Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

バラの季節です。

2005年05月31日 | 生活
植えたときは本当に小さかったバラの苗ですが、
年月とともに大きくなりました。
秋か春先に枝を切ってあげないといけないのですが、
時間がなくて時機を逸してしまうこともあります。

一番バラはいつもとてもきれいです。
この後3回くらい咲いてくれるのですが、
このような華やかな色はうせてしまいます。

EU憲法条約にフランスが「NON」 という投票結果でした。
EU諸国の中で始めての「NON」。
失業者の上昇、トルコのEU参加への不満などが「NON]の
引き金になっているとのことですが、言いだしっぺの
フランスでこのような結果になるのはまずいかな、と
いう気がします。
手を広げすぎたのがよくないのではないか・・・
東の国からの低賃金で働く労働者がフランス国内の
経済を脅かし始めています。
外国人に寛容なフランスが少しずつ変わって行きそうです。

今日は母の日です

2005年05月29日 | 生活
昨日は、贈り物のお店や、宝石のお店が、男性や、若い人でにぎわっていました。
今朝、日曜の朝市に行きましたら、お花屋さんに長蛇の列。
若い男の子がバラを一本もってローラースケートで家に帰る場面もありました。

若い女の子ふたり(17,8でしょうか)が、食器のお店の前で長いこと迷って、
結局素敵な胡椒と塩入れのセットを買っていきました。
なんかほほえましいです。



ストと渋滞

2005年05月26日 | 生活
私のすんでいる町で、バスの運転手が乱暴されました。
よくあるらしく、最近とみに頻繁になってきた所に、
これまでにない乱暴のされ方だったらしく、公共交通機関の運転手が
今日一日ストをしました。
ストをするときは普通、予告するのが決まりですが、
突然だったものですごい渋滞が起こりました。
朝ラジオをつけたら、一番のニュースになっているほどなので、
非常に恐れながら出かけたのですが、意外にすんなり行けてほっとしました。

フランスは、何か気に入らないことがあるとすぐにストをするのですが、
場合によってはなぜ普通の市民がとばっちりを受けるのだろう、
ほかに方法があるのではないかと思われることがしばしばです。

フランス人は盛り上がりやすい国民と、わたしは見ています。
誰かが熱して話すと、状況が合致した場合に、みな燃え上がって
それに反対意見(たとえ理性的で正しくても)を出すと総すかんを食うか、
とてもいえない雰囲気になるかどっちかです。

その辺をうまく切り抜けながら物事をしないととんでもないことになる
こともあります。
とても面白い国民性ですよ。
個人主義でありながらみんなで燃えるという・・・

グーラッシュ

2005年05月24日 | 生活
Pu-chaさんのご要望にお答えしてグーラッシュのレシピです。
フランスとは関係ありませんが閑話休題ですね。

* 800gの煮込み用牛肉
* 50g 玉ねぎ
* 25g 小麦粉
* 1リットル 牛のブイヨン(固形スープでも可)
* トマトピューレ、(トマトを入れてもおいしい)
* パプリカひとさじ
* にんにく2つ
* 香草(ローリエ、タイム、ロマランなど)

1. 牛肉は50gくらいの大きさに切る。
  なべに油を熱して8分ほど肉をいためる。
2. 玉ねぎのみじん切りを加え、いためる。
3. 小麦粉とパプリカを加える。全体をよくいためる。
4. スープを入れる。塩コショウをする。トマトピューレ、香草、にんにくを加える。
5. 圧力鍋だったらシューシュー言い出してから40分ほどで出来上がり。

実は、このパプリカですが、ハンガリーに行ったときに購入したのがすばらしくおいしく、
これを入れると味が違うのです。
写真のがその袋。ほとんど無くなって袋がくしゃくしゃですけど。
香りが強く、缶に入れておかないと台所中に匂いがみちみちます。

簡単でおいしく出来るので冬などよく作ります。
にんじんも一緒に入れて作ってもいいです。

では Bon appetit!  

ロマラン

2005年05月22日 | 生活
やっと、このブログの題名にしたRomarin(ロマラン)の
写真を撮りました。(ちょっとぼけていますが)
友達に分けてもらった株が大きくなって我が家の料理に
欠かせないものとなっています。

Romarin はロマランとフランス語では発音します。
日本ではローズマリーですね?
肉を煮たり、焼いたりするときの香料にします。
タイム、ローリエなどとともに。

薄紫の花が咲いているのですが、この写真だとよく見えませんね。

ひとつレシピをご紹介します。
付け合せご飯です。

  1.みじん切りのたまねぎをバターでいためる。
  2.(出来れば長い)お米を加えていためる。
  3.水と塩を加え、ロマランを一枝乗せて煮る。

簡単で香りのよいご飯が出来ます。

住所

2005年05月18日 | 生活
しばらく留守にしていました。

今日は住所表示について書いてみたいと思います。

フランスの住所表示はかなりシンプルなものです。
ひとつの道に名前がついていて、その道をはさんで
片側が偶数片側が奇数番号になっています。

ですから住所はこんな風です。

12、rue des Muguets
75001 Paris

簡単でしょう?
ここに書いた75001の75はパリということです。
フランスを県に分けて、それぞれに名前と番号があります。

001というのはその地方の区を現しています。
ですから一区ということ。
75001でパリの一区、となります。

道の名前は有名な人とか、その地方に貢献した人などの名前を
つけることが多いようです。

パリですと、昔からの名前が残っているので、小説に出てくる
道を見つけて、一昔前に思いを馳せたり出来ます。

日本は昔ながらの名前を変えてしまうことが多いのでとても残念ですね。



ワイン

2005年05月09日 | 文化
ワイン・・・・
フランス文化、そして生活に欠かせないものですねぇ。
飲むのはとっても好きですけれど、知識は余りありません。

昔、ボージョレが好きで、ボージョレを軒並み回ったことがあります。
ボージョレのサンタムール(St.Amour)は、今日本人の新婚さんの
メッカとなっているようですね。
Amour(愛)という名前の村ですから、商売上手な人が考え付いたのかも
しれませんね。
地方紙に、着物を着た日本人が、サンタムールの市長さんに
ここにきました、という証明書をもらっている写真が出ていました。

フランス人は子供のときからワインを飲むという話はかなり大げさです。
ほとんどないですね。
でも、知り合いのブルゴーニュ出身の人は確かに子供のころに
ワインを飲まされたといっておりました。
いまやかなりのワイン通です。彼の所ではおいしいワインが飲めるのです。

ボージョレは一時とても好きで飲んでいましたが、今はほとんどのんでいません。
やっぱりボルドーが一番かな。ブルゴーニュもいいのがあります。
ボルドー、ブルゴーニュ、ボージョレと一言で言っても、いろんな生産者がありますから、
様々です。銘柄は、本当に星の数ほどありますからね。

「Shall We Dance?」

2005年05月06日 | 文化
今、映画「Shall We Dance?]を見てきた所です。
日本は今日は「こどもの日」ですね。
こちらは昇天祭です。
休みで出かける人がたくさんいるので
映画館は思ったよりすいていました。

日本では映画館が大分少なくなってきたようなことを
聞きましたが、フランスは映画の国ですから、
映画人口は大変に多いです。

どんな所で映画が保護されているか。

●土曜日のテレビでは映画をやらない。
●一年に3日間の映画の日があって、一枚のチケットで
 何本でも映画を見られる。
●ラジオ、テレビで頻繁に新しく出た映画の紹介をする。

子供同士でも映画に行く子が多いです。
友人同士で話題に映画のことが必ず出ます。

「Shall We Dance?」は日本の同名の映画をアメリカが
作り直したものですが、サラリーマンがダンスに夢中になっていく
過程は、日本の方が断然優れています。

最後は、アメリカの方に軍配をあげたいです。
奥様に花を持っていく所はにくいですね。
感動的です。でも日本の映画で同じことをしたら大変にきざで
よくないでしょう。
食事の場面には辟易となりました。
胃がもたれます!


水と安心

2005年05月04日 | 文化
いつもコメントをしてくださるひかりさんが
とても興味深い話題を提供してくださったので
今日の題にさせていただきました。

この写真に見えるのは給水塔です。
うちに入る道のすぐの所に建っています。
フランスの郊外にはあちこちにこういった給水塔があります。
普通は白かったりコンクリート色ですが、
この給水塔は住宅地にあり、汚らしいということで、つい最近、
ペンキを塗りましたが、センスがないというので大不評です。

話したいことからそれてしまいました。
フランスに住み慣れて、日本に帰ると驚くのは水を、それこそ
湯水のごとくに流して使うことです。
主人の田舎は例外ですが・・・(いまだに井戸水なので大事に
使っています)
こちらは食器洗いするときも洗剤をつけてから水道をひねり
すすぎはいっぺんにします。

カフェとか、ブラッスリーなどでは、洗剤をためた器に、
使ったグラスをさっとくぐらせ、そのまま上げて乾かす所
すらあります。これにはびっくりでした。

飲み水は、昔は、水道の水は危ないといわれていましたけれど、
今は大丈夫。まずいこともありますけれど。
レストランでは、水を頼むときにミネラル水を頼む人もいますが、
お昼ご飯のときなどは、たいてい、水道水です。
キャラフの水といって頼みます。

「安心」の方ですが、やはり日本にはかないませんね。
日本に帰るとものすごくほっとしますね。
最近はちょっと昔ほどの安心感は無くなりましたけれど。

フランスに長く生活しているため、ハンドバックなどは
常に腕に抱える癖がついています。
多数の人種がいるということはやはり緊張を強いられます。
それぞれの国の価値観というのが違いますから。

すずらん

2005年05月01日 | 文化
5月1日は、フランスの「Fête du Travail(労働祭)」です。
この日はすずらんがあちこちで売られます。
自分の庭に咲いたすずらんを花束にして子供が売ったり、
信号のところで、すずらんを売る人がいたり、と
すずらんにあふれる日です。

わたしは、日曜の朝市ですずらんを買いました。

すずらん:
原産は日本だそうです。
フランスでは中世のころから知られていて、春を象徴する花。
そこから、幸せをもたらす花として、1936年から伝統的に5月1日にこの花を
贈る習慣になったそうです。

なぜ5月1日という日が「労働祭」として選ばれたのか?
1886年5月1日シカゴで一日8時間労働にするよう要求をしたデモの際に
亡くなった方々の追悼記念日として。

パリでは1890年に「仕事」「睡眠」「余暇」の3つのスローガンを
掲げてデモした際に、この3つの言葉を、花で象徴し、
その中にすずらんが含まれていました。
それから、5月1日にすずらんが象徴の花となったそうです。