Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

友人の息子さんの結婚式

2006年08月28日 | 生活
先週の土曜日に親しい友人の息子さんの結婚式に呼ばれていきました。

●14時に市役所で手続き。
市役所の中の100人ほど入る会場で親戚友人などが出席のもと、市長さんの挨拶のあとに、若き二人が書類にサインをし、新郎新婦の誕生です。

●15時、教会にて結婚式の儀式を行います。

二人はプロテスタンで、偶然な事に、このブログの最初の方で御紹介した、友人の娘さんの結婚式のときに担当していらした牧師さんが儀式を行いました。

その儀式の進行をちょっと書き記します。

・出席者が着席し、音楽。

・牧師さんの儀式開始の挨拶。

・音楽:私と娘でモーツァルトのヴァイオリンとヴィオラの二重奏から3楽章を演奏。(私がヴィオラを担当)

・新郎新婦の登場。新婦はお父さんと。

・媒酌人の挨拶。これは日本と違って新郎新婦の親しい友達あるいは兄弟がなり、複数います。

・音楽(新婦の姉妹たちの歌)

・聖書から、新郎新婦が抜粋した部分の朗読。

・牧師さんのお話(太い縄を持ってきて、強い丈夫な縄は一本でなく、日本の細い縄でよられている事から、二人でいれば強く生きる事が出来るとのお話でした。)

・音楽 また私と娘でモーツァルト二重奏の二楽章。

・聖書を新郎新婦に返す

・信仰告白

・聖歌を皆で歌う。

・カップルへの祝福

・新郎新婦からの言葉-(新郎が新婦に向けて、そして新婦が新郎に向けてそれぞれの思いを語ります。とても感動的。)

・指輪の交換

・音楽:新婦の姉妹がギター伴奏で歌う
・寄付金
・教会への登録

こういった経過で結婚の儀式が行われました。

このあと、晩餐会がありましたがそれは次回に。




フランスに帰っての最初の仕事

2006年08月23日 | 生活
日本から帰って二日間休んで仕事が始まりました。
オーケストラのシーズン初めは10月ですが、この時期の仕事はフェスティヴァルのものです。

8月はベルリオーズの生誕の地、コート・サンタアンドレのフェスティヴァルです。

明日のコンサートのプログラム

ベルリオーズ:イタリアのハロルド
ベティー・ジョラス:ビオラとオーケストラのための曲
シューマン:第四交響曲

コート・サンタンドレはバスで約1時間半のところにあります。16時に出発します。
本番前に簡単な音出しをして21時本番。

会場練習と本番の合間に夕食をとります。私はよくお弁当を持って行って、コート・サンタンドレの丘の上のベンチに座って目の前に開けた空と陸地の壮大な景色を眺めながら食べます。
ここからの景色はベルリオーズの有名な「幻想交響曲」の田舎の風景から嵐に鳴る前触れの雷が鳴る音楽を髣髴とさせるものです。
大好きな景色です。

21時からのコンサートなので終わるのが遅くなります。時差がようやく取れてきました。何とか眠くならずに乗り切りたいものです。


日本にて

2006年08月19日 | 生活
約一ヶ月の日本滞在もあっという間に過ぎてしまいました。

母と妹と、川越に行ってきました。この写真は「喜多院」の庭です。
水曜日にお店が閉まっているとは知らず、なんだか人が少ないな、と思っていました。古い町並みもよかったし、お菓子横丁も懐かしく、風情あるものでした。
ことに「喜多院」は素敵でした。平安時代の創建とされているそうですが、江戸城内の家光誕生の間、春日局化粧の間が喜多院の書院、客殿として移築され、当時のこれらの方々の生活が思い描かれ、ゆっくりとした時を楽しみました。

日本に行っての楽しみは、家族ばかりでなく友人に会う事。今回は高校時代の友人と集まりました。コメントを書いてくださる、北村君、買い物小僧さん、Pu-chaさん、そして先輩、そこに私のオーケストラの友人の息子さんのマチスも加わりました。

マチスは政治思想を慶応大学で勉強しています。昨年ロンドンの大学を卒業し、慶応大学の大学院へ進むところです。日本語を学び始めて5年ですが、普通の日本人に話すスピードと同じに会話が出来ます。
とにかく勉強家です。本を読むのが遅い、と言って図書館で何時間も勉強をしているようです。私の子供の年ですが、ほとんど同じレベルで話が出来ます。フランスの子供たちは大人の話についていける人が多い。学校で哲学の勉強をするせいか、あるいは人との受け答えを厳しく教わるからか、たいていの子供は臆することなく大人と会話が出来ます。
日本の若者は取っ掛かりが出来ればお話も楽しく出来るのですが、恥ずかしがり屋が多いようですね。
北村君はマチスのおじさんに大変よく似ているそうで、一目見たときから親しみを感じた、といっていました。

小学校の同級生も集まってくれました。私をだしにして、いつもこの時期に集まってくれるのです。小学校の友達と言うのは不思議なもので、おじさん、おばさんになった今でも、小学校のときのままの姿がよみがえり、話し言葉もそのときのものになります。遠慮なく話せる、本当に素晴らしい絆です。

今回はダンスのメル友との出会いもありました。ここにコメントをかいてくださる、とのさん、Chizuさん、やまと猫さん。踊れたのは昨年に続き、とのさんと。Chizuさんも昨年に続きご一緒してくださいました。ひかりさんはお父様の病気がご心配で対面は出来ませんでした。
やまと猫さんはコンサートに来てくださいました。

サンハートでのコンサートは私としては満足できるものでした。楽しんで弾けたのが何よりでした。
角鹿さんの奥様と娘さんも来てくださいました。奥様は髪の毛を短くされたせいか、すぐわからず、失礼してしまいました。お嬢様もすらっと背が伸びてすっかりお姉さんらしくなりましたのに、話しかけもせずごめんなさい。

元気のなかった母がこのコンサートのときは10歳くらい若返ったかのように溌剌としていたのには胸が熱くなってしまいました。娘たちが「おばあちゃん、たくさんの人と話をしていて、本当にうれしそうで若返ったね。」とびっくり。
気持ちの持ち方を変えると、人間は体も元気になるものだという実証のようなものでした。

フランスはからっとして涼しく、日本ではぴんぴんに張っていた肌から水分が飛んでしわっぽくなりましたよ。でも髪の毛は日本では湿気で収拾がつかなかったのが落ち着いてほっとしています。

日本にやり残した事がたくさんあり、時間がいくらあっても足りません。
実の詰まった一ヶ月でした。

のびのびしてきました

2006年08月06日 | 生活
昨年は行けなかった主人の実家に行ってきました。
北海道です。
カナダのログハウスをモデルに建てた、木造の家。
床はすべて木で、畳の部屋はありませんが、暖かい雰囲気で、快適です。

家はなだらかな丘の上にあります。回りは自然がいっぱい。家も点々と立っているだけで畑が見渡す限り広がり、思わず深呼吸したくなります。

ただ、車がないので買い物に行くのに、坂を20分ほど下り、のぼりは歩いて40分ほど。いい散歩にはなりますが、毎日はちょっと勘弁・・・

実はダンススクールにも行ってきました。とてもいいレッスンをしてくださり、30分のお値段で一時間見てくださいました。
これも坂を下り、バスに乗り、帰りはなんと、バスを乗り間違えて、タクシーで帰る羽目になったのはお粗末でした。