Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

暮れが近づいて・・・その2

2007年11月26日 | 生活
25日の日曜日はわが村はにぎやかでした。

例によって日曜日の朝市に教会の前の広場に行きましたが、
広場では冬になると行われる、「血のソーセージ」祭り。
血のソーセージなんて言うとぞっとしませんが、実はとっても
おいしいのです。
ほのかな甘みがあり、まろやかな味のソーセージです。
この血の黒いソーセージをフライパンに切ったりんごを入れて
焼きます。ゆでじゃがと食べると言うのが定番です。

さて、そのソーセージを広場で皆さん和気藹々と食べている所
から目を転じて、広場の蓮向かいを見てみますと、そこの
カルチャーセンターでは「フォアグラ」市をしておりました。

さらに、もう少し通りを進んだところにある町の公民館では、
「クリスマス市」。といっても、そこらのクリスマス市とは
ちょっと格が違って、わが村の芸術家たちの手作りの作品を
展示しながら売るというもの。

素敵な焼き物あり、絹を手で様々なモチーフに染めたスカーフ、
ガラス細工、などなど素晴らしい作品が所狭しと並べられて
いました。

私の友人もスタンドを出していました。素敵な細長い平たいお皿に、
さっと書かれたモチーフに見せられて、購入。

スカーフ好きの私は絹のスカールを二枚。

さらに、しゃれた小皿を二枚購入しました。お店で同じようなものを
買ったらお値段は3,4倍するでしょう。

知り合いにもあっておしゃべりしたりして、ちょっと楽しい午後を
過ごしました。

スペインの香りたっぷりのコンサート

2007年11月25日 | 音楽
腕を痛めているためにコンサートは休んでいますが、
今日は客席で聞きました。

指揮はカタロニアのジョゼップ・ポンス。
スペインの作曲家のファリャと、チャイコフスキーの
ピアノコンチェルトと言う面白い組み合わせ。

ピアノコンチェルトは中国の若手、ラン・ラン。
大変にきれいな音で、ひっぱたかないチャイコフスキー
でした。いわゆる「いつもの演奏」とは違う・・・

いいところもあり、????と言う所もあり。
指揮者とテンポ感が違うところが目立ちました。
まあ、でもとても聞かせる演奏でした。

第2部はファリャの「三角帽子」。
スペイン物のエスプリたっぷりの軽妙ですが、難しい
曲です。
これは指揮者のダイナミックな音楽観と、色彩に対する
追求が見事に消化されていて、非常に素晴らしかった。

終わったあとにコクテルがありましたので、行って、
久しぶりに皆と話してきました。

フランクフルトのオーケストラからクラリネット奏者が
来て吹いていますので、その人たちとの交流会と言う名目です。

何年か前からフランクフルトとバーミンガムのオーケストラとで
楽団員の交換をしています。
わたしも3年前にフランクフルトで2週間弾いてきました。
フランクフルトからも団員がこちらに来て仲間として演奏して
います。

大変すばらしい事で、是非続けたい事のひとつです。
違う国のオーケストラで、どのように演奏し、どのような雰囲気で、
どのようなコンサートをするか、などのことが学べて大変参考に
なります。

残念ながら、フランクフルトの奏者と話し損ねてしまいました。


暮れが近づいて

2007年11月22日 | 生活
フランスではまたしても交通ストが11月13日から始まり、
タバコ屋さんのスト、学生のストなどに飛び火している。

しかも暮れにかけていろいろなイベントがあるので、
その開催者やホテルレストランなどは打撃をこうむって
いるようである。

イベントと言えば、普通では売っていない絹の布を
一般の人にも売るという催しをこの木曜日から日曜日まで
やるようだ。
裁縫の出来ない人のために、好きな布と方を選べば作って
もらえるように裁縫師もいるそうだ。
楽しそうなので行ってみようかと思う。

音楽会もダンスのスペクタクルもたくさん開催される。

寒くなったけれども、このような楽しさで気が紛らわせる
のはとても素敵だ。

演奏旅行を終えて。

2007年11月19日 | 音楽
オーケストラの日本演奏旅行が無事に終わった。

今回は12日間の間に9回のコンサートというハードスケジュール。
到着したのが11月1日、2日は休みであった事を考えると、
中7日に一回休日があっただけで、移動、リハーサル,コンサート
と言うのが続いた形になる。
ひどい時は移動、リハーサル、コンサート、移動。と言う事も二回
あった。

このように分刻みと言うほどのスケジュールではあったが、
つつがなく終えられたのは、日本でのオーガニゼーションのよさの
おかげであろう。

ホテルに着けば、アルファベット順に各々の部屋の鍵が整然と
並べられている。

列車に乗れば、係りの人がさりげなく、乗り降りの際に、我々の近くに
さっと立って、乗る場所、降りる時を無言でわからせてくれる。
そのタイミングたるや、絶妙である。

最後のコンサートのあとに、日本人として、私は心からお礼を言った。

しかしもう少し余裕のあるスケジュールであれば、これほど多くの人が
風邪をひくこともなかったと思う。

最後のコンサートには何人の人はひどいせきをしていた事か。

それにもかかわらず、コンサートには皆全力で演奏したことはすばらしい事
であった。
どんなに大変なコンディションでもこのような演奏をし続ける事は
誇らしく思う。