浄土真宗本願寺派 法徳寺ブログ

神奈川県厚木市にある浄土真宗本願寺派(西)のお寺です。
永代供養墓10万より受付中です。

10月の法話 「浄土真宗の生活信条」

2012-09-30 13:35:58 | 法話


今回は私たち信者が旨(むね)とすべき生活の規範が示してある、浄土真宗の生活信
条を見直してみたいと思います。

1、み仏の誓いを信じ、尊いみ名を称えつつ強く明るく生き抜きます。

2、み仏のひかりをあおぎ常に我が身を省みて感謝のうちに励みます。

3、み仏の教えに従い、正しい道を聞き分けてまことの法を広めます。

4、み仏の恵みを喜び、互いに敬い助け合い社会のために尽くします。

(解りやすくするために、本来漢字表記でない語にも漢字を使いました。また1~4
は本来全て1、と表します)

私のなりに解説をしたいと思います。

1は、み名=南無阿弥陀仏を称え、信じる心を頂くならば阿弥陀さまによって見守ら
れ、それが自信となり強く明るく生きられる、ということだと思います。他力の教え
である浄土真宗は、お念仏を称える時には、もう既に阿弥陀さまに信じる心を頂いて
いるのです。ですからお念仏は阿弥陀さまへの感謝の気持ちで称えるのが理想です。
でも初めのうちは「お願いします」という気持ちでも良いでしょう。

2は、ひかり=仏の智慧の光です。仏さまが私たちに常に照らしてくださる智慧の光
は、照明などではなく、物事の真実を見極める力のある光です。仏さまが私を見てく
ださるように、私自身が自分の行動を客観視して反省、改善すると、周りの人への謝
罪や感謝が自然に出てくることでしょう。

3は、教え=絶対の真実である念仏。現代は情報が錯綜し、占いやまじない、安易な
現世利益を求めてしまいがちです。それら決して真実とは言い難い甘い言葉に惑わさ
れず、阿弥陀さまに全てをお任せし、その喜びを人に伝えてください。

4は、恵み=阿弥陀さまからの御利益。欲を満たすための御利益ではなく、常に見守
られているという安心が浄土真宗の御利益の一つです。その安心から心優しく、世の
ため人のために生涯を全うし、命尽きるときには極楽浄土に行き仏となり、後世の
人々を救う役目につくのです。






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来週からお彼岸

2012-09-14 09:56:44 | 日記

新聞のチラシに、お墓が増えてきたな~と感じたら、お彼岸が近づいている証拠です。

法徳寺の永代合祀墓もお陰様で、多くの方にご利用頂き、毎日、お参りの方が絶えません。

せっかく、綺麗なお花をお供え頂いても、猛暑で、すぐに、お花が枯れてしまうのが、もったいない。

お昼頃に行ってみると、お水が、お湯になってしまっています。

お墓をお探しの方は、大変、悩むと思いますが、合祀墓のページに書いておりますが、慎重に選んでください。


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お彼岸法要

2012-09-14 09:43:44 | お知らせ

■平成24年度秋季彼岸会法要ご案内■

★9月24日(月)第1回 10時~ 10時半

                  第2回 11時半~12時 

平日の開催になります

法要の内容は、参加者で読経の後、法話があります。

自由参加で予約等の必要はありません。

秋のお彼岸期間は、9月19日(水)~9月25日(火)

■法要お布施の目安:5000円の方が多いようです

★服装:平服でかまいません、念珠をお持ちください

★持ち物:ご家庭の過去帳または位牌

 

当日、ご参加が出来ない場合でも、お布施をお送り頂ければ代理でお勤めいたします。

(お布施5000円)


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9月の法話

2012-09-01 20:12:04 | 法話
火宅無常

相変わらず暑い日が続いています。炎天下にいると、たちまち熱射病になってしまいそうです。かといって自宅に居ても油断できないそうです。
 節電のためと冷房を我慢していると、家の中でも熱射病になりかねませんから、皆さん気をつけて下さい。
さて、こんな家の中に居てもとても暑い時に、思い出される言葉があります。

「火宅無常の世界は、万(よろず)のこと皆もって そらごと・たわごと。真実あることなきに、ただ念仏のみぞまことにておわします」(歎異抄 後序)

 この「火宅」という言葉、実は親鸞聖人は著述の中で用いていません。歎異抄を記述したのは弟子の唯円ですから、何処からか引用したはずです。
 どうやら法華経の「三車火宅」という喩え話から用いたようです。これを要約しますと、

{ある家が火事になった。父親は帰宅して驚き、子供たちを呼んだが、彼らは遊びにふけって火に気づかない。「みんな逃げなさい」と叫んだが、
聞く耳を持とうとしない。そこで「みんな外に珍しい車のおもちゃが三つある。早く出てきて遊ぶが良い」子供たちはおもちゃと聞いて駆け出し、
災いから逃れることができた}

といった話で、これから仏さまのはたらきを表現し「仏の慈悲はありとあらゆる手段を用いて人々を救ってくださる」という意味になるのです。

 この法華経の話は余談でしてこの話から「火宅」という言葉を用いたのだろうということです。

ということで歎異抄の説明をしましょう。

火宅・・文字通り火の着いた自宅という意味で、我々は毎日のんびり過ごしているようだけれども、この今でも家に火が付いているような緊迫した状態、
つまりいつ死が迫ってくるか判らない時を過ごしているということです。

無常・・常でない、毎日は移り変わっていき、今の状態は必ず変わってしまう。ということ。逆に言えば、今がどうしようもなく辛く苦しいならば、
必ず平安がおとづれ幸せになる日が来るということでしょう。

そらごと・たわごと。真実あることなきに・・頼りにできることは一切ない、お金だって友人家族だっていつかは分かれる時が来る。というつらい現実を
言い当てています。

 しかし念仏だけは救ってくれますよ、裏切りませんよ、変わることはありませんよ「三車火宅」の喩えのように、あらゆる手段を用いて阿弥陀さまは
救って下さりますよ。と締めくくりを要約したいと思います。

お念仏の教えをいただく私たちは、火宅無常 諸行無常 の世界に居ながらも阿弥陀さまによって見守られ今も救いの慈悲の中に生かさせて
頂いているのです。
伊東知幸

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