Route 136

国道136号線―セラピストの日記

自発的

2011年04月08日 | 心・体
人はしゃべれなくなったら終わりだと思います。
しゃべれるからこそ人間なのだと思うのです。

先日、いろいろなことを熱く語っていかれたお客様がいらっしゃいました。

「解決策を求めたり、アドバイスを必要としているのではなくて、
ただ聞いてほしい、こういうことがあったのだと、ただわかってほしかったのです。
いろいろ語ってしまってすみません。でも、今まで誰にもしゃべれませんでした。」
と。

何十年も内側に抱えてきて、本当に大変な思いをし、辛かったのだな、と思いました。

内側のものを言葉に出した時、内側(肉体)にあったものが初めて外に出ます。
そして解放されます。
無理に引き出す必要もなく、「語る絶好のタイミング」があったら語ればいいのだな、と思いました。
誰にも語れないということは、非常に深い問題なので、第3者が触れることなく、本人に出せる準備ができて、出したい時に出せばいいのだな、と。
これはたまっていたものが火山のように噴火するような、ある種本能的なものかもしれません。
これぞ自発的なヒーリングであり、自己解決なのだと思います。
ここに至るまでには長い年月がかかるかもしれません。
でもこれが本来のヒーリングのかたちであるような気がします。
ヒーリンググッズ等は必要ないのです。
自分から得たものであれば、強い自分ができあがり、自信にもなります。

以前ヒーリング(フラワーエッセンス)をメニューに取り入れていた時、「自分に自信がないんです、どうしたらいいですか?」という相談をよくうけました。

なぜ自信がないんですか?
どうして自信をなくしてしまったのでしょう?
というところから聞きだしていきます。
これも確かに必要なステップです。
そうなってしまった自分を知ることはとても大切なことです。
ですが、知った後には自分自身を受け入れ、それをバネとして次へと進まなければいけません。
結局は全て自分で動くしかないのです。

失敗して、へこんで、そこからいつかは這い上がる―
その繰り返しで強さを身につけるしかないんです。
あるいは最終的な決断は全部自分でする、人に委ねない。もちろん相談は大事です。
あるいは一歩踏み出していろいろなことに思いきってチャレンジする。
そしてそれを継続すること。継続は力なりではないですけど、継続して何かを身につけることで自信につながっていきます。
あるいは…

時々しんどいです。勇気もいます。
誰もがそういう思いを抱えていると思います。

私がフラワーエッセンスのカウンセリングを辞めた理由がここにあります。

人々が精神的に立ち上がる段階でそれに干渉する(パワーを与える)ような行為やグッズは必要ないのではないか?
と。

「自発的」がとても大事と。

この自発的になるためには最低限必要な要素があると思います。

ちゃんとした生活をまず送ること―

1.適度で規則的な睡眠・食事(ちゃんとしたものを食べる。和食いいと思います。)
2.頭ばかり使わず体も適度に動かす
3.体を清潔にする
4.身なりを整える

1~4は当り前のことのようですが、動物の行動を見てもわかるように、生物学的にとても大切なことだと思います。
生きる基本であり、土台となります。
本能的にも修正する力が備わっているはずです。
どんなカウンセリングやヒーリングを受けるよりも何よりも大切なことだと思います。
お金もかかりません。自分で全てできることです。
実践しながら自身を見つめてみてはいかがでしょうか?

1~4ができる環境であるということは、実はとても有難いこと、そのことを忘れないようにしたいですね。

5.内にこもらず、適度に外部とのコミュニケーションを計る(人は人と接することが大事です。手に汗をかいてでも頑張って少しでも話したほうがいいです。訓練すれば必ず慣れます。)
6.時々心の整理をする―書き出す 誰かに話す 本を読む いつもとは違ったことをやって静観する
7.ストレスを上手に管理する―遊ぶ 好きなことをやる ボディーセラピーをうける(筋肉の硬直をとる)etc.

5~7 は補足的なことです。
いろいろなやり方があると思います。みなさんは?

工夫と努力と、大変ですがいろいろと模索してみて下さい。

最終的に「自発的な」行動とは、命が輝く行動ではないか
と思ったのでした。
与えられた命をどう生かすか?
それが生物としてとても大事なことのように思います。
だから命を労わるためにも1~7の要素は必要なのではないかと。

思ったのでした