今日は、お盆に向けて、発行する寺報の原稿を書いておりました。なかなかやる気が起こらなかったのですが、幸いに、今朝は、小雨が降っており、山に出かけることは諦め、仕方がなく、パソコンにむかいましたら、意外に早く書きあがりました。7月に入りましたら、お届けする予定です。寺報は、30年以上続けております。最初は、毎月発行しておりましたが、そのうち、年4回になりました。時々、昔の寺報を読み返しますと、懐かしい思い出がよみがえります。子供が幼かった頃は、子供とのエピソードを原稿にしたりしていました。子供は、よく、法話のネタを私に提供してくれました。午後からは、永代供養墓の掃除をしました。今の時期は、すぐに、花立てが汚れてしまうのです。そして、梅雨の時期は、湿気がたまりやすいので、時々、換気をするのです。その後、珍しく、夕方近くの時間に、霊園さんでご法事があり、お参りさせて頂きました。暑い時期は、夕方近くの時間の法事も良いものだなぁと思いました。今日は、曇り空で、小雨だったため、涼しかったのですが、お昼時、炎天下での墓前での読経は、大変です。周りは、全て石に囲まれていますから、暑さは凄いです。でも、僧侶は、まだ良いのです、読経に集中しておりますから。お参りしている方は、立ったまま、読経を聞いて、じっとしているわけですから、もっと大変です。しかも、喪服です、黒は熱を吸収しますから、暑さはハンパじゃありません。まさに、苦行です。法徳寺は、本堂にエアコン&扇風機で涼しくしておりますが、それでも、暑い時期は、喪服でなく平服で大丈夫ですとお薦めしております。「49日でも、喪服でなくて良いのですか?」と言われますが、まったく大丈夫です。暑い時期に、無理に喪服を着る必要なしです。よく、僧侶の服装を見て、「暑い時期大変でしょう?」と言われますが、今は、素材が良いので、それほど、暑くありません。薄手の白衣ですので、僧侶の心配はありません。それよりも、私は、読経しながら、お参りしている方が、熱中症にならないか心配です。霊園さんによっては、有料ですが、パラソルを用意して下さるところも多いです。でも、いくら暑くても、ご納骨式は、お墓の前でやらないわけにはいきません。その場合、49日法要のみをやり、納骨式を涼しい時期にするのも良いと思います。私は、真夏の墓前での法要の場合、最初に、約30分で終わりますとか、あらかじめ、お伝えすることにしております。そうでないと、耐えられないと思います。明日から、7月です、それでは、また、宜しくお願いします。
法話会のお知らせです。7月3日1時30分から2時30分、どなたでもご参加できます。参加費無料です。よろしくお願いします。
昨日は、父のお祝いがあり、その前に、いつもの梅作業やタケノコ作業を終え、もう、無いだろうと、梅の木の下を見ると、また、4粒落ちていました。いまだに、取り残しがあるのです。収穫してから、もう一か月たちます。あと、一か月たつと、最後の仕上げの梅干しです。梅の天日干しを三日三晩します。これで、今年の作業も終了です。昨晩は、また、夕方からお通夜にお参りさせて頂きました。お通夜が終わって、寺に戻っても、少し明るい感じでした。残りのタケノコ作業を暗闇の中やりました。父は、90歳になりました。60歳で、定年退職を迎えましたので、あれから、30年がたちました、横浜の翠嵐高校の校長が最後のお勤めでした。住職と教員という、いわゆる二足の草鞋状態が、長く続いたのです。父が定年になった時には、私は、既に、父の代わりに、お坊さんを勤めておりました。母が、私に、「お勤めご苦労様でした」と言ってあげてね、と言われたのをいまだに覚えていますが、恥ずかしくて、言えなかったように記憶しております。定年になった父でしたが、その後、決して、のんびりは出来ていませんでした。その頃、法徳寺は、忙しくなっていたからです。私が、副住職になる前は、暇な寺だったのです、年間で、葬儀は一件しかなかった年もあったほどです。私が、葬儀社さんや霊園さんにお願いして、浄土真宗本願寺派のお客様がいらっしゃれば、ご葬儀やご法事を何でもお受けしまうと、お願いに回り、もともと、浄土真宗がとても少ない地域だったので、結構、紹介して下さるようになりました。そうすると、またたくまに、多忙な寺になり、私一人では、人出が足りず、私の知り合いのご住職に頼んでおりましたが、忙しい時は、どこも同じで、断られてしまうことも多く、困っていたのです。そのタイミングで、父が退職になって、私としては、本当に、助かりました。それでも、時々は、母と旅行に行ったりもしていましたが、ずいぶん、お寺の住職を頑張ってくれていました。私の長男が、龍谷大学を卒業し、直ぐに、副住職となりお寺を手伝ってくれるようになったので、80歳を過ぎて、ほぼ、寺の事は引退しましたが、それまで、頑張ってくれました。90歳となっても、未だに、頭は冴えています。新聞は3紙すべてに目を通しています。健康寿命を延ばすのは、ウオーキングよりも読書と聞いたことがありますが、そのとおりかもしれません。さすがに、若いころからの歩きすぎで、足腰はかなり、衰えてしまいましたが、頭脳は若いように思います。私や長男の行動を、見守るのではなく、監視し、常に目を光らせています。少しでも、寺のことで、いい加減なことをすると、すぐに、指示の手紙が来ます。いまだに、怖い父です。90歳のお祝いが、「卒寿」と聞いて、由来を調べようかとインターネットで検索しようかと思いましたが、やめました。漢字の意味通りの意味なら、何だか、寂しいのです。親鸞聖人も90歳まで長生きされましたので、並びました。私は、ふと、どうなるのだろうかと思いました、父を超えられるのか超えられないのか、こればっかりは、分かりません。そして、怖い父は、これから、後、何年長生きするのだろうか、そして、いつまで、私にとって、怖い父なのだろうか。
お久しぶりです。副住職です。
7月13日~16日、8月13日~16日が、一般的にお盆と言われています。初盆の読み方は、にいぼんという方と、はつぼんという方がいらっしゃいますが、どちらも読み方としては、正しいと思います。御承知の通り、亡き方が、始めて迎えるので、初盆と申します。インターネットを検索すると、おそらく、浄土真宗では、初盆は勤めないというワードが出てきたりしますが、法徳寺では、普通に、勤めております。もしかしたら、お盆は勤めないという浄土真宗のご住職もいらっしゃるかもしれません。よく、この時期になると、「初盆は勤めないといけないでしょうか?」とご質問を受けます。私は、「強制では、もちろん、ございませんが、勤めてあげられるなら、是非、勤めて欲しいです」とお答えしております。ただ、他宗とは、初盆を勤める意味が違うことはご説明いたします。一般的に、お盆は、亡き方がこの世にお戻りになり、お盆が終わると、お帰りになる期間です。迎え火・送り火を焚き、ご仏壇は、お盆独特の飾り方をします。お盆の季節になると、家の門に、お線香を焚く香炉のようなものを、置かれている地区がありますが、これが、送り火・迎え火のための道具です。他にも、有名なのは、ナスやキュウリを、動物のようにかたどり、亡き方をお乗せするためのお飾りです。また、提灯は、亡き方が、迷わず帰れるようにする目印になります。他にも、インターネットで、お盆の飾り方、迎え方で検索すれば、無数に出てきます。私は、法徳寺は、浄土真宗なので、送り火・迎え火、お盆の独特なお飾りしなくても大丈夫ですとお話をします。なぜなら、お盆にだけ亡き方は、お戻りになるという教えではないからです。毎日が、お盆のようなものなのです。ですから、お盆にだけ特別にお飾りする必要はありません。でも、私は、浄土真宗でも、迎え火・送り火を焚いたり、お盆のお飾りをしてはいけないということはないと思います。お盆だから、大切な方が帰ってきてくれるから、特別にお迎えしたいと思うのは自然なことです。やりたい方は、やれば良いし、やらなきゃいけないこともございません。ですから、法徳寺は、6月~8月の間は、すべて、お盆期間だと考えております。その間、いつ、勤めても良いのですし、勤めなくても良いのです。法徳寺は、葬儀社さんから、葬儀のご依頼を良くお受けするため、昔、仏壇仏具担当の方から、浄土真宗は、提灯もいらないとか、お盆のお飾りはしないなどと住職から言われると、提灯が売れなくなるから、言わないで下さいと釘を刺されました。これは、昔の話ですが、葬儀社さんとのつながりも大切なので、それから、質問されればお答えしますが、あえて、お寺からは、何も言わないことにしました。こちらとしては、紹介してもらっている弱い立場なので、商売の邪魔をしては、いけないと思いました。でも、最近は、お坊さんに聞くよりも、インターネットで調べる方が楽なので、あまり、質問もされなくなりました。でも、ご承知の通り、インターネットで検索すると、何が正しいのかわからなくなります。でも、それで良いのです、だって、今、仏壇がないお宅なんて、普通です。マンションで迎え火送り火なんてしたら、大変な事になります。皆さんが、お好きなように、初盆を迎えてあげて下さい。亡き方は、阿弥陀如来の救いにより必ずお浄土にまいられています。そして、いつでも、皆様の元にお帰り下さっています。初盆をするしないが、亡き方が、成仏するしないは関係ございません。私は、古来より日本に伝わる、お盆には、ご先祖様が帰ってきてくださるという風習は、とても、好きです。浄土真宗は、いつでも、帰ってきてくださるという教えですが、それでも、お盆の時期は、何か、特別な思いが致します。