もりあおがえるのつぶやき

山里の四季の移ろい、日々の暮らしをつれづれに

女神が微笑んで

2024-11-28 08:04:34 | 季節

  登山口まで来てみたが全くの霧の中、どうしたものか、いや体の鍛錬と思って登り始める。今日は朝はぐずつくが次第に晴れてくるはずなんだ、それが10時か12時かあるいは夕方までかかるのか。ローカルな山の平日は人っ子一人いない、山頂まで来たが静かなきりのなか。とそのとき霧が流れ始めた。北アルプスの白い峰々が突如姿を現した。なんということだ。山の女神は孤独な若者に微笑みかける、昨日の新雪できれいに化粧した峰々が、白馬から鹿島鑓、三俣蓮華、穂高の山々、鑓の穂先はあんなにとがってたか、南には美ヶ原、東には浅間の噴煙、北に戸隠、ここはすごい展望があるのだ。深い霧の中頭だけ出した峰々が連なっていた。

 


おおかぜ

2024-11-26 16:21:42 | 季節

  今日はものすごい大風が吹いた。そこらじゅうでバリバリガタンと物の飛ぶ音が聞こえ裏の山がゴオゴオとなっていた。子供のころこおいう風が吹くとさあ天気が変わるぞ、と雪が降るという意味なんだがいろんなものをかたずけて雪が降ってもいいように備えた。今は山で薪きりの時期だった。11月初めに村の共有林を分けて雪が降るまでの間にできるだけ切って積んで置きそりで下ろした。この風が吹くと親父の真剣な顔が目に浮かぶ。

今は天気予報というものがあるんで落ち着いていられる。この強風は日本海を低気圧が進んでいるんでそれに向かって大風が吹くんだ。その低気圧が太平洋側に抜けたとたんシベリアの高気圧が張り出してきて吹雪となる。でも今回はまだ気温が高すぎる、雪にはならんだろう。

 


再葬墓

2024-11-25 16:32:06 | 季節

 前から気になってたんだがなかなか行けなくて最終日やっといくことができた。この表題はわかりにくい、2度葬られるということなんだが。縄文時代後期BC1000年ころから弥生時代を通じて土葬した骨をもう一度掘り出しさらに焼いて骨壺に収めるという葬送が行われたという。

 

  骨壺

 

自分がまだ子供のころ村の葬儀は土葬だった。そして集骨して石でできた箱の中に入れられていた。この時洗骨されたのかどうもその辺はわからない。今は火葬されるがそれはまだ50年くらい前からだと思う。中国南部を旅した時、点々と土饅頭があるのを見た。あれをどうするのか聞くと掘り出して壺に入れ岩穴に収めるという。村の背後に岩山がそびえ、案内されたのは穴というより岩の隙間のようなところにいくつもの壺が並んでいた。ふたを開け見せてくれたがきれいな骨だった。同じようなことが岩櫃山でも行われているという。こおいう同じような葬送というものは3000年まえからあるのだろうか。タイ国境に近い大陸と交流、あるいは渡来があったのか。

 

 

 

 

 


山羊

2024-11-23 14:36:19 | 季節

 

山羊ネットワアクの会長さんが子供たちの心の健康のために小学校に山羊を貸し出している。それが秋になると帰って来てそれがこっちへ廻って来る。この2匹もそれぞれ違うところで育ったものだがすぐに仲良くなっていっしょにくっついている。まあ1週間くらいは目が離せんが、山羊はその辺の草何でも食べるし寒さには強いしかわいいし手がかからんでいい。戦前には農山村のタンパク質補給のためにどこにでも飼われていたが今はすっかり見かけなくなった。日本を大発展させたエコノミックアニマルだがこういうものには目もくれなくなった。僕はなんで山羊を飼ってるのかよくわからんがまあ面白いからだよな、犬を飼う代りが山羊なんだ。