Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

ロストロポーヴィッチ逝く

2007年04月29日 | 音楽
3月27日に80歳の誕生日を迎えたロシアのチェリスト、ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチが誕生日の一ヵ月後の4月27日に死去されました。

私がまだ学生のころにロストロポーヴィッチは大チェリストとして、華々しい活躍をしていました。

プロコフィエフ、ショスタコーヴィッチなどのロシアの作曲家と親しく交流しており、有名な彼らのチェロ協奏曲はロストロポーヴィッチに捧げられています。
ロシアの作曲家ばかりでなく、フランスのドゥティーユも「Tout un monde lointain」を彼のために作曲。そのほかにも星の数ほどの作曲家が彼のために書いています。

ロストロポーヴィッチが亡くなってから、フランスミュージックと言う、フランスのクラシック専門のラジオで彼のチェロの演奏、指揮したコンサート、などを流し続けています。間に彼の弟子だったフレデリック・ロデオンの話なども織り込んだのを聞きました。
プッチーニのオペラ「トスカ」を振ったのを流していました。奥様のヴィシネフスカヤがトスカ役。

1989年のベルリンの壁が壊された時は壁の前でバッハを弾きましたね。

偉大な音楽家がまた一人去ってしまいました。合掌。

フランス大統領選挙に関連して・・・

2007年04月24日 | 生活
4月22日(日)はフランス大統領選挙の第一次投票日でした。

今回は85%の投票率でした。驚くべき参加率です。
私の娘たちも誰に投票するか喧々諤々の討論をしながら、いろいろな関連記事を読んだりして考えていたようです。
しかし今回はすべての人がほとんど誰に投票するかがさ後まで決められなかったみたいです。

友人の所に呼ばれていったときも、ふつうは政治の話はご法度ですが、つい、ポロって出てしまうほどの関心の高さと言うか、わからなさと言うか・・・・

いわゆる、この人こそは、とうなづける人が出ていない。
この人ではない人に投票しなくてはと言う、消極的な態度の投票です。

結局、予想通り、サルコジとロワイヤルが第二次投票に残りました。

社会党は2002年のシラク、ル・ペンに負けたジョスパンの苦々しい思い出がやっとぬぐわれたようです。
それでも前回の時のあの思いはまだかなりずっしりと鉛のように尾を引いているらしい。

本選はもしかしたら投票率はがくんと落ちるかもしれないですね。

ヌーベルスター

2007年04月13日 | 生活
水曜日にテレビ番組「ヌーベルスター」(新しいスター)をみました。

題名で想像できるように、一旗あげたい、スターになりたい、と思う一般の人が応募して何回もの段階を経ながら選ばれていきます。

テレビに紹介するのはすでに何度か予選を終わったあとです。テレビではフランスの主要都市で候補者の審査をする所から始まります。と言ってもこれはあらかじめテレビ撮りをして、主だった人を紹介。この段階でも相当な人数がいるらしいです。

一万人近くの候補者が45人に絞られ、テレビでは審査員が批評したり、間で司会者が裏話を紹介したりしながら、一週間に少しずつ人数を減らしていきます。

昨日はパリでの2回目の放送。先週は15人から13人になり、今週は10人に。
娘のもっとも親しい友達が出ているので私も力を入れて見てしまいます。

パリでのテレビ撮りは、一週間与えられた課題曲をこなして、いわゆるショーをします。

4人の審査員が赤と青で評価。でも最終的にはテレビを見ている人の投票で決まります。SMSと電話で投票。ですから歌がうまく行かなくても人気のある人は通ったりします。

娘の友達は、声がいいし、繊細な歌い方をするのでとてもいいのですが、なぜか全部赤の評が!これはおかしいよぉ!と叫びたかった。
でも彼は人気があるので最終的には通りました。後で娘に聞いたら(パリのスタジオまで応援に行っていたのです)結構複雑な気持ちらしい。
審査員の審査の観点がもうひとつわかりませんね。
全然大したことのない人に全青にしたりするのだから。
彼の場合は少なくとも青が2つあるべきでした。

来週はどういうことになるでしょうか。