Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

お花見

2007年03月27日 | 生活
3月25日の日曜日。

フランスに長く住んでいらっしゃる日本人御夫婦のおうちにお花見に招かれました。

ソメイヨシノの苗木を何年か前に植えられ、彼らの素晴らしいお屋敷に満開の花を咲かせていました。
丘の上にあるおうちからは町が一望に見渡せます。

その景色を見渡せるテラスに我々招待客は座り、午後の陽だまりの中で一句を読む、と言う事をおおせつかりました。

俳句、短歌など、日本を離れてからはトンと御無沙汰、さび付いた頭を絞って、どうやって読むのだっけ、と思い出しながらひねり出したのがこれ。

「シャンパンのグラスを通して見る桜
               遠き日本の母思う」

なんだかお粗末だなぁ。
でも課題をやり終えてなんとなくすっきり。
素敵な句を読まれた方もいました。

それぞれ食べるものを持ち寄りましたが、ちらし寿司、マグロ寿司、いわしの竜田揚げ、冷奴、焼き鳥、おいしい鮭の塩焼きなど。
本職の料理人さんもいらして、みなで舌鼓。

飲み物はシャンパンで始まり、白ワイン、赤ワイン、とこれもいいワインを皆さんもっていらして、贅沢な午後のひと時でした。

稚拙な句を読んだら、なんだかもっといろいろ読んでみたくなってきましたよ。  

駐車違反

2007年03月18日 | 生活
最近駐車違反を貼られることが多くなりました。
パークメーターのあるところは小銭がなかったりして、よく料金不足になります。そうすると11ユーロの罰金。警察が来ない事もありますからそうしょっ中はないのですけれど。

駐車してはいけない所では35ユーロの罰金。
それぞれ45日以内に支払わねばなりません。45日を過ぎると11ユーロは33ユーロに、35ユーロは75ユーロと値上がります。

この駐車違反に異議を述べたい時は手紙を書いて出します。

主人が先日オペラの本番の時に路上のパーキングに止めましたが、少し場所が狭く、斜めにとめたのだそうです。
なんと35ユーロの駐車違反の紙が二枚も!
しかし、よくよく見ると、一枚は車の保険証(フランスでは窓の所に貼って置かないといけません)が期限切れということでした。
保険証は送ってきてあったのに、貼るのを忘れていたんですね、しょうがない人です・・・・

そちらは仕方がないとして、夜19時以降は路上駐車はただですし、少し斜めでも多めに見てほしいという事で、手紙を書きました。
オペラ座の楽団員という事も書いて、立派な文章の手紙が書きあがりました!

あっという間に返事が来て、やっぱり払わなければいけない旨。
でも、丁重な文章でした。きちんとした人だとわかると、敬意を表すのですね。
お役所仕事の中に人間的な一面を見て、結局は罰金を支払わねばならないのに、ほっとした気分になりました。

イスタンブール

2007年03月11日 | 生活
二泊三日でイスタンブールに行ってきました。
コンサートのためです。

19年前にもトルコに演奏旅行をしましたが、その時とは様子が格段に違っていました。ECに加入した事がやっぱり最大の原因でしょう。

相変わらず、小さなお店で客引きをしていましたが、それも相当減ったし、昔はお店に入ると、必ず、「お茶はどうか?」と誘われたのに、それも一度もなかった。

なぜか交通機関の地図がなくて、仕方がないので、タクシムから青の回教寺院(ブルーモスク)まで歩きました。
途中の商店街も、ヨーロッパの町と変わらないお店が出来ていて、若干興ざめ。でも横道に入ったら、昔ながらの、雑然としたお店や、食べ物やさんがあって、なんとなくほっとしました。

コンサート会場は新興地にあり、道路の交錯したところにあります。地下鉄の駅からそこにたどり着くのに大きな道を何本も渡り、すぐ近くに見えているのにどのように言ったらいいのかわからないくらい。

幸い時間をたっぷりとって行ったので、大丈夫でした。
しかしこのコンサートホールに車で来るお客さんは大変です。すでにイスタンブールの町自体が車であふれかえっていて、四六時中大渋滞。タクシーは映画{タクシー4}みたいに超絶技巧を使って運転しています。
実際、タクシーで帰ってきた友人たちはその顛末を話してくれましたが、正面衝突寸前でブレーキを踏み、車が前のめりになり、タイヤから煙が出たとか。

コンサート会場は響かないホールでした。ちょっと残念でしたね。

テロの予告?

2007年03月07日 | 生活
明日はトルコのイスタンブールに仕事で行きます。
行く前に掃除をしようと朝からがーがーと掃除機をかけていたら、
ドンドン、とドアをたたく音。

警官が物々しい口調で「出来るだけ速やかに家を出て、ここから遠ざかるように」
私「え?どうしてですか?」
警官「そこの給水塔が危ないのです」
わたし「いつまで?どこまで避難する?いったいなにが?」
警官「とにかくできるだけ早く身分証明書だけ持って家を離れるように」

とにかく家で着るぼろ服を脱ぎ捨て、ささっとお化粧をして、ハンドバックを持って、車で家を出ました。

こんな村にいったい何が?

村の中心地に(といっても500メートルくらいしか離れていない)行くと近所の人たちが集まっています。
隣のムッシューが、「給水塔を爆破するという電話があったそうだ」と。
きっといたずらだろうと思うものの、やっぱり気になる。
10分で家に帰れるかもしれないし、10時間帰れないかもしれない、なんて警官が言うんです。

時間稼ぎに散歩したりしながらまた我が家に近づく。郵便屋のお姉さんにあったら、お宅までいけないから今日の郵便渡します、といってもらいました。

私は幸いマッサージの予約をしていたので11時にそこにいって、帰ってきたらもう警察はいなくなって、うちに帰ることが出来ました。

やっぱりいたずらだったんだ!

昨日は昨日で、娘たちが行っていたインターナショナルスクールで、高校二年の男の学生が、先生を刺したと言う話を聞いたばかり。
今朝の地方紙の一面にでかでかと出ていました。

二日続けて物騒な話が身近に起こったなんてはじめてです。

雑談

2007年03月03日 | 生活
今日はひな祭りですが、またうっかり雛人形を出すのを忘れて、昨日あわてて出しました。
この雛人形は上の娘が生まれた時に義父母がプレゼントしてくれたもの。
義父は飛行機に乗るのが苦手で、義母が一人でフランスまで雛人形をもって来てくれました。

ひな祭りの今日はいいお天気です。春真っ盛りとでもいえるようなお天気。
チューリップの葉も大分伸びてきました。
ふつう真っ先に咲く筈のれんぎょが、やっとちらほらと黄色い花を咲かせ始めています。

おとといはコンサートでした。ちょうどヴァイオリニストのミレイユのお誕生日。彼女はこれで35年オーケストラで働いた事になります。
コケティッシュな彼女はおしゃべりでかわいらしく、いろいろ口うるさいけれども愛されています。

みんなでお菓子などを作って持ち寄り、コンサート前からシャンパンをあけ、ちょっとずつついで乾杯。女性の更衣室がパーティー会場に変わり、休憩の時は男性も招待して、また乾杯。
お菓子がたくさんあって食べきれないほどでしたので終わってからもまた乾杯。

演奏は? 大変うまく行きましたよ!