家族で駒形どぜうに行ってきました。
名物のどぜう鍋、とっても、美味しかったです。正直、あまり、気がすすまなかったのですが、行って良かったです^ - ^
二百年続く老舗の味、さすがです。
私も、五百年続く、法徳寺をしっかりと守っていきたいと思いました。
本日は、勤労感謝の日の祝日ですので、本日もご法事が多く、また、お墓参りの方も多かったです。
一生懸命、働いてくれた、一家の大黒柱であるお父さまへのお参りが多かったのかもしれません。
「勤」という字は、僧侶にとっては、「ごん」と読むことが多く、お経を称えることを、勤行(ごんぎょう)と言います。
朝の本堂での、勤行しているときに、檀家さんから、お電話があり、
「今、住職は、朝のお勤めをしていますので、電話には出られません」と坊守が伝えると、
「住職さんは、朝、どこかに働きに行っているのですか!大変ですね」と勘違いされました。
僧侶にとって、お勤めは、読経を称えることを言います。
勤の仏教的意味は、日々の勤行の他に、仏道にはげむ、職務に従事する、ねぎらい助けるなどの意味が
あるそうです。そのことから、読経のことを、お勤めという意味が何となく分かります。
今日、11月22日は、いい夫婦の日だそうです。
今でこそ、僧侶が結婚することは、当たり前になりましたが、昔は僧侶が結婚するなどというこは、
破戒僧として、非難をあびました。
浄土真宗の開祖親鸞聖人は、僧侶でありながら、公然とご結婚されお子さんも誕生されました。
その伝統から、浄土真宗のお寺は、夫婦で守ってまいりました。
お寺の奥さんのことを、「坊主を守る」ということから坊守(ぼうもり)と言います。
昔から、お寺が繁栄するかどうかは、住職よりも坊守の人柄、気遣いににかかっているといわれています。
私の妻も、私の母、前坊守の亡くなった後、一生懸命お寺を支えてくれています。
親鸞聖人の奥様、恵信尼(えしんに)様は、聖人を、人間ではなく、観音様と思って一緒に暮らされたと
書かれています。浄土真宗の僧侶にとって、親鸞聖人ご夫婦は、理想の夫婦の姿です。
また、浄土真宗のお寺は、代々、住職が、子や孫へと世襲でつながっていきますので、お寺に対する思いいれ
が強いのです。私もお寺に生まれ、お寺に育ち、檀家さんと同級生が多く、絆も強く、代々受け継がれています。
他宗のお寺は、近年は、世襲となっているお寺様が多いようですが、以前は違っていました。
本日、長年、大変お世話になった方のご葬儀を勤めさせて頂きました。
葬儀で、涙を流してはいけないと、心がけておりますが、今日は、特別、こらえきれませんでした。
私が、18歳で僧侶となり、約30年間、支えてくださいました。
今でこそ、檀家さんも増え、経済的に余裕が出てきましたが、
経済的に厳しい頃、お寺のために、本堂の仏具の大半を、ご寄付頂きました。
法話会は、毎回、一番早く来て、お茶の用意を手伝ってくださったり、新しくお参りされた方に話しかけたり、
読経は、毎回、大きな声でお勤めされていました。
数々のご病気や、たった一人のお孫さんに先立たれたり、辛いことが多いにも関わらず、いつも、明るく、元気に振舞ってくださり、
私も、いつも、元気を頂いていました。91歳でした、親鸞聖人より長生きできたね!すごい!よく頑張りましたね!お疲れ様でした!
昭和63年に、私のために、頂きました、衣と袈裟を着て、心をこめて、葬儀を勤めさせていただきました。
本当に、ありがとうございました。感謝しきれませんが、これからも、頑張るから、見守っていてくださいね!と最後声をかけました。
いつか、お浄土でお会いした時は、ほめてもらえるよう、住職として日々精進し、頑張っていきたいと思います。
今まで、本当に本当にありがとうございました。