Route 136

国道136号線―セラピストの日記

自然死

2011年08月10日 | 日記
先週、祖父に引き続き、祖父の弟である大叔父が他界しました。

死因は「自然死」。85歳でした。

「自然死」という検死結果に親戚共々びっくり。
心臓や脳、どこを見ても異常が認められなかったのです。。。

「電源が落ちちゃったんだな~。」と叔父がボソッと言っていました。

どうやら本当に電源が突然落ちる感じで逝ってしまわれたようなのです。

大叔母によると、大叔父は月末なのでつき始めに備える榊を取りにいく準備を明け方にしていたそうなのです。
階段近くでバタ!という音がしたと思ったら「ぶ~ん」という音が大叔母の耳元で鳴り、目が覚めたそうです。
音のしたほうへ行ってみると…大叔父が倒れていたのでした。

昨晩一緒にご飯を食べ、世界水泳を見ていたのに…あまりに突然すぎて夫婦として言うことも言えず「まだ信じられない…」と言っていました。

これってとても切ないですね。何十年も共にしてきたのに、喜びも、苦しみも、悲しみも一緒に味わってきたのに、お互い何も伝えられず。

しかし…自然死はとても「あっぱれな最後」だと思いました。
「命を使い切りました」という証なのだと。
生物として、生命として、与えられたものを全うしたことを物語っているように思います。

人の死はいろいろなかたちがあります。
正しい死に方というものはありませんが、自分で断つことだけはしてはいけないんだと思います。

 与えられた命。

生物学的にもすごい確率で私たちは産まれてきます。

そして先祖の末裔であること。

大変なこともあるけど、生きなきゃもったいない(笑)

もうすぐお盆です。
馬や牛に乗って(伊豆では)沢山のご先祖さん達が帰ってきます。
お線香をあげて温かく迎えてあげたいですね。

おかえりなさい、じい様。
写真のじい様はすごくキャラの濃い私の祖父です。
ある意味、伝説的存在。
祖父も人生を全うした一人だと思います。。。