浄土真宗の救いは、阿弥陀如来にお任せする救いであります。正信偈の最初の二行に、親鸞聖人がお示しくださっている通りであります。私が、先に「お任せします」と言うのではなくて、阿弥陀如来から先に、「必ず救うから任せろ」とおっしゃってくださっていますから、「お任せします」となるのです。私が先だったら、「お願いします」という意味になります。人間と人間の関係でも、「私に任せて」と言われることがありますが、信用できない、信頼できない方に、「任せて」と言われても任せられないのです。しかし、この人に、もし騙されても、自分は決して後悔しない。そういう人間関係であれば、私に任せてと言われたら、素直にお任せしますとなるのが、人間関係の面白みであります。そういう友人や知人をお持ちの方、とても幸せな人生であります。それはお金では買えないものであります。浄土真宗の救いには、お願いしますは、必要ないのであります。いつでも仏が先に、はたらいてくださるからであります。浄土真宗の法話を聞けば、皆さん長生きできます、現世で長生きできるだけじゃない。無量寿の命の仏と成らせていただくのであります。長生きするには、ストレスがないのが1番。その原因は、自分以外にあると思っておられると思います。しかし、ストレスを生み出しているの自分です。すべての出来事に対して、ストレスに感じる人もいれば、ストレスに感じない人もいるのであります。ストレスの最大の原因は執着であります。この執着が死ぬまで、私たちから抜けることがないのです。しかし、法話を聞かせていただくと、ストレスの原因が自分にあるとわかれば、その執着を少しずつでも、少なくしていけば良いのです。全部なくす事は無理でありますが、ストレスの原因は全部自分であると言うことがわかれば、人生は変わるのであります。1番の執着は、自分が世界で1番大事だと言うことであります。そしてそれは自分だけではなく、他人も同じだと言うことであります。だからお互い争いになるのであります。お互い執着が少なくなれば争い事も減るのであります。
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