《内容》
2014年第12回『このミステリーがすごい!』大賞受賞作品となる本作は、〔捜査二課で贈収賄や横領などの知能犯罪を追う郷間彩香は、数字に手掛かりを求めて電卓ばかり叩いているため、周囲から“電卓女”と呼ばれている。そんな彩香が刑事部長の特命により、渋谷で発生した銀行立てこもり事件の指揮を任される…〕といった設定になっています。2時間かかるという通勤時間の間にスマホを使って執筆を行い、舞台となる渋谷が勤務先の梶永氏。まるで現場に居合わせているようなリアルさが伝わってくるのは、そのためかもしれません。もう1つの大賞作品『一千兆円の身代金』(八木圭一 著 宝島社)と読みくらべても面白い、おすすめの1冊です。 (紹介文より)