Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

久しぶりのバス

2006年09月26日 | 生活
今日は一日仕事がありましたので、車をバス停の近くにおいて、バスと地下鉄で仕事場まで行きました。

仕事場の近くに車を止められなくなってパーキングに入れれば高いしでバス、地下鉄で行くのが一番いいのですが。
ただ、帰り、時間がかかるのが難点です。

帰りのバスは学校の退け時と重なって混んでいました。私は仕事のあと、街中のダンス教室にレッスンを受けての帰りでしたので、結構遅い時間でしたのに。

「立っているのが大変な人のための席」(日本では優先席と言うのでしたっけ)と言う所に座ってしまったのでしたが、前に座った若い女性も、お年寄りが来るとそわそわして、譲ろうとるのですが、そのお年寄りたちが「もうすぐ降りるから」とか言ってなかなか譲れませんでした。(笑)

私もその人につられてお年寄りが来るとそわそわしてしまって、気持ちが乱れ、落ち着いて座っていられませんでした。

そのうち、若い女の子が私の向かいに座りました。社内は大変に込んでいて、停留場が来ると人がどーっと移動します。そのときに年配の人の手が、その女の子の顔にあたったのか、「いたーっ」とか言って、友達と笑いました。

その年配の男性はだいぶしてそのことに気がついて、「わたしが何かしましたか?」と慇懃丁寧な言い方。
女の子「いいえ、それよりあなたは痛くありませんでしたか?私があなたに痛いことをしたかと思って気にしていたんです」と、本当は反対なのに、口だけは丁寧に、上手に反撃。
年配男性は気を悪くしていたのかかなりその女の子に食い下がっていたけれど、あくまで、私があなたにいたいことをしなかったのかが心配だ、といい続け、何とかその緊張した場面も終わりました。
若い子なのに、うまくものが言えると感心。

バスの中は面白い事がいろいろあります。

最近聞いているもの

2006年09月24日 | 音楽
仕事場のすぐそばに、この町一番の図書館があります。CDも借りられるので、登録しました。

いろいろなCDがあって迷いますが、とにかくこれ、っと直感で借りてきています。この前「トニー・ベネット」のCDを借りてきました。
実はトニー・ベネットって知らなかったのです。
1950年~60年にかけてヒット曲を出した人ですが、今、車に乗ると、これをかけていい気分に浸っています。

豪華なオーケストレーションのものはよき時代の華やかな舞台を思わせるし、ジャズは昔の映画の場面を思わせます。

どうも私はひとつのものをしつこく聞く事の出来る性格だという事を発見しました。これ,何回も聞いているのに飽きないんですよ。
今、家でも聞きながらこの記事を書いています。

是非歌詞を聞き取って歌ってみたいですね。

世の中って・・・

2006年09月21日 | 生活
ユーゴスラビア人の仕事の仲間がいまして、彼はシュトラウスのワルツを演奏する団体を仲間で作っています。私も頼まれて今は仲間の一人となっているのですけれど・・・

彼がこの団体の編成のために、編曲をしたり、コンサートを探したりしていて、指揮をしたり、自分が前で弾いたりしています。

でも、なんと言うかいつもひどい状態なのです。編曲も、音が間違っているし、指揮なんて、指揮といえる代物ではないし、練習もぐちゃぐちゃ。

演奏する仲間は優秀な人たちなので、見かねて自分たちでやりくりするので、コンサートはいつもうまく行きますが、練習のときは皆あきれてしまいます。

でも、この愛すべきユーゴスラビア人はもう何十年にもわたってこのアンサンブルを続け、人々もついていくのです。

一方では才能もあり、彼より百倍も指揮能力、編曲能力、人をまとめる力のある人がいるのに、うまく人が集まらなかったり、仕事を取れなかったりするのに、彼のようにほとんど、むちゃくちゃでも活動が続けれらる・・・・

世の中って面白いです。

新しいスタート

2006年09月17日 | 生活
9月はヨーロッパの新学期です。
8月末から小学校は始まり、9月4日からすべての学校が始まったので交通渋滞も毎年のごとくうんざりです。

フランスで起こった暴動事件を省みて、この新学期から問題の多い学校に教師を増やしたりする措置がとられます。

249校が問題校と判断され、1000人の教師と3000人のアシスタントが追加される事になりました。
すぐに効果が上がる事は期待していないが、必要なこととして実行されます。

ここにあげた問題校の一例として、サンドゥニにある学校を訪問したフランス人の先生の話・・・・

学校はまるで牢屋のように鉄格子が張り巡らしてあるそうです。
・すべての先生は護身用にピストルを持っている。
・先生がある生徒の機嫌を損ねた場合、そのお兄さんやら仲間が先生を待ち構えて、死ぬほどの暴力を振るう。
・この学校はこれらの暴力学生が、決まりを作り、先生方はそれに従わざるを得ない。
・校長先生はいるが怖くて仕方がなく、何の力ももてない。

このような学校は何の価値があるのか、先生方の精神状態はいかなるものか、と考えてしまいます。
勉強はほとんど出来ない状況のようですね。

どうしたらこんな状況を打開できるか・・・大変な問題だと思います。

歯医者さん

2006年09月14日 | 生活
昨日、朝食のパンを食べていたら、がりがり、と言う音がしました。
何か硬いものが入っていたのかな、と思ったのですが、後で鏡を見ていたら、歯が少し欠けていました。

まずい!・・・
歯医者さんに電話をして、午後、予約が取れたので行ってきました。
麻酔を打ちますか?ときかれたので、「もし痛い可能性のものなるなら・・・」と答え、麻酔。

麻酔をかけたのに、ちらっと痛みが。
しかし、すばやい治療であっという間に歯が治されました。
ほかに悪い所がないか一通り見て、もう一箇所もあっという間に直しました。

一時は歯医者を変えようと思った事もありましたが、なかなかいい歯医者さんがいなくて、ちょっと乱暴ですが腕は確かなこの歯医者さんに戻っています。

しかし歯医者には行きたくないものですね。

オーベルニュ三日目

2006年09月12日 | 生活
さて三日目は南に約100km下った、サンジャック・ドゥ・コンポステル(スペイン語で、サンティアゴ・デ・コンポステッラ)と言うキリスト教の巡礼の町として名高いところに行きました。

町自体が落ち着いていて、建物も統一が取れています。グレーの町と言う感じ。シーズンオフなのに、訪れる人が多く、いかにキリスト教が人々の心に浸透しているかを感じさせます。

巡礼の人はリュックサックの後ろに、十字架のついた帆立貝の殻をぶらさげ、山歩き用のステッキをついて歩きます。
なぜ帆立貝かと言うと、帆立貝の事をCoquille Saint Jacques(コキーユ サンジャック)と言うからです。

この町全体が貝殻の形に建立されたとか。

町全体の見れるところを探し、この写真を撮りました。

この日は9月なのに暑かったですよ。
このあと、500kmほどの我が家に向けて出発。
途中のカフェで私はマンタロー(Menthe à l'eau)を飲み、すっきり。緑色のはっか水です。夏の暑いときにはすっきりとしていておいしいんです。

オーベルニュ二日目

2006年09月11日 | 生活
さてチエザックという村に一泊したあと、前日に下見をしたミシュランガイドブックお勧めのピュイ・マリ(マリ山とでも訳すのでしょうか)に行き、歩きを開始しました。
ここはガイドブックでお勧めのために、多くの人が来るようで、頂上までコンクリートの幅広い階段がついています。ですからサンダル履きのおばさんなどもずいぶんいました。でも、とても急な坂なんです。苦しくて何度も休みました。

上まで行って、さて尾根伝いに歩こうかと思ったら、その後の呆然とするような下り。たいていの人はおりようか思案顔でした。わたしもやめようと思ったのです。(この写真の傾斜を下りたんですよ!)
でも旦那が行けるところまで行って見ようと言うので意を決して行動開始。
問題はうまく降りられても、また登ってこなければいけないことです。(車を置いてあるので)
ちょっと降りたあと、サンドイッチを食べて休憩。
躊躇していたお年よりもおり始め、結構さっさと歩き始めたので、やっぱりもう少し行って見ました。
日当たりのいい草むらで私は昼寝をする事に決め、旦那はそのまま続けていって見ましたが、とても恐ろしい所があったようです。ほとんど直角の下りが。
さて、そのあと帰りは上りか、と思ったのですが、横ばいに歩く道を見つけ、結局そこを通って、元の場所に戻れました。ばんざい!

恐ろしさと、躊躇の気持ちばかりが先にたってしまって、それほど歩きはしなかった感じでした。もっと冒険心を持つべきでしたね。

その日の宿は、Chambred'hoteといって、日本で言う民宿でしょうか。そこは素敵なプールもあり、マダムも感じがよく、素晴らしい部屋でした。20平方はある部屋でした。飾りもマダムが心を込めているのがわかり、すべての点に気配りが感じられ、暖かい思いをしました。部屋は朝食つきで、二人で約7500円。
またこの地方に行くときはここに泊る事に決めました。

予断ですが、ここのマダムが、私たちが日本人だとわかったら、実はね、といって、姪御さんが日本で仕事をしていると言うのです。
もう日本が気に入って、フランスには戻りたくないと言うほどだそうです。

先日紹介したマチス君みたいです。フランスの若者の、日本への思いはすごいものがあります。うれしいけれども、どうしてかといろいろ考える所も多いです。

オーベルニュでの散策

2006年09月09日 | 生活
第二回目のヴァカンス!でフランスのオーベルニュ地方に行って来ました。
9月は安定した天候、快晴が続き、しかも新学期が始まっているので人が少なく気持ちのいい旅行が出来ます。

フランスの中心部にあるオーベルニュ地方は、休火山、死火山地帯です。なだらかな山が続き、山歩きに最適の地方。

そこで、山歩きをするべく出かけました。

昨年のクリスマスに、娘たちから、ホテルの一泊券をプレゼントされたので、それを利用しようとの意味もありました。
このホテル券ですが、いろいろなカテゴリーがあって、娘たちのくれたのは珍しいユニークなホテルの部屋と言う事でカタログの中から選ぶのです。
大変残念な事に、私たちに与えられた部屋は、昔女中部屋に使われていた部屋で、屋根が低くとても狭くて気に入らず、ほかの部屋もいっぱいと言う事で、やめました。
もったいないのですが、ほかのホテルを取り直しました。娘たちの気持ちを思うと非常に気が滅入ったのですが、ホテルの誠実みのなさに腹が立ったのです。
ホテル券を発行している所に抗議の手紙を書きます。

さて、このホテルとのやり取りのあったあとにとにかく歩こうと、山登りを開始。
写真の所で一息つきました。かなり急なのぼりでした。あまりにはぁはぁしたので体力が落ちたのかと心配したんですが、下りのときにとっても道が急なのに驚き、これは仕方がなかったか、と納得。

しかし素晴らしい眺めでした。天気も最高。ちょっと暑すぎましたが。
小一時間上って降りてきました。
その後はホテルでシャワーを浴び、生ビールをキューッといっぱい。
最高のときです。夕食はホテルのレストランでいただきました。

この地方は量がとにかく多いんです。キャレ・ダニョウといって、子牛のあばら骨の肉を頼んだ所、ほんとにキャレ(四画)の肉、すなわち一般的にはあばら骨一つか二つ分しか出ないところ5つ分の肉が塊でこんがりと香ばしく焼かれて出てきました。
おもわず、「わーっ」と歓声を上げたら、周りの人に振り返って笑って見られちゃた。おいしかったんですよそれが。
付け合せはインゲンとトマト(天火で焼いたもの)とジャガイモのフリット。

オーベルニュのワインもおいしく、二人で一本空けてしまいました。

友人の息子さんの結婚式Ⅱ

2006年09月04日 | 生活
さて、市役所、教会で式を挙げた後は、新郎の自宅で晩餐会が開かれました。
よく、パーティー会場を決めるのに、レストラン、お城、ホテルの大広間などを借りて、お料理も頼んでやる場合が多いのですが、友人は自宅がかなり広い事もあり、すべて自分たちで用意を整えました。

お料理も頼んだものもありますが、親しい友人に持ってきてもらうものもあり、バラエティーに富んだメニューでした。私も海苔巻きを作りました。

家の中庭にテーブルを二十ほどすえつけ、お皿、ワイングラスナプキンが置かれ、それぞれの場所に座る人の名前が書いてあります。

新郎新婦の小さいときの友人のテーブル、中学の友達、大学の友達、家族のテーブル、と言ったように決められていました。

まずはシャンパンで乾杯。突き出しがでたあとは、ブッフェ形式です。
オードブル系のものが様々でました。
それだけでもおなかがいっぱいでしたが、家の裏に広い庭があってそこで子豚とヤギを丸焼きしたものがでました。焼くのに半日以上かけて、近所のおじさんが焼くのを担当していました。みなの前でさばいて焼き立てを食べましたよ!

次はチーズ。そしてデザート。ケーキが7種類、アイスクリーム、シャーベット。
この辺で午前一時となり、わたしたちはかえりの途につきました。

家のサロンではダンスで盛り上がっていました。ダンスと言ってもディスコダンスで、わたしは踊らなかった。

食事が一段落して、チーズ、デザートのころに、新郎新婦がそれぞれのテーブルを回って皆と話したり乾杯したり。

実に美しいカップルで惚れ惚れと見てしまいました。よく知った二人なのですが、結婚式となるとまた格別です。