今日は、30年以上のお付き合いの檀家さんに会いに行ってきました。特に、ご法事ということではなく、お一人暮らしなので、どんな様子か会いに行ってきたのであります。施設にお住まいなので、昨年までは、コロナ禍のためロビーでの面会しか許されなかったのですが、今はようやく、お部屋まで入ることができるようになりました。しかし、来週には、やっと慣れてきた、施設から、新しい施設へ引っ越しをしなければならないそうです。体が不自由になると、自立型の施設では難しくなってしまうのです。ご本人も、来週には引っ越しをしなければならず、歳をとってからの引っ越しは本当に大変です。また、みんなに迷惑をかけますとおっしゃっていました。その方のご主人も、生前中、私に優しくしてくれました。今日も、私がまだ大学生の頃、お参りさせてもらっていた思い出話に、懐かしく思ったことであります。その方も、88歳になられたそうです。時々、生きているのは、辛いから早く死にたいわとか、話をされます。死んだらどうなるのかしらとも話されます。私は何も言わず、ただ聞いてるだけです。早く死にたいわと言うのも、正直な気持ちなんだと思うからであります。だから、そんなこと言わないでよとは言わないことにしています。でも、亡きご主人と亡き息子が、わたしの為に残してくれたお金で、今、私は生かさせてもらっている。と感謝の気持ちも話されます。私も長生きができたら88歳の時、どんな思いで生きているのだろうなぁと思ったりいたしました。その方の年齢になってみないと、悩みや苦しみはわからないのだと思いました。
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