天愛元年

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新元号『天愛』元年にスタート

日本寺大仏

2023-04-13 19:04:20 | 日記

 日本寺なんて天皇の御願寺のように大層で、知らない者が聞くとぎょっとする寺が、古への都から遥かに離れた千葉県鋸南町に実際に有ったので行ってみた。
 むかし聖徳太子何とかという方が東京都知事選なんかに出馬なさっていたけれど、それと似た命名かと軽く見ていたら、実際に聖武天皇の勅願によって建てられたと知ってびっくりした。しかも国号を使った寺名の額を手づから書いて賜ったというから、国分寺級の比類なき社格なのだと、無知を恥じて俯いた。
 俯くどころか、手を突いて土下座するようにしないと登れないような険しい階段道の上に大仏が鎮座していた。若い時に参拝した身延山久遠寺の方が段数が多いような気がするけれど、息の切れ方がこちらの方が堪えた。年のせいもある。
 この大仏が、山の巌を刳り抜いて彫った31メートルもある石像で圧倒される。ついでに千五百羅漢像を経て頂上展望台まで歩いたら膝が笑った。もうホトトギスの季節だけれど、山上ではウグイスが美声を発して唱和してくれた。
 鋸山に所在するだけに、切り立った岩山からの相模の海の景色も一見の価値があった。

 

日本寺は
大ぼらならで
名にし負ふ
瓦の喜捨に
うぐいす囀る

 


うろ友

2023-04-13 12:15:05 | 日記

 大國魂神社は古くからの由緒あるやしろとあって、けやきの巨木がたくさん繁っている。入口の道路際にも巨樹が対を成しており、人工の鳥居を凌ぐばかりの自然の鳥居といった存在感を示している。

 一方、少し内側には寄る年波には逆らえず、年季が入りすぎてうろが来た欅もあって、愛嬌がある。

 

うろが来て
老いの極まる
あれとなれ
ともに清しく
余生語らむ

 


八朔相撲

2023-04-13 12:02:33 | 日記

 旅の安全祈願は今年は大河ドラマが家康なので武蔵国で行った。
 一ノ宮の小野神社か総社の大國魂神社か迷ったが、両方参った。
 大國魂とはいかめしく屈強な名前だが、それに相応しく徳川家康が江戸入城に際し御前相撲が1590年8月1日に催された。それが八朔相撲として今に伝わり、立派な土俵がある。
 照ノ富士の横綱土俵入りは明治神宮と伊勢神宮に奉納されたが、今年は家康が大河ドラマのテーマなので、新大関が誕生すれば大國魂神社で土俵入りをお披露目すれば、すぐ陥落するような恐れのない力士魂が注入され、天下を取る横綱に成長するのではないかと想像されるが、「どうする?協会」。

食ふための
闘ひに暮れ
土俵際
打っ遣り打って
取り直したし

 


旅立ち

2023-04-13 11:50:45 | 日記

 5年前に突然発症した変形性膝関節症が再発しだしたので、これはもう旅命あと1年だなと自己診断した。何処にも出歩けず一生を終えるのは、ロシアのラーゲリかシベリア流刑並みに酷いので、路銀の用意もなく何はさて置き、陋屋を後にした。

枷を引き
老いさらぼへし
この命
解き放たれて
神のまにまに


チャットGPTの誤り

2023-04-13 11:34:07 | 日記

 千葉県木更津市にある伝説の證誠寺を訪ねた。
 むかし、寺の和尚さんが夜中に外が騒がしいので、そっと節穴から覗いてみると、狸が数十匹輪になって腹鼓をポンポコ叩きながら楽しそうに踊っていた。愉快なので自分も加わって毎晩踊り続けた。ところが暫くして狸達が来なくなった。不思議に思っていると、ある日藪の中で狸が腹が割れて死んでいるのが見つかった。可哀想に思った和尚さんは、狸塚を造って葬ってやったという話である。
 それを野口雨情が童謡『證誠寺の狸囃子』として作詞し、中山晋平が曲を付けた。本当の歌詞は知らないけれど、学生時代に寮の先輩から替え歌を教えてもらった。
 処ッ、処ッ、処女じゃない、処女じゃない証拠には、つ、つ、月の物まだ出てこない。彼女のお腹はポンポコポンのポーンポン。純真な童謡らしさが影を潜めた下品な宴会歌であった。ChatGPTではないが、本物と偽物の違いをよく見極めよという先輩の教えだったかもしれない。