Romarin フランスの草の根となって

住み始めた時は腹がたち、住み慣れると離れがたいフランスにすみ、45年の年月がたちました。日々のことなど綴ります。

鼻をかむ音

2006年11月05日 | 音楽
今週はオーボイストで有名なハインツ・ホリガーの指揮とソロの演奏会でした。
プログラムは

ハイドン:シンフォニー98番
マルティヌ:オーボエコンチェルト
ドビュッシー:おもちゃ箱

私がまだ若い頃からハインツ・ホリガーはオーボイストとしての名声をほしいままにしていますが、いまだに衰えを知りません。
音質は独特のものでフランスにいると、とても特殊な音に聞こえますが、音量のすごさは目を見張るものがあります。
オーケストラがフォルテで弾いていても負けません。

ホリガーは音楽に生き、音楽のことしか考えない人のようですね。
話題が音楽以外のことになると何も話さなくなるとか。

まぁ、前置きが長くなってしまいました。本題に入ります。

演奏会の時ってお客さんの中には風邪をひいている方がいらっしゃいますが、今回の演奏会のときも。
せきをする人は意外に少なかったですが、オーケストラが静かにゲネラル・パウゼになったときに「ぶーん!!!!!」

これは鼻をかむ音なんです。もう慣れてしまったけれど、フランスに来たころには驚きました。演奏会のさなかに鼻をこんな音をしてかむのは本当に非常識!
でもよくあること。

日本人はフランス人のこの鼻かむ音を非難する(私も演奏会の場合は)代わりに、フランス人は日本人が鼻をかまずに鼻をすする音が耐えられないといっているのを聞いた事があります。
気をつけてみると、確かに鼻をかみたいけれどかむのが恥ずかしいかなんかで、我慢できなくなる前段階で鼻を静かに「しゅっしゅっ」としている人を見かけます。気になる時は「ぶーん!」以上に気になることがあります。
これもなれの問題でしょうか。
私としては、かみたいときにしっかりと鼻をかむ。ただし「ぶーん」なんて音をさせずにかむのがベターだと思いまーす。