天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

展望ゼロ

2020-08-28 23:02:53 | 日記

 安倍晋三首相が体調を理由に辞意表明とは、本人にとってさぞ無念なことである。戦後歴代首相は大概、病気か政争による引きずり降ろしで辞めているので、中曽根康弘、小泉純一郎くらいを除いて、その例に漏れなかったことになる。しかし、いつもは劇的になるその後の展開が、今回は終焉がクライマックスで、その先に何の興味も湧かないのが最大の特徴である。首相たるに足る人材が1人も見当たらないからである。
 安倍首相には曲がりなりにも憲法改正とか、北方領土返還、北朝鮮拉致被害者奪還などのテーマがあったけれど、他に経綸とか政権構想とまではいかなくても、何か政見抱負を語った者は居るのか。雇用拡大やコロナ対策をしっかりやりますといった当たり前のことでは政党政治でなく、事務次官会議が率いる役人行政に丸投げしておけばよい。役所が自省の予算を獲得するためだけのヌエのような事業を正当化するための専門家会議のような内閣を発足させても意味はない。
 国の針路を立て国力を糾合するのでなくては、ますます熾烈化する列強間の争いに埋没するどころか、食い荒らされてしまう。パンとサーカスをばらまくために消費税減税などと、目先の媚びを売るべき時でない。消費税は100%に増税し、財政を再建しなければならない。その代わりに年所得200万円以下の層には0%、300万円以下には5%、500万円以下には10%の特別措置を、マイナンバーカードを利用してキャッシュレス決済をした場合に限り、食料品について適用すればよい。これくらいの税財政改革を断行するくらいでなければ、とてもこれからの政権を担って、列強と伍していくことはできない。

暗きより
暗き器ぞ
さぶらひぬ
遥かに望む
角栄の意気

本歌 : 和泉式部(拾遺和歌集)

暗きより 暗き道にぞ 入りぬべき
遥かに照らせ 山の端の月