細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

血烙  堂場 瞬一

2009-08-15 23:03:00 | 読書メモ 
血烙  著者 堂場 瞬一

《内容》
NY市警で研修中の鳴沢の元にもたらされた凶報―勇樹がバスジャックに巻き込まれた。現場に駆けつけた鳴沢が見たのは射殺された犯人の遺体、そこに勇樹の姿はなかった。見え隠れするチャイニーズマフィアの大物マシンガン・トミーの影。勇樹の行方は。NY、アトランタ、マイアミ―かすかな手がかりを追い、鳴沢が爆走する。
          (紹介文より)

K

オールド・フレンズ(下) 浅倉卓弥

2009-08-15 20:25:17 | 読書メモ あ行
オールド・フレンズ 下   著者 浅倉 卓弥

《内容》
第1回「このミス」大賞受賞作家が描くガールズ・ラブ。著者特有の繊細な描写で、9歳から24歳までの、ふたりの女性15年間の交流を鮮やかに描き出します。彼女たちの生き方は不器用かもしれませんが、思い通りにはいかない人生を前向きに生きようとするふたりの姿に、読者は必ずどこかで共感するはず。女性同士の恋や、実母による養育ネグレクト、義父からの性的虐待がなどが描かれていきますが、性について、生きることについてを考えさせられ、読み終わったあとには、自分の大切な人に会いたくなる作品です。
        (紹介文より)


―――近頃何故あの時違う決断ができなかったのかと考えてしまうことがある。どうにも心のどこかが痛くてたまらなくなるとこがあるんだ。


―――誰もがきっと、自分のことなのに自分ていうのが全然わからなくてさ、時にそれがどれほどあやふやで頼りないかを思い知っては幻滅したりしてるんだよ。あたしなんてずっとそんなことばかりだった。結局私たちはみんな似たような道を歩いているんだ。誰も彼も手探りで、初めて生きる一回きりの人生と向き合わなくちゃならなくてさ

オールド・フレンズ(上)  浅倉卓弥

2009-08-15 20:14:35 | 読書メモ あ行
オールド・フレンズ 上    著者 浅倉 卓弥

《内容》
「はるか、元気にしていますか―」15年のときを経て、ふたりがみつけたもの。認知症の父親の介護をしながら、先の見えない不倫にはまりこんでいるはるか。自分勝手で暴力的な母親との確執を抱えながら、愛を求めてさまようまこと。離れていても、ずっと忘れられないのは、あなたの姿だった。
           (紹介文より)


―――欲しかったのは温もりだった。守られているという安心感だった。


―――ともすれば目を開いているだけで実際は何も見ていない自分がいた。


てのひらのメモ 夏樹静子

2009-08-15 16:00:19 | 読書メモ な行
てのひらのメモ   著者 夏樹静子

《内容》
広告代理店で働くシングルマザーの種本千晶は、社内でも将来を有望視されているディレクターだった。彼女には喘息で苦しむ保育園児がいたが、大切な会議に出席するため子供を家に置いて出社し、死なせてしまう。子供に傷などもあり、検察は千晶を「保護責任者遺棄致死罪」で起訴。有罪になれば、三年以上二十年以下の懲役刑となる。市民から選ばれた裁判員たちは、彼女をどのように裁くのか?そして読者の貴方は、有罪無罪どちらに手を挙げるか?法曹関係者もうならせたリーガルサスペンス。
              (紹介文より)


―――野菜や椅子と同じに、人間関係も手間暇かけてつくっていくものなのだろうか。


―――その場その場では間違った行動でなかったものが、すべて不運な成り行きに支配され、思いもかけぬ大きな不幸へと導かれてしまった。