天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

悔し涙

2021-07-31 13:13:02 | 日記

 五輪今大会で一番見たいと思っていた昨日の卓球男子シングルス決勝が、いくら地上波チャンネルを切り替えても放送しないので寝た。その前に、ネットで馬龍と樊振東のどちらが勝つか予想アンケートしていたので馬龍と回答した。その時点で馬龍が第1ゲームを取っていたようだった。
 けさ、何とか映像が見れないものかとネット検索したら、NHKの「ロボット実況」とかで、撮っているのが見付かった。NHKが教えてくれないし、SNSもどちらが勝つかとか暢気なクイズでなく、ロボット実況のことを教えてくれればよかったのに。
 当たり前である。日本で開催したオリンピックの卓球決勝戦をのちに振り返る時、映像が無いので中国のテレビに借りに行くのでは、NHKのメンツが丸潰れであり、歴史的な損失となる。それなら、視聴者に見方を教えておいてほしかった。混合ダブルスの金メダルだけで満足している人ばかりではないと思う。オリンピック史に残るであろう、五輪初の連続制覇の瞬間に馬龍が両手で作ったハートマークのシーンを、新聞やネット情報で知るというのは、駄洒落風に間(馬)が抜けている。
 第1ゲームの連続6ポイント連取の時と、第2ゲームの7-7に盛り返した際のカウンタークロスが馬龍の強さを象徴していた。ターミネーターのようにどんな球でも返してくる樊振東の異次元の高速卓球の、そのまた上を行く瞬殺の切れは神技としか言いようがない。
 中国のワン・ツー・フィニッシュといえば、同じ昨日のトランポリンも見せた。チャイナ・ドレス風ウェアの女子代表2人が、飛龍のように躍動して目を楽しませてくれた。
 最後から2番目の演技に立った劉霊玲が圧巻の56点台後半の得点を出して、他を1点以上引き離す断然首位で、金メダルの期待が膨らんだ。ところが最後の朱雪瑩がさらに高得点を出して金メダルに輝いた。この時、霊玲の目に涙が浮かんだ。女の涙は美しいとの意味ではなく、この悔し涙が中国の強さの原動力だと思った。
 しかし、これはドイツであれ、アメリカであれ、イギリスであれ、各国共通である。同胞と歩調を取って、労わり合い、共に涙するのを美徳とするような風潮では、厳しさに欠け、最後の所で勝ち切れないことも出てくるだろう。諸事、人目でなく、神との対話でやり抜かなければならない。