垣谷美雨

面白い！面白くて一気に読んでしまいました。主人公の水沢久美子は派遣切りに遭った日に、同棲相手

から別れを告げられる。仕事もない、住む所もない、身寄りも居ない３２歳の彼女は追い詰められる。

そんな時にテレビ番組で「農業女子特集」を観て、これだ！と思い。農業ライフに突き進む。農業大学

の話、実習、就農説明会と実にリアルで、さらに農業用地を借りる段は作者の綿密な取材と現状におけ

る農業用地に関する閉塞感を感じた。


勿論、物事はそんなに簡単に進まない。私たちが知っている以上に農業未経験者には新規就農はハード

ルが高く壁が厚い。何度もどん底に落ち込みながら、めげずに「まだ笑える」「まだ頑張れる」と自分

に言い聞かせる主人公を応援せずにはいられない。久美子は真面目で一生懸命、色々な人と関わってい

く事になるが真面目さが人を動かす力になる。


作者の小説に登場する人物はとても魅力的だ。一見すると何処にでも居そうな人物（初対面が最悪でも）

が様々な面を見せてくれる。最初の印象がドンドン変わっていくし、お互いに影響を与えながら成長し

ていく。ラストではウルっとしてしまった。読み終わった後に清々しい気分になれて元気が出てくる本

でした。


農ガール、農ライフ　　　　　　　　　　　垣谷美雨　　　　　　　　　　祥伝社文庫