Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

列車の中

2006年01月18日 | 生活
大晦日の夜の列車で起こった事件はフランス人を恐ろしがらせています。
列車の中で、ナイフをかざして、携帯電話を取り上げたり、暴行を働いた若者・・・
狭い空間の仲で身動きの取れない状況の中での事件はサルコジー内務大臣の怒りをかいました。
サルコジー内務大臣は「国民がショックをうけたのは列車に乗るという日常の中の事件だからである。内務大臣の仕事は国民の日常を守ることである」といって、朝の列車に乗り込み、みなをびっくりさせています。

そして鉄道に関する警察官を、2450人にすると発表しました。

若者が車に火をつけたり、列車の中で暴行を働いたり、これらの事件を警察の力でひとつずつ食い止めていくことってものすごい労力ですよね。
なぜこのような事件が頻発するか。

ここにまたひとつの記事が目に留まったのですが、ファーストフッドのお店でたまたま食事をした学校の先生の話です。

●突然ものすごい悲鳴が聞こえてきたのでびっくりしてみたら、そばにいた若者たちの持っていた携帯電話からだった。ほかの人のことも考えて音を小さくするようにと注意したら、これは携帯にテレチャージした場面で、友達の携帯に送っている、とのこと。送るのに数秒しかかからない、これは今とても流行なんだけど見る?といって見せてくれたら、なんと恐ろしい流血の場面だった。一瞬見ただけなのに、3日眠れなかった。」

このようなことが普通に行われ、日常では遭遇することのありえない残酷な場面を見慣れてしまった若者・・

これのせいで若者が自分自身で事件を起こすと決め付けることは出来ませんが、何か対策を講じないとならない気がいたします。