警官の血 下巻 著者 佐々木 譲
≪内容≫
過激派潜入の任務を果たした民雄は、念願の制服警官となる。勤務は、父と同じ谷中の天王寺駐在所。折りにふれ、胸に浮かんでくる父の死の謎。迷宮入りになった二つの事件。遺されたのは、十冊の手帳と、錆びの浮いたホイッスル。
真相を掴みかけた民雄に、銃口が向けられる・・・。殉職、二階級特進。そして三代目警視庁警察官、和也もまた特命を受ける。半世紀を経て、和也が辿りついた祖父と父の、死の真実とは―――。
制服の誇り、傷ついた魂、
囁かれる公安情報。息子に引き継がれたホイッスルが鳴る時、父たちの記憶がよみがえる。
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