海で亡くなられた方々にサンドウィッチをあげなければならないと知らされたが、翌日は朝時間がなくできなかった。
するとは、「速くしろ」と言われ一層お尻を叩かれるように喉はますますいがらっぽく、膝は痛く、夜中に何度も目が覚める始末だった。
木曜の朝、「こりゃたまらん」という事で、せっせと作り、白い小菊を買って近くの海へ向かった。
通学の子供の姿は無かったものの、人目につかぬよう道路から少し沖側に行き、投げ込んだ。
細かく刻んだ卵の白身がパラパラと海中へ落ちていったが、ほとんどはプカプカと浮いて湾の奥へゆっくり流れていった。
祝詞、般若心経をあげ、ご真言を唱えていると、15㎝位の小魚が集まってきて海中に漂っている卵をパクパク口を開けて食べる姿が見えた。たぶんこうやって後のパンも魚の口に入っていくのだろう。
それは亡くなった方達の代理の姿を見せたのであろうと思う。
が、しかし 喉のいがらっぽさは無くなったものの、左半身の不調は幾分軽くなっても消えない。
接骨院に通っても、「肘はどこかにぶつけたものか腱鞘炎の一種」と言われ、足の長さは揃っていてずれていないのに、痛だらしい。
目の下から頬にかけてののこわばり、首、胸、腰、肘、膝と右に比べ重かったり痛みが出る。
何のことか気になり、ノワタリさんに遠隔をして頂いた。
すると、何が憑いた訳ではなく過去世の物が出ていると言われた。
よほど過去世ではいつも戦場で暴れたらしいが、分かることは敗軍の方であり、斬首される事ばかりだったらしい。矢傷、刀傷の類で、たぶん傷だらけのボロボロになって亡くなった事が多いみたいだが、鉄砲傷は無いと思う。鉄砲が普及する時代よりも古いのであろう。
子供の頃から、怪我は多い。打ち身捻挫は数多く、骨折、ヒビ、裂傷の後だらけで今回も、昔のむち打ちが出て来たのかとも思っていた。
映画やテレビで昔の戦場シーン、チャンバラなどがあると、ヒュン、ヒュンと矢の飛ぶ音が怖く耳をふさぎ、しっかりきつく目を閉じた。特に、日本刀もだが、中国の青龍刀など背筋が凍る。それで神社に武将が奉納した刀剣類を展示した宝物殿には行かない。
家族は私を臆病な子供と言って笑っていたが、刃物は鋏を含めてすべて大嫌いで、自分が持つのは怖くないが、母が包丁を持ってこちらにを向けるだけで背筋がぞっとする。
同じように自分がけがをして血が流れていくのは何ともないが、小さな擦り傷であっても他人の血を見るともうどうしようもないくらいである。
西洋の戦のシーンはそれほど恐怖を感じないので何もなかったのだろう。
しかし、いくつか見せられたり、教えて頂いた過去はどちらかと言えば、悲惨なもので戦で亡くなった以外は騙されて鉄格子の中で亡くなったり、毒をあおぎ自殺したり、溺死したりとかで、これを今世に出てくるとなるとちょっとつらい。まともに一生を終えた生もあると思うが前世の記憶にはあまり残らずこのようなものを見せられるのであろうと思う。
一時の間、これは自分の浄化作用の一つであるらしいから、続くそうである。