《内容》
二ノ宮こと葉は、製菓会社の総務部に勤める普通のOL。他人の結婚式に出るたびに、「人並みな幸せが、この先自分に訪れることがあるのだろうか」と、気が滅入る27歳だ。けれど、今日は気が滅入るどころの話じゃない。なんと、密かに片思いしていた幼なじみ・今川厚志の結婚披露宴だった。ところが、そこですばらしいスピーチに出会い、思わず感動、涙する。伝説のスピーチライター・久遠久美の祝辞だった。衝撃を受けたこと葉は、久美に弟子入りすることになるが…。
(紹介文より)
☆☆☆☆★
―――言葉っていうのは、魔物だ。人を傷つけも、励ましもする。本やネットで目を追うよりも、話せばなおのこと、生きた力をみなぎらせる。この魔物をどう操るか。それは、話す人次第なのだ。
いい魔物にするのも、悪い魔物にするのも、スピーカー次第。聴く人を落ちこませるのも、元気にするのも、全部スピーカー次第なのだ。
―――そうだ。苦しいとき、人は変わることを望むものなのだ。進歩することを、新しく始めることを。
《内容》
浦賀で暗躍する武器弾薬の密貿易一味を、馬庭念流の剛剣で押さえた幕府の密使・不知火隼人。だが、頭目の男は江戸城に護送される途中で舌を噛んで自害し、関与が疑われた札差の出雲屋も一家皆殺しされた。大奥御年寄・歌橋から伊賀者が操る煙玉を授けられ、黒幕を追う隼人に、妖艶な女が近付いてくる。絶好調シリーズ第二弾。
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