合掌・礼拝
前回、お念仏の心を話しましたので今回は、実際の作法について話したいと思います。
まずそもそも合掌はいつするか?今でしょ! 冗談はさておき(もちろん今でも構いませんが(^O^))お仏壇でのお参りにおいても、お墓参りにおいても、
お寺参りにおいても、最初と最期に行うのが合掌です。それは先月お話したとおり、合掌はいわゆる挨拶だからです。
だからと言って、知り合いに会うたびに合掌をすることは日本では馴染みません。特定の宗派の強要にもなりかねませんし。日常は頭をさげる挨拶にして
おきましょう。
ここではお寺参りの作法を詳しく説明します。まず基本的には正面の山門から入るようにしてください。私はそれを怠っただけで無作法だと言われたこと
があります。でも法徳寺の場合は例外です。正面の道は狭く危険なため、脇の駐車場入口から入ってください。安全第一です。そして山門に入る際、合掌
はせずに頭だけ下げてください。
そして本堂に入ったらまた頭を下げてください。そしてお線香など焼香の後に初めて合掌・礼拝をします。その後の合掌のタイミングは他の皆さんに合わ
せるのが一番です。帰りは山門を出る際にだけでも頭を下げると丁寧かと思います。
合掌は、両手を胸の前に合わせて、指を揃えて約四十五度上方に伸ばし、念珠は合わせた両手の親指と人差し指の間に掛け、親指で軽く押さえます。
この際数珠の紐あるいは房は自然に下方に垂らします。そのまま肩・ひじをはらず自然に背筋を伸ばし、ご本尊を仰ぎ「南無阿弥陀仏」とお念仏を称えま
す。
礼拝は、合掌したまま上体を約四十五度前方に傾けます。そして上体を起こしてから合掌を解きます。
これをお仏壇、お墓参りなら最初と最後。お焼香なら焼香後に行います。その他、読経の前後、講師の法話前後、御文章拝読後など、とにかくお寺の行
事に参加したならば何回も行うので美しい作法を身につけたいものです。
参考文献 浄土真宗必携 み教えと歩む