Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

母の日

2006年05月31日 | 生活
この日曜日は、「母の日」でした。

子供が小さいころは学校で母の日のために作って贈り物をしてくれました。
たとえば・・・

☆木の台に絵を描いた写真立て

☆塩に色をつけて、ヨーグルトの瓶にいろいろな色の塩を詰めた置物

☆自分(娘)が赤ちゃんのときからの成長日記アルバム。これを書く為に、さりげなく「私が○才のときにはどんなことがあった?」とエピソードを聞いていました。私の一番のお気に入りの贈り物です。

母の日はだんなさんたちも贈り物をするのが習慣になっているようで、日曜日の朝市では花屋さんが大繁盛でした。

今年は娘が手提げかばんをプレゼントしてくれました。ちょうどほしいと思っていたものです。来週、一週間ボルドーのそばに出かけますが、海に行くときに持っていけるようなしゃれたかばんです。

わたしは母に何もしませんでした。ごめんね。

旅行

2006年05月26日 | 生活
ああ、昨日一生懸命に書いたのに、Gooのメンテナンスで一挙に消えてしまいました。また投稿してみます。今度は何事もなきように!

3日間娘のいるオランダに行きました。旅行に行くといろいろなものが面白く見えます。そこでいくつかを書いてみましょう。

●ブリュッセル行きのTGVに乗りました。この列車はパリのユーロディスネー(ディズニーランド)、シャルル・ド・ゴール空港を通ってブリュッセルに行きます。空港を通るので大きなトランクを持って乗る人が多いのですが、荷物置き場が本当に小さくて、いつもデッキに荷物があふれています。こういうところが日本と違って気が利いていない!

●私の座席の前に、家族連れが乗っていました。女の子4人です。8歳、6歳、4歳、1歳くらいと見ました。お母さんは一番下お子をひざに乗せていましたが、物静かにほかの子も必要なときには相手をし、実に適切な対応をしていました。ひとりが気分が悪くて、しきりに吐いていましたが、ビニール袋に吐かせ、別にあわてることなく、吐くと口をぬぐってやるくらい。
お父さんはその子の隣に座っているだけで時折面倒を見る程度。過剰に反応しない所が好ましい。

ディズニーランドにつく直前にミッキーの顔が列車から見えたら、「ミッキー!」と子供が笑み満面に叫んだのがかわいかったです。

●ブリュッセル駅は大きな駅ですがなんとなく田舎っぽいのです。私がアムステルダム行きの列車を待っていたら、向かい側のホームにマルセイユ行きのTGVが出発しようとしていました。ドアが閉まっていたのに、駅員が、「ここだよ!」と大きな声を出したので、どうしたのかと思ったら、まだ姿は見えないけれど、乗客が走ってきているらしい。その駅員は「あれはフランス人ではないね」とにやり。(ベルギー人とフランス人の間にお互いを皮肉るジョークが山のようにあります。)

まあとにかく、出発時間を過ぎているのに、ひとつのドアを開けて待っていて、無事その人たちは乗れました。なんだか面白いでしょう?

●さらに列車を待っているときに、トランクを弾いた女性が、私に近づいてきて、「何号車に乗りますか?」と尋ねるので、何でだろうと思いながらも、「18号車です」と答えると、「もっとあっちの方で待った方がいいです」と教えてくれました。近くにいた人が、私に、「あの人は皆に聞いて回って、教えてあげているみたい」といっていました。列車に乗ると、その人は車掌さんだとわかりました。私の顔を見たら、「よい御旅行を!」と言ってウインクしてくれました。

一人一人に乗る位置を教えてくれるのは本当に親切。しかも旅行トランクを引っ張りながら!

●さて、列車に乗ったら、自分の座席を見つけたところで、隣の若き男性が、さっと立って、荷物を棚にのせてくれました。混んでいたので、わざわざあいているところを探して乗せてくれたのです。大きな人で、オランダ人のようでした。

旅行するときは本当はいろいろな人としゃべって見たいと思うのですが、邪魔してはいけないかな?とか、はずかしかったりとかで実行できません。きっと興味深い話が聞けると思うのですが。




渋滞

2006年05月19日 | 生活
このところ仕事に行くときにひどい渋滞になります。
夜ですら朝のように混んでいるのでどうしたんだろうと思ったら、どうも橋のせいだったようです。

町には大きな川が二本流れていますので橋を渡らずを得ないことがしばしば。その時になぜか混むのですが、そのうちのひとつの橋が4車線のうち三車線が車用、一車線がバス用だったのを二車線車、二車線バスにしたのです。
それが大渋滞を巻き起こしました。

このところ、私は渋滞がいやで、バスとトラムウェイで仕事に行っています。
面白いことに新聞にその記事が出たら、トラムウェイで橋を渡るときに、いつも通っている道路を別の橋の上から見ていたら、がらがらじゃあありませんか。みんなどうしたんでしょうね。私のように公共交通機関を利用したのかしら。

私は翌日車で行きました。何しろバスに乗るとが疲れますので。まあまあの混み具合。例の車線を変更した橋には交通整理の警官がいました。


今度は犬のお話

2006年05月15日 | 生活
この前の記事で、ちょっと触れましたが、犬に関しても話があるんです。

3年前でしたか・・フランス革命記念日の日。7月14日のことです。
7月14日の夜は、たいていの街で花火を打ち上げます。日本のようなすばらしい花火はこちらにはありません。ましてや小さな町にはお粗末な花火しか上がりませんが、それでも年に一度のことで、みんなたいそうお祭り気分になります。

とても暑い夏の夜でした。我が家は夜になったので冷気を家に入れるために、家中の窓を開け放っていました。玄関のドアも開けていました。

花火の音がパンパン聞こえていて、夏の宵を楽しんでいたら、玄関のドアからシェパードが突然入ってきました。苦しそうにあえぎながら。舌をだらんと出して目も据わった感じで、ぎょっとしてしまいました。

迷いシェパード君は玄関をうろうろとして、私たちもいったいどうしようかと思っているうちに、お風呂場に行き座り込んでしまったのです。血も出ていて怖かったのですが、はあはあしているので、とにかく水をあげましたが飲みません。
「外はこっちよ」などと行って出そうとしましたがびくともせず。困りきって、消防署に電話しましたら、「きっと花火の音に驚いて走って迷い込んだのでしょう」とのこと。なーるほど、と思い、しばらく静かにさせておいて、冷蔵庫からハムを出して、犬の前に一切れおきました。動こうとしなかった犬はハムを食べました。それでまた一切れ、少し離したところにおいたら立ち上がって食べる。それで、ちぎっては床に落としながら、玄関の外まで誘導し、ついに無事犬を外に出すことに成功しました。(ほっ)

やれやれと思っていたら、今度は庭の方に回って、サロンの扉にばん、とぶち当たりました。閉めておいたからよかった。

この迷いシェパード君は無事に家に帰れたかな・・・・


ねこの話

2006年05月03日 | 生活
我が家は、なぜか動物がよりついてきます。門を作ると、出入りが面倒なので、門をつけていないせいもあるのでしょうか。
一時期は犬が到来。これはまたの機会にお話します。

今日はねこのお話です。

この写真のねこは一軒おいたお隣さんの猫。この家はいろいろな猫を飼ってはほったらかしにしているようです。この白猫さんのほかに、勇猛果敢な黒猫もいます。この黒猫もうちのねこ然としています。外にでると、「にゃぁ~」とちゃんとしたねこの声で寄ってきます。よくねずみを捕まえてはちぎってうちの前においておくので、ちょっといやですけれど。

何年か前に、夏休みに出かける前に家に風を入れておこうと、地下室の窓を一日開け放ってすっきりとさせてから、日本に出発しました。

一ヵ月後、帰ってみたらなんだか様子が変。
夜に家につきましたが、玄関をあけると泥が点々と。娘の部屋に入ったら、レースのカーテンが千切れている!「あれー!」と言って、地下のガレージに行ったら、ガレージの扉の上から何やらべたっとしたものがこぼれている。おまけに、ガレージの扉(木製)の片隅が四角く切り取られているではありませんか!「何事!」

その日は眠くて疲れていたので、気持ちが悪いままに寝てしまいました。

翌朝、郵便受けに隣人の手紙が入っていました。

『お宅で猫の泣き声がして、近所中の人が集まりました。お留守のようなのでどうしようと思い、勝手ながら、ガレージの上から水を上げたり、食べ物を押し込んだりしましたが、困ったことになったと思い、警察、市役所の役人の立会いの下に、ガレージの扉の片隅一部を切り取り、ねこを救出しました。』

「ええっ!!!!」驚きのあまり話を聞きに。
ねこ君は窓を開けたときに家に入り込んで、そのままになってしまったらしいです。すぐそばのお隣の奥さんが、猫の鳴き声のすごさにびっくりしたそうです。ねこって危険を訴えるときは相当の声で鳴くようですね。
もうひとつのお隣さんが、えさ、水を上げ、木のガレージの扉の下に四角く穴を開けました。そして、この人が警察など呼びました。

ガレージの扉に穴を開けるのには近所の人の意見がかなり分かれたみたいで、あけた隣人は非難を受けたようです。

われわれとしては、ねこの死骸が家の中にあるよりは助け出してくれたことで、よかったとの思いが強く、ケーキを持って御礼に行きました。

実はこの隣人は意地悪な人で、皆に嫌われている変わり者なんです。うちもかなりの嫌がらせを言われました。
でも今回はありがたいと思ったものですから、心より感謝の気持ちを込めてお礼申し上げました。

それ以来、パタッと意地悪がなくなり、顔をあわせるたびににこやかに挨拶してくれます。

思わぬ出来事でしたが、私にとってはねこが福を呼んだような気がします。

労働の日

2006年05月02日 | 生活
日本では今ゴールデンウィークの真っ最中ですね。
フランスも日本ほどではないですが、5月は1日の「労働の日」として休日で、土曜からの3日間のお休み。
この5月1日は本当に仕事がストップしてしまいます。もちろんお店は全部閉まっています。パリは別でしょうが、ここは大きな町なのに交通機関までストップ。

昨日は友達をお夕食に招待しましたが、車を持っていないのでバスで最寄の駅まで来てくださいと、いったのですが、バスが走っていないと言って、もう一人の友達の車で来てもらいました。

娘の彼氏が、パリに帰るのに駅に行くためにバスの時刻を調べていったらバスが来ない、それで駅まで歩いていったらしいです。
半端でないのが面白いですね。(困る人もたくさんいると思いますのでこんなことをいったら叱られるかな?)

今日はまた生活が戻るのでいろいろな雑用をしなければなりません。

休日ですべてがストップしてしまうのは不便な反面、今日はどうせ何も出来ないから、とゆったりできるので案外いいことみたいです。