今日で、11月が終わります。12月4日月曜日に、今年最後の法話会が、1時半から2時半まで開催されます。是非、お参りください。参加費等はございません。
御利益を説かない宗教はありません。しかし、その御利益の中身が問題です。浄土真宗は、後生の一大事の解決です。後生とは、死んだらどうなるかの解決です。そんなの縁起でもないと、皆さん、考えないようにフタをしていませんか。フタしても、また、出てきます。世の中で、これ以上の一大事はありません。死の解決は、生の解決です。浄土真宗は、阿弥陀如来のご修行で、私が助かる宗教です。他力の救いには、自力は、一切必要がない、邪魔になるだけです。
阿弥陀如来は、南無阿弥陀仏の呼び声となって、既に、私にはたらいていると聞かされているのに、私が何かする必要などありません。「お任せいたします」しかありません。任せるとは、受け持ちが代わるのです。私の人生の主人が、阿弥陀如来になります。今までは、自力で生きてきたのが、阿弥陀如来の他力の人生に変わると、お陰さまの人生が始まる。阿弥陀如来さまだけでなく、世の中の皆様のおかげで生かされていたと気付かされたら、このいのち、どう生きていきますか。死ぬまで煩悩からは、離れる事はできませんから、変わらず、自分中心ですが、阿弥陀如来のはたらきのなかにあったと知らされた方の人生は、出逢う前の人生とは違います。どう変わるかは、それぞれですが、少なくとも、死んだら終わりでなく、お浄土に参らせて頂く人生は、これ以上の御利益はありません。この南無阿弥陀仏は、何度生まれ変わっても出逢うことが難しいのです。あなたの願いを叶えますよという宗教は、分かりやすく、出逢いやすいのです。でも、みんなこの世に置いていくもの、死の前には、何も役立ちません。