Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

移民問題

2005年10月29日 | 生活
フランスは移民を受け入れることにとっても寛大な国民でした。
今でもそうですが、ちょっと空気は変わってきています。

やはり失業者の増加が深刻だからだと思います。

昔は(わたしがフランスに来た当事)はごみ収集などの
嫌がる仕事は移民労働者がしていました。
こんなことはフランス人がするものではないという
おごった考えです。
今は、ごみ収集はいい賃金になるので、ほとんどは
フランス人という面白い現象です。

89年にベルリンの壁が落ちてからは、東側の国の人が
どっとなだれ込んできて、各方面で問題がでてきています。

音楽の世界も然り。
元東の国のオーケストラは元西側オーケストラの半額以下で
仕事を引き受ける、おまけにうまい、と言うのでいろいろな
フェスティヴァルはこの人たちに占領された形になっています。

移民の人が住む場所は、やはり安い住居のあるところに
なりますから、そういうところはどうしても治安が悪くなります。

このごろは青少年の犯罪が多くていつも話題になっています。
日本もそうですから、移民だけの問題だけではないかもしれませんね。
教育問題、情報量の増大などが大きいかもしれません。
あと、親の子供への態度でしょうか。

物乞い

2005年10月27日 | 生活
一時から比べるとぐっと減った物乞いですが、
いろいろなカテゴリー(?)があります。

●いつも同じ場所でじっと待つ人
●信号で「SDF」(住居なし)の人が、自作新聞を売る
●信号で楽器を演奏
●信号でフロントグラスをみがく

わたしがよく通る道に雨の日も極寒の日もじーっと座っている人がいます。
人品怪しからぬ方です。この方には時々小銭をおきますが、
「ありがとう。やっと下さった方がいました」と言われました。

SDF(住むところのない人)が新聞を作って売るのが一時大変に話題になりました。
もう何年も前になります。知識人も数多くいて、なかなか内容の濃い新聞です。
今でも信号待ちで売っています。ただでお金をもらうのは・・・と言う発想
らしいです。

信号待ちで演奏する人もいます。多分多くは外国人。
バイオリン、サックス、アコーデオンなど。

フロンとガラス磨きは最近は見られなくなりましたが、たいていは
アラブ系の若者、子供です。
信号で止まると、さーっとガラス磨きをします。始めのうちは
いくらかあげていましたが、あまりに何度も来るので、そのうち
あげずに出発したこともあります。
とってもずうずうしいのですよ。

一時、信号で片足のない人や足を引きずる人が突然どっと現れた
ことがあります。これは純粋な物乞い。
でも切断した所を見せたりして、とても気持ちが悪いのです。
しばらくして地方紙で、ルーマニアのグループがやっていたことが
わかりました。
黒幕がいて、足の悪い人を集めてお金を集めさせ、全部取り上げて
いたらしいです。

そういうこともあるので一概に気の毒がって施しをするのも
ほどほどにと言うことになってしまいます。

事件

2005年10月24日 | 生活
おととい、仕事を休んだ仲間は実は事件に遭遇してしまったからとわかりました。
いつもは絶対に休まない人なのでどうしたのだろうと話していたのです。

彼女の住んでいる建物の入り口で、刺傷事件がありました。
子供を学校に送っていき、13ヶ月の子供を抱いて建物に入ったときに
陰に隠れていた男がいきなりナイフで刺したそうです。十箇所以上も
刺されたとか・・・

叫びを聞いた仲間、近所の人たちが駆けつけ、お菓子屋のお兄さんが、
出血がそれ以上進まぬように処置したおかげで一命は取り留めました。
犯人は逃げ、近くのカフェのお客が大分追いかけたけれど、ついに
見失ってしまったらしいです。

さされた女性の手術は17時間にもわたっただったそうです。

そして今日は銀行強盗の話が新聞に載っていました。地方紙ですので、
あそこで?と、身近なだけに思わず記事を読んだんですが。

ピストルを持った男が銀行に入り、そこにいた銀行員と、お客をたてにし、
お金を奪い、客の一人を連れたまま、逃げようとしました。
その客が「銀行強盗だ!」と叫んだときに、近くにいた人が、
犯人がピストルを持っていることを知っていたにもかかわらず、
果敢にアタックして取り押さえ、さらにほかの人もそれを助け、
事は収まりました。
ウェスターンまがいのシーンだったそうです。

とても勇気ある行動だと思います。
見てみぬ振りをしなければ自分の命も危ない世の中ですが、
こういう人もいることは救いですね。

夕暮れ

2005年10月20日 | 生活
夏至を過ぎると日がどんどん短くなりちょっと寂しい雰囲気が漂います。
今日は久しぶりに雨が降りました。
朝8時になっても暗くて明かりをつけねばなりません。
晴れているときはまだいいのですが・・・

うちは田舎なので、夕焼けがよく見えます。
時には真っ赤に、そして次第に赤さが薄れていく様子が時に感動的です。

この写真はサン・ラファエルと言う南仏の町です。
夕暮れだけれど、まだ十分に明かりが残っている様子を
かんじていただけるでしょうか。

朝出かけるとき

2005年10月19日 | 生活
わたしは仕事に出かけるときは車ですが、
ここの所困ったことになっています。
地球温暖化を防ぐための一環として
大きな町では交通量を減らすことを
実行しつつあります。

さて、わたしの町では川沿いに駐車場があったのをなくしたり、
路上駐車がほとんど有料になったりして、ただでとめられる所が
激減してきています。

地下鉄乗り場に地下鉄のチケットがあればただでとめられる
駐車場もあるのですが、問題はすぐ満員御礼になってしまうこと。

今朝、その駐車場に行ったら、「空きなし」のライトがついてなかったので
中にはいりました。ところが実は満杯でした。

ぐるぐる回ったあげく出て行く車がたくさん。
結局車で仕事場まで行きました。
1時間半もかかったのです!あーあ。

ビニール袋

2005年10月12日 | 生活
スーパーマーケットからビニール袋が消えました。

フランスだけではないと思いますが、スーパーで
買い物したものを入れるビニール袋が環境を損ねる、
と大分昔から問題になっていました。
捨てられたゴミ袋が風で飛んで、森などの木々に
絡み付いてしまうのです。

ドイツなどでは大分前から、スーパーに買い物に行くときは
おのおの、袋を持っていかないといけませんでした。
忘れたときは大きいビニール袋を買うことになります。

フランスもビニール袋がなくなる、とささやかれていました。
でも正式に、そのような話を耳にしたことがないのは不思議です。

「Auchan」というスーパーでは、ビニールを配布しない
レジもありました。予行練習みたいな感じですね。

わたしがいつも行っている「Carrefour」は、この9月から
突然ビニール袋が消えました。
困った人も多かったんじゃないかと思います。

でもこれはいいことですね。私は箱を買って、スーパーに
行くときにはその中に入れるようにしていました。
そうでないと、ビニール袋が家にあふれてしまうんです。

でもまだまだ過剰包装などもあるし、資源を節約できる所は
その方向でどんどん実行して行ったらいいですね。
世の中、便利になりすぎてしまいました。

パリのニュイ・ブランシュ

2005年10月01日 | 生活
今日(10月1日)の夜12時、ハリーポッターの第六巻フランス語版が発売。
本屋さんの前で列を作って12時になるのを待っている人々がカウントダウン。
15秒に一冊の割合で売れたそうです。

今夜は四年目になる「ニュイ・ブランシュ」(徹夜、夜を徹する)です。
パリのあちこちの教会で、音楽を演奏したり、語りあいがあります。
サクレクール寺院ではニューヨークの作曲家リス・チャットハムの指揮の元で、300のエレクトロギターの演奏が鳴り響く・・・

パリの5箇所で、現代美術、音楽、ファッション、など200の催し物が企画されています。
ローマではすでに「ニュイ・ブランシュ」が行われ、ブリュッセルでは二週間後に、モントリオールでも2006年に「ニュイ・ブランシュ」を行うとか。

日本にもその内にはいってくるかもしれませんね。「フォル・ジュルネ」のように。