6月27日(金曜)
休日にデパートで食べさせて貰えるお子さまランチは
僕らの世代のいわゆるひとつの『ときめきのご馳走』だったのですが
(とは言いながら、休日に家族でデパートなんて事はまずなかったのですが)、
今やときめきとは無縁の、ただ空腹を満たすだけのランチの毎日。
お子さま、という響きには、
いつもは鼻を垂らしているちびっこががその瞬間、
王子様やお姫様とは言わないまでも、
いつもより一段上に上らせてもらえてる感が含まれているように思ったりします。
アゲアゲ感です。
ほんの気持ち程度に入っているササミが
ケチャップご飯と混ざっている食べ物を『チキンライス』だなんて呼んで、
富士山みたいにきれいに盛り付けられちゃったら、
子供はもうイチコロなのです。
カレーの王子様、っていうネーミングも、
夕飯がカレーだと分かったときのなんとも言えない高揚感を知っている、
僕なんかと同世代の人が考えたように思われてなりません(笑)。
そんな気分が高揚するようなランチ食べたいなあ、などと思いながら、21時に漸く出雲市に到着。
これから二時間近く乗る電車まで少し時間があったのでぶらぶらしてたら、
駅前で歌を唄っているお姉さんがいたので、
少し離れてそのきれいな歌声を聞いていました。
コイスルオトメ、というタイトルだと話している声が聞こえて来ました。
お腹にはたまらないけど、
心に響いた『おじさまディナー』です(笑)。