龍宮神社
ウスバエ
11月1日、神棚の御神鏡を納めるため、足摺岬の龍宮神社に母とチエさんと出かけた。前日の夜、風邪機嫌だとは母は言っていたが、4時過ぎに起きて「良くなったから、連れて行って」と言う。ペースメーカーも入れているし、余り体力が無いので大丈夫かしらとも思ったが、本人がその気になっているので断る事もできなかった。
朝5時半頃家を出るときは、満天の夜空だったが、途中朝食を取り8時半過ぎに外に出ると大粒の雨が降っていたが、だんだん激しくなり、土佐清水市に近ずく頃には、大雨で前も見えない。すれ違う車もライトをつけて走っていた。自動にしていたワイパーが激しく振れ、振り切ってどこかに飛びそうだった。私とチエさんは母がいつ「もう危ないから引き返そうよ。」と言うのではないかと内心ヒヤヒヤしていたが、その言葉は不思議にも出なかった。
一向に止みそうに雨にだめ元で走り続けた。途中でチエさんに龍神様の御真言を書いて渡し、「神社にて唱えるから、読んでみて」と言って数回唱えてもらった。半島に入ってもザーザー降りで側溝から水が噴出していた。
まず唐人駄馬に行ったが、 車を止め、上を見上げたが組み石も霧で見えなかったので後にする事にした。そのまま進んだつもりが道を間違え、牛小屋に行ってしまった。そこであせって車のハンドルを何度も切りなおして方向転換していると、雨は小降りになっていた。
龍宮神社の駐車場に着いた時にはほとんど止んでいた。林を抜け、視界が開け、花崗岩と緑のコントラストの美しさに母とチエさんは喜んだ。龍宮神社にお参りして、黒潮が1番最初に接岸すると言う岩場を下り海に近づき、お塩と榊の葉を海に撒いた途端、海面は穏やかだったのにバァーと全体が吹き上がって岩場にバシャ~ン波飛沫を上げ私達に迫ってきた。
私達は突然の事で慌てて、引き戻った。チエさんは、興奮して後で何度もそれを言っていた。御神酒と水を撒いた後、御神鏡を投げ入れた。鏡は2つとも海面に漂うことなくス~ッと入っていった。
その後風神アネモスの庭に行き、丁度お昼になっていたので、アネモスの店により
風神アネモスの庭
石の配置
アネモスの店
バイキングの食事の他にぜんざいと食後の珈琲を頂いてもとてもリーズナブルで¥600だった。店には常連さんが二組いたが、あの庭は亡くなられたご主人が庭を造ろうととして木を伐採したら、偶然出てきて、専門家が見つけられたとお聞きした。たぶん、雷神さんも近くにあるだろうとの話だった。外に出るとまた、雨。
宇和海
結局、激しい雨で唐人駄馬には行けれなかった。あの2時間だけ、御用をする為、雨は降らなかったのだろうか帰りの宇和海でふと気がつくと海面が白く光っていた。上記の写真はチエさんが撮った物だが空の雲間に白く龍の形が見えるような気がする。その日は400キロ弱走ったが、誰も疲労感も無く、翌日も頭がとてもすっきりしていた。