細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

花宴

2012-09-12 20:41:53 | 読書メモ あ行

《内容》

代々、嵯浪藩の勘定奉行を務める西野家の一人娘・紀江は、祝言の後も、かつての想い人を忘れることができなかった。うしろめたさに苦しみながらも、慎ましい暮らしを送っていた彼女だが、ある朝、夫から思いも寄らない事実を告げられて…。妻となり、子をなしても、かつての婚約者の面影を追い求める紀江。すれ違う二人に訪れるのは…。夫婦の悲哀を描ききった、感涙の時代小説。    (紹介文より)

 

―――夫婦とはな、長きを共に生きる者だ。綺麗事だけでは済まぬことも、誤解を重ねることも、心が行き違うこともままある。そこを乗り越えねば、夫婦としては生きて生かれぬぞ

―――人はなぜ、こうも容易く失うのだろう。   笑いを、輝きを、穏やかに過ぎていくときを、あまりにも易々と奪われてしまう。奪われ、奪われ、、取り残され、独りになる。 生きるとはそのようなものなのだろうか


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